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令和2年度以降入学者 | 総合研究4 | ||||
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教員名 | 堀井一摩 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学専攻 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardコースID:20224762 |
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授業概要 | 【ポストヒューマニズムの批評動向】 この授業は、近年人文科学で注目されている「ポストヒューマニズム」について学び、新しい視座から文学テクストを読み直すことを試みます。20世紀後半から始まったテクノロジーの革新によって人間と技術の結びつきがますます顕著になり、また、人間の活動が地球環境を根本的に破壊していることが明らかになった「人新世」の状況のなかで、ルネサンス以来の伝統的な「人間」概念は反省を迫られています。このようなヒューマニズム(人間中心主義)の超克を課題として現れたのが「ポストヒューマニズム」の思想です。こうした状況に呼応して現代文学においても様々な形の「ポストヒューマン」が描かれるようになりました。この授業では、ロージ・ブライドッティの『ポストヒューマン』を輪読することを通して、ポストヒューマニズムの知見を学んでいきます。授業の後半では、現代文学を取り上げて、「人間」概念がどのように問い直されているのかを受講生とともに考えていきます。 なお、修士論文提出や論文投稿を控えている院生には、発表と討議の機会を設けるので、初回授業の際に申し出てください。 |
授業のねらい・到達目標 | ①ポストヒューマニズムの基本概念について理解し、理論書・批評書を正確に読めるようになる。 ②学んだ概念・方法論を自分の関心領域に接続し、応用できるようになる。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義,演習】 講義と演習を併用します。第3〜10回はポストヒューマニズムについて演習形式で課題テクストを輪読します。第2・11・12回は教員による講義を行います。第13回以降は、受講生が取り上げたい現代文学の作品について発表を行ってもらいます。 なお、対面授業に参加できない場合、以下の要件を満たす学生にはZOOMでの参加を認める。 (1)ZOOMでの参加を認める要件:日本に入国できない留学生、遠方に居住している学生。 (2)対面授業に参加できない場合の代替方法:ZOOMで参加し、Blackboardに配信する課題を提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:授業の目標、進め方および成績評価の説明、発表担当の決定【対面】【講義】
【事前学習】シラバスを読む (2時間) 【事後学習】課題テクストを読み始める (2時間) |
2 |
ポストヒューマニズム入門:思想的背景と基本概念について、隣接分野(障害研究、環境批評、ゴシック研究)との関連について【対面】【講義】
【事前学習】事前配布資料を熟読する (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
3 |
『ポストヒューマン』序・第1章「ポスト人文主義――自己を超える生」の報告と討議(1)【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
4 |
『ポストヒューマン』第1章「ポスト人文主義――自己を超える生」の報告と討議(2)【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
5 |
『ポストヒューマン』第2章「ポスト人間中心主義――種を超える生」の報告と討議(1)【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
6 |
『ポストヒューマン』第2章「ポスト人間中心主義――種を超える生」の報告と討議(2)【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
7 |
『ポストヒューマン』第3章「非人間的なもの――死を超える生」の報告と討議(1)【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
8 |
『ポストヒューマン』第3章「非人間的なもの――死を超える生」の報告と討議(2)【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
9 |
『ポストヒューマン』第4章「ポストヒューマン人文学――理論を超える生」の報告と討議(1)【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
10 |
『ポストヒューマン』第4章「ポストヒューマン人文学――理論を超える生」・結論の報告と討議(2)【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
11 |
多和田葉子「献灯使」の読解と討議【対面】【講義】
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
12 |
木村友祐「聖地Cs」の読解と討議【対面】【講義】
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念・方法論を自分の研究にどう応用するか考える (2時間) |
13 |
現代文学の報告と討議【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正し、レポートにまとめる (2時間) |
14 |
現代文学の報告と討議【対面】【演習】
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正し、レポートにまとめる (2時間) |
15 |
授業の総括とレポートの提出【対面】【演習】
【事前学習】レポートを提出する (2時間) 【事後学習】レジュメを読み直し、学んだことを整理する (2時間) |
その他 | |
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教科書 | ロージ・ブライドッティ 『ポストヒューマン――新しい人文学に向けて』 フィルムアート社 2019年 |
参考書 | 多和田葉子「献灯使」、木村友祐「聖地Cs」については各自入手して読んでおいてください(購入は求めません)。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(20%)、授業参画度(80%) 授業参加度は報告とディスカッションで評価します。 対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。 |
オフィスアワー | 水曜4限と木曜3限、7号館4階堀井研究室にて、あるいはメールで質問を受け付けます。 メールアドレスは初回の授業でお知らせします。 |