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学校論研究1

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令和2年度以降入学者 学校論研究1
教員名 北野秋男
単位数    2 課程     開講区分 文理学部
科目群 教育学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 原則として「対面式授業」を行いますが、コロナ感染拡大など不測の事態が生じた場合にはBlackboardを通じた学習資料配信やzoomを利用した授業を行います。課題は、シラバス上に明記しますが適宜、授業内でも説明します。追加の課題や資料、変更点などがある場合も同様です。
授業形式の基本は、日本の学校教育における「マイノリテイ問題」の現状と課題、及び未来に向けた「公教育論」を題材にしたテキストを講読し、その内容の報告を求めます。テキストは北野秋男・上野昌之編『ニッポン、クライシス!』(学事出版)と石井英真『未来の学校』(日本標準)を読んで2回(8回目・14回目)の課題レポートを提出し、その内容を報告してもらいます。何か特別な事情があれば、課題の提出は、最終回でも認めます。また、テキストの入手は不要です。関連する文献なども資料として提供します。
授業概要 日本の学校教育における「マイノリテイ問題を考えよう!」をテーマに、今日の日本のマイノリテイ問題を検討します。ただし、本テーマにおけるマイノリテイとは必ずしも人種・民族や性差などに基づく旧来のものではなく、幅広くマイノリテイ問題を検討します。前半では、今日の学校教育における人権や差別問題に着目したいと思います。また、後半ではコロナ禍における学校教育の現状と未来の問題を検討したいと思います。
授業のねらい・到達目標 この授業では、日本社会の現状を分析した上で、新自由主義的な社会のあり方、外国人子弟の教育、学力格差、実務家教員などの問題を新たなマイノリテイ問題として検討します。特に格差社会によって生み出される貧困問題、差別と排除、暴力などを考慮しながら、日本のマイノリテイ問題を検討して見たいと思います。さらには、こうした現状を踏まえた上で、ポスト・コロナにおける未来の学校教育の在り方も検討してみたいと思います。具体的には、コロナ禍における学校のあり方、未来の学校に向けた改革、質の高い教科学習など、これからの学校教育における新たな視点を学びたいと思います。
授業の方法 授業の形式:【講義、演習】
授業の方法は、対面式授業を行いながらテキストの講読を行います。コロナ感染拡大など不測の事態が生じた場合にはBlackboardを通じた学習資料配信やzoomを利用した授業を行います。担当する章を決めて、各自が自由に調べて報告することを求めます。基本文献を講読しながら、文献を自分で調べ、収集し、発表用のレジュメを作成します。テキスト北野秋男・上野昌之編『ニッポン、クライシス!』(学事出版)と石井英真『未来の学校』(日本標準)を読んで、その内容を報告してもらいます。それ以外にも関連資料を配布します。対面式授業では、レジュメに基づいて意見交換、討論します。その際には、報告する章の内容を紹介するだけでなく、自らの意見やコメントも求めます。報告したレジュメは、最後には完成原稿として提出する。
【対面授業に参加できない学生の代替方法、要件】
(1)zoomでの参加を認める要件;日本に入国できない留学生、遠方に居移している学生、その他特別の事情の有る者
(2)対面授業に参加できない場合:zoomで参加し、Bbに配信する課題を提出する。
履修条件 特になし。留学生は大歓迎。
授業計画
1 ガイダンス:授業の日程と方法。課題の分担。発表の方法とレジュメの作成方法など。
【事前学習】授業のテーマ・内容・方法・評価について説明する。事前学習・事後学習、質問などある場合の連絡方法など。 (2時間)
【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること (2時間)
2 テキストの紹介と研究方法の確認。テキストの内容に関する意見交換。
【事前学習】テキストの「はじめに」を読んで、本書の問題点を考える。 (2時間)
