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令和2年度以降入学者 | 社会福祉政策論基礎研究 | ||||
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教員名 | 白川泰之 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 社会学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(全回) BlackboardコースID:20221862 |
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授業概要 | 国家公務員及び地方公務員の実経験のある教員が、その職務経験を活かし、立法過程や戦後の転換点を中心とした社会福祉政策のこれまでの設計の考え方の変遷を取り上げ、それらの論点や課題について、演習を中心とした授業を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | 社会福祉政策に係る各制度の創設や変遷は、その時々の社会構造や経済状況などの影響を受けながら変遷し、今なお目まぐるしく動いている。 社会福祉政策の研究に当たっては、個別具体の制度についての研究の前段階として、社会福祉政策の成り立ちやこれまでの経過についての理解が基盤となる。 本授業では、以下の2点を目的とする。 ①制度を規程している法律の立法過程について、その論点や課題について説明できるようになる。 ②審議会報告等の公的な文書、厚生白書、厚生労働白書その他の文献による調査を行い、戦後社会福祉政策全般に関し、制度の形成や転換点について説明できるようになる。 |
授業の方法 | 授業の形式【研究】 ・対面授業が困難な院生については、事前に教員の許可を受けてZoomにてオンライン参加を可能とする。 ・講義形式のコマについては、レジュメや資料を配付する。 ・演習形式のコマについては、文献調査に基づく報告資料を準備して、報告、議論を行う。 ・報告資料は、事前に教員及び受講生で共有をすること。 ・進め方の詳細については、初回ガイダンス時に受講生と相談する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンスとイントロダクション ・ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業方法の説明、各受業生の報告スケジュールの確認) ・各受講生の研究テーマ、問題意識、研究の目標についての指導教員へ説明・確認。 【事前学習】シラバスによって、授業のねらいや到達目標、各回の構成を確認する。また、自分の研究テーマ、問題意識、研究の目標について、指導教員に説明できるように簡潔な資料を準備する。 (1時間) 【事後学習】授業内での確認作業の内容の振り返りを行う。 (1時間) |
2 |
講義:戦後社会福祉政策の形成とその後の主な転換点について概観する。
【事前学習】社会保障制度の変遷の概要について文献等で確認をしておく (2時間) 【事後学習】教員が講義で配布したレジュメをもとに、再度、制度概要について確認をする (1時間) |
3 |
立法過程1:立法過程の俯瞰図【教科書第1章】(報告と討論) 次回以降、立法過程の詳細について学ぶ前に、全体像を把握する。 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に教科書を読み質問や議論のポイントを考える。 (2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (2時間) |
4 |
立法過程2:省庁内過程【教科書第2章】(報告と討論) 内閣提出法案を念頭に、立法の契機、考慮事項、省庁内部の意思決定プロセス等を学ぶ。 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に教科書を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
5 |
立法過程3:政府内過程【教科書第3章】(報告と討論) 内閣提出法案を念頭に、国会提出までの流れ全般、各省協議、閣議等の法案として決定していくプロセスを学ぶ。 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に教科書を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
6 |
立法過程4:与党内過程【教科書第4章】(報告と討論) 内閣提出法案の提出に当たり、与党の了解を取り付ける事実上の手続である与党手続の流れやアクター等について学ぶ。 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に教科書を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の報告者3時間、他の受講生2時間) |
7 |
立法過程5:政官関係と官僚制【教科書第5章・第6章】(報告と討論) 政官関係における「官僚主導」の限界と是非、官僚の人事制度等について学ぶ。 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に教科書を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
8 |
立法過程6:マスコミ【教科書第7章】(報告と討論) 法案作成や国会審議に影響を与えるマスコミの世論形成能力、行動原理等について学ぶ。 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に教科書を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
9 |
立法過程7:国会内過程【教科書第8章】(報告と討論) 国会制度の基礎知識、審議の流れ、野党の抵抗とその限界等について学ぶ。 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に教科書を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
10 |
文献研究1:戦後の社会経済状況と社会福祉政策の出発点(報告と討論) 終戦時の時代背景と社会問題、「社会保障制度に関する勧告」 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に資料を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
11 |
文献研究2:高度経済成長と社会福祉の発展、福祉元年へ(報告と討論) 厚生省の政策課題の認識と社会福祉制度充実に向けた動き 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に資料を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
12 |
文献研究3:低成長下における社会保障の転換と「日本型福祉社会論」(報告と討論) 「増税なき財政再建路線」における西欧へのキャッチアップの転換 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に資料を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
13 |
文献研究4:戦後型社会福祉体制の再構築(報告と討論) 1950年勧告当時からの社会経済状況の変化等を踏まえた21世紀の社会福祉政策の方向性 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に資料を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
14 |
文献研究5:社会福祉基礎構造改革(報告と討論) 個人の自立、選択の尊重、質の高い福祉サービスの拡充、地域福祉の充実に向けた制度の共通基盤の見直し 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に資料を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
15 |
文献研究6:「社会保障・税一体改革」への道程とその内容(報告と討論) 度重なる給付削減の限界、財源確保による社会福祉制度の充実・安定 【事前学習】発表担当者は期限までに発表資料を準備し、事前に共有する。他の学生は事前に資料を読み質問や議論のポイントを考える。 (報告者3時間、他の受講生2時間) 【事後学習】討論の内容について、整理・確認する。 また、不明な点は追加的に調査する。 (報告者3時間、他の受講生2時間) |
その他 | |
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教科書 | 中島 誠 『立法学-序論・立法過程論』 法律文化社 2020年 第4版 |
参考書 | なし |
成績評価の方法及び基準 | レポート:報告資料によって評価する(40%)、授業参画度:出席、報告内容、質疑の積極性等により評価する(60%) 対面授業に参加できない学生については、同時双方向型(Zoom)により報告、ディスカッションに参加し、対面授業に参加した学生と同様に評価する。 |
オフィスアワー | ・事前にBbメールなどでアポイントを取ること。 月曜 12:10~12:50 火曜 12:10~12:50 ・上記のほか、Bbメールでも受け付ける。 |