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令和2年度以降入学者 | 英語圏文学演習4 | ||||
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教員名 | 福島昇 | ||||
単位数 | 1 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学専攻 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(一部Zoomによるライブ中継あり) Blackboard ID【20224792】英語圏文学演習4(福島昇・後・水3) |
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授業概要 | ⑴様々な動機・目的をもって入学した新入生に対し、英文学専攻の院生として身につけるべき学習姿勢や習得すべきスキルを習得する。 ⑵『オセロー』の続編とも言うべきトニ・モリスンの『デズデモーナ』(創作2012年、初演2011年)を読む。 ⑶モリスンは標準英語だけでなく、エボニックスも使います。エボニックスでは、語彙、文法、発音などの点で、標準英語(白人の英語)とは大いに異なっています。言語に内在するこれらの点を十分ふまえつつ、作品を精読しながら議論する。 ⑷シェイクスピアとモリスンとを比較しながら、英語圏文化について、またモリスンの作品だけでなく、アメリカ史、アフリカ史にも目を向ける。 ⑸対面授業に出席できなかった場合は、Blackboard に課題を配信する。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらい> ⑴モリスンの文体に慣れ、黒人の置かれている現実を理解できるようにする。 ⑵モリスンは世界の文学、特にアメリカ文学に深い影響を与え続けている。授業では、『デズデモーナ』だけでなく、シェイクスピアの影響が色濃く反映されている『青い眼が欲しい』『スーラ』(『タール・ベイビー』なども理解できるようにする。 <到達目標> ⑴モリスンの作品や論考を抜きにして、米文学史を語ることは不可能である。本授業を通して米文学、世界文学におけるモリスンの戦略的な位置を理解できるようにする。 ⑵プレゼンテーション、研究論文の基本的な書き方を習得できるようにする。 |
授業の方法 | 授業の形式(前期と同様)【演習】 ⑴授業方法は、発表者がテキストを熟読し、自ら内容を良く整理して発表する。 ⑵発表者以外の受講者も、テキストを熟読してきた上で、自らの理解あるいは不明な点について、ZOOMのチャット機能を利用して質疑応答し自らの理解を深める。 ⑶教員は発表者の理解不十分な箇所を説明し、そのあと教員と学生による議論を行う。 ⑷毎回、ZOOMでの参加を希望する場合は、理由を述べて担当教員の許可を得ること。コミュニケーションの必要性から、原則として、ビデオをオンにした状態で参加すること。 ⑸受講者は復習に十分な時間をかけ、理解できない箇所は次回質問する。 ⑹シラバスは学習者の能力、授業の進行状況に応じて変更することがある。 <遠隔での参加を認める要件> 「⽇本に⼊国できない留学⽣,遠⽅に居住している学⽣で事前に学部(学科)から許可された者。または事前に授業担当教員の許可された者。 <対⾯授業に参加できない学生の代替措置> Blackboard に配信する課題を提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:教員と学生の自己紹介、シラバスの説明【対面授業】 ローランド・エメリッヒ『もうひとりのシェイクスピア』(2011年)の映画鑑賞 【事前学習】シラバスと『オセロー』を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業の方針、小論文について再確認すること (1時間) |
2 |
エメリッヒ『もうひとりのシェイクスピア』の映画鑑賞【対面授業】
【事前学習】『オセロー』を読んでおくこと (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
3 |
『デズデモーナ』13--16頁、コールリッジ:「動機なき悪意の動機探し」【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』13--16頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
4 |
『デズデモーナ』17--20頁、オセローに対するイアーゴーの倒錯した愛【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』17--20頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
5 |
『デズデモーナ』21--24頁、アメリカ史、特に奴隷の歴史【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』21--24頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
6 |
『デズデモーナ』25--28頁、ピコーラとデズデモーナのイノセンス【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』25--28頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
7 |
『デズデモーナ』29--32頁、父権社会(男が規則を作り、女はその規則に従う)【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』29--32頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
8 |
『デズデモーナ』33--36頁、「第一波フェミニズム」ボーヴォワール:男は主体、女は他者【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』33--36頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
9 |
『デズデモーナ』37--40頁、セックス、ジェンダー、セクシュアリティ【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』37--40頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
10 |
『デズデモーナ』41--44頁、「女役」を演じた少年俳優【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』41--44頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
11 |
『デズデモーナ』45--48頁、「愛は完全で純粋で恐れを知らぬもの」【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』45--48頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
12 |
『デズデモーナ』49--52頁、「心弱きもの、おまえの名は女!」【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』49--52頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
13 |
『デズデモーナ』53--55頁、「その心にオセローの真の姿を見たからこそ妻となった」【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』53--55頁を確認しておくこと。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
14 |
『デズデモーナ』56--57頁、「間違いはあなたのその心に真の姿以上のものがあると信じたこと」【対面授業】
【事前学習】『デズデモーナ』56--57頁を精読すること。 (1時間) 【事後学習】授業内容をノートに整理し、確認しておくこと。 (1時間) |
15 |
後期到達目標確認試験:レポートを提出(引証資料を除き2000字)とプレゼンテーション 【対面授業】
【事前学習】レポートとプレゼンの準備 (1時間) 【事後学習】これまでの学習内容の総復習 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | Toni Morrison, Desdemona, Oberon Books London, 2012, 1 edition アマゾンなどで調達してください。 |
参考書 | なし |
成績評価の方法及び基準 | レポート:第15回(50%)、授業参画度(50%) 対⾯授業に参加できない場合、Blackboardを介した課題提出によって評価する。期日については都度、Blackboardで告知する。 |
オフィスアワー | 授業終了時 |