【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること (2時間)
3 テキスト『ニッポン、クライシス!』の「序章」(マイノリテイ問題の現状と課題)
【事前学習】テキストの「序章」を読み、質問事項をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業の要点と課題をノートにまとめること (2時間)
4 テキスト『ニッポン、クライシス!』の「第1章」(新自由主義社会の形成)
【事前学習】 テキストの「第1章」を読み、レジュメを作成する。 (2時間)
【事後学習】レジュメの修正と課題レポート作成の準備。 (2時間)
5 テキスト『ニッポン、クライシス!』の「第3章」(多文化共生政策)「テキストの第3章」学力テスト政策の歴史的構造
【事前学習】テキストの「第3章」を読み、レジュメを作成する。 (2時間)
【事後学習】授レジュメの修正と課題レポート作成の準備。 (2時間)
6 テキスト『ニッポン、クライシス!』の「第5章」(学力マイノリテイ)
【事前学習】テキストの「第5章」を読み、レジュメを作成する。 (2時間)
【事後学習】レジュメの修正と課題レポート作成の準備。 (2時間)
7 テキスト『ニッポン、クライシス!』の「第6章」(学力マイノリテイ)「テキストの第4章」テストと格差
【事前学習】テキストの「第6章」を読み、レジュメを作成する。 (2時間)
【事後学習】レジュメの修正と課題レポート作成の準備。 (時2間時間)
8 第1回課題レポート:各自の報告した内容をレポートにまとめる。
字数は3,200字程度(A4・2枚程度、40字X40行に設定)
【事前学習】課題レポートの作成準備と提出。 (2時間)
【事後学習】レポートの内容を点検し、誤字脱字などを直し、内容を修正する。 (2時間)
9 第1回課題レポート:修正した後に完成原稿の提出
【事前学習】修正したレポートを完成原稿にして、提出する。 (2時間)
【事後学習】関連する分野や文献を調べ、さらなる学習の深化をはかる。 (2時間)
10 テキスト『未来の学校』の「1章」と「2章」の報告。
【事前学習】テキストの「第1・2章」を読み、レジュメを作成する。 (2時間)
【事後学習】レジュメの修正と課題レポート作成の準備。 (2時間)
11 テキスト『未来の学校』の「3章」と「4章」の報告。
【事前学習】テキストの「第3・4章」を読み、レジュメを作成する。 (2時間)
【事後学習】レジュメの修正と課題レポート作成の準備。 (2時間)
12 テキスト『未来の学校』の「5章」を報告。
【事前学習】テキストの「第5章」を読み、レジュメを作成する。 (2時間)
【事後学習】レジュメの修正と課題レポート作成の準備。 (2時間)
13 第2回課題レポート:各自の報告した内容をレポートにまとめる。
字数は3,200字程度(A4・2枚程度、40字X40行に設定)
【事前学習】課題レポートの作成準備と提出。 (2時間)
【事後学習】レポートの内容を点検し、誤字脱字などを直し、内容を修正する。 (2時間)
14 第2回課題レポート:修正した後に完成原稿の提出
【事前学習】完成原稿の提出。 (2時間)
【事後学習】関連する分野や文献を調べ、さらなる学習の深化をはかる。 (2時間)
15 授業全体の振り返り。総括と反省。完成レポートの提出。
【事前学習】完成レポートの提出準備。課題レポートの作成。 (2時間)
【事後学習】授業全体の要点と課題をノートにまとめること。自分なりの国際比較研究の枠組みを考えてみること。 (2時間)
その他
教科書 北野秋男・上野昌之編 『『ニッポン、クライシス!』』 学事出版 2020年 第1版
石井英真 『『未来の学校』』 日本標準 2020年 第1版
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度:授業内報告、質疑応答、ミニレポートなど(60%)
授業への出席、平常点、課題報告の内容などを総合的に評価する。
オフィスアワー 授業開始前と終了後。その他は、個別に対応。事前にメールにて連絡を下さい。(kitano@chs.nihon-u.ac.jp)

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