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令和2年度以降入学者 | 有機応用化学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 有機応用化学 | ||||
教員名 | 萩原俊紀 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 化学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 Blackboard コースID︓ 木曜1限→20221562 |
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授業概要 | 化学とは,学術的な研究と産業が密接に関連している学問であり,多くの⼯業製品や産業技術が学術的な基礎研究から⽣まれ,現代社会を⽀えている。本講義では,⽯油や⽯炭を原料として,各種プラスチックをはじめ,医薬,農薬,油脂,⾹料,染料などの機能性物質を製造する有機⼯業化学について概説する。 |
授業のねらい・到達目標 | 有機化学が産業と密接に関わっている学問であることを理解し,現代生活に欠かせないさまざまな物質や材料が,主に石油を原料とした有機工業化学によって製造されていることを説明できるようになる。 この科⽬は⽂理学部(学⼠(理学))のDP及びCP 3,4,8 に対応しています。 また、新カリキュラムにおいて、この科⽬は⽂理学部(学⼠(理学))のディプロマポリシーDP3,4,8及びCP3,4,8に対応しています。 ・有機⼯業化学の原料である⽯油の精製と,各種基礎原料の製造について理解し,それを説明できるようになる。(A-3-3, A-4-3, A-8-3) ・⾼分⼦化学の基礎について学び,現代社会で広く利⽤されている代表的なプラスチックについて,その構造,性質,合成⽅法を理解し,それを説明できるようになる。(A-3-3, A-4-3, A-8-3) ・⽣活に⽋かせない,医薬,農薬,油脂,⾹料,染料などの機能性物質について学び,その構造と機能を理解して,説明できるようになる。(A-3-3, A-4-3, A-8-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 教科書および配布資料を基に,スライド映写と板書を併用した講義形式で行う。授業の最後にその回の内容に関する簡単な確認テストを実施し,翌週にその解説を行う。また授業期間内に,授業内試験および解説を2回実施する。 対面授業を受講できない場合,以下の条件を満たす学生は遠隔授業での受講を認める。 (1) 事前の申し出により学部が認めた者 (2) 体調不良として事前に担当教員に申し出た者(新型コロナウイルス感染者,感染が疑われる者,および濃厚接触者を含む) (3) その他正当な理由があるとして担当教員が認めた者 遠隔授業はBlackboardに配信する動画を視聴し,課題を提出するオンデマンド型で行う。 |
履修条件 | 第1回⽬の授業では,授業の概要,評価⽅法,履修上の注意点を説明するので,事前にシラバスをよく読んで参加すること。 有機化学の基礎を理解していることが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
授業の概要説明とイントロダクション:有機化学⼯業の歴史と課題,有機⼯業化学原料(A-3, A-4, A- 8) はじめに授業の概要,評価⽅法,履修上の注意点を説明する。その後有機化学⼯業の歴史と課題,有機⼯業化学原料について学ぶ。 【事前学習】シラバスをよく読み,学習内容や到達⽬標について理解しておくこと。 (1時間) 【事後学習】授業内で理解が不⼗分だった箇所を復習し,理解を完全にしておくこと。 (1時間) |
2 |
⽯油精製⼯業(A-3, A-4, A-8) 有機⼯業化学の重要な原料である⽯油について,その分離・精製について学ぶ。 【事前学習】教科書の第3章をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
3 |
⽯油化学⼯業(1)(A-3, A-4, A-8) ⽯油化学基礎原料の製造と,代表的な基礎原料であるエチレン,プロピレンからの誘導品の製造について学ぶ。 【事前学習】教科書の第4章と第5章5.3までをよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
4 |
⽯油化学⼯業(2)(A-3, A-4, A-8) C4オレフィンや芳⾹族炭化⽔素からの誘導品の製造について学ぶ。また,C1化学についても紹介する。 【事前学習】教科書の第5章5.4以降および第6章をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
5 |
⾼分⼦化学の基礎(A-3, A-4, A-8) ⽯油化学⼯業の重要な製品であるプラスチック類について学ぶのに先⽴ち,⾼分⼦化学の基礎を解説する。 【事前学習】教科書の第7章7.1と7.3,および別途配布する資料をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
6 |
⾼分⼦の合成(A-3, A-4, A-8) プラスチック類をはじめとする⾼分⼦化合物の合成⽅法について学ぶ。 【事前学習】教科書の第7章7.2をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
7 |
汎⽤⾼分⼦(A-3, A-4, A-8) 産業上広く利⽤されている汎⽤⾼分⼦材料の種類とその構造,性質について学ぶ。 【事前学習】教科書の第8章をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
8 |
機能性⾼分⼦(A-3, A-4, A-8) エンジニアリングプラスチックおよびさまざまな機能をもった機能性⾼分⼦材料ついて学ぶ。 【事前学習】教科書の第9章をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
9 |
授業内試験およびその解説(A-3, A-4, A-8) 理解度を確認するために授業内試験を行う。その後引き続き試験内容を解説する。 【事前学習】第1回⽬から第8回⽬までの授業内容について復習をしておくこと。 (3時間) 【事後学習】試験で理解が不⼗分だった箇所を再度復習し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
10 |
⽣理活性物質:医薬品(A-3, A-4, A-8) 代表的な機能性物質である医薬品について,その歴史,種類と機能,開発の経緯などを学ぶ。 【事前学習】教科書の第10章10.1をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
11 |
⽣理活性物質:農薬(A-3, A-4, A-8) 農薬および関連物質について,その歴史や種類,構造や機能などを学ぶ。 【事前学習】教科書の第10章10.2をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
12 |
油脂および⾷品関連物質(A-3, A-4, A-8) 油脂をはじめとする⾷品関連物質について,その種類と構造,製造などを学ぶ。 【事前学習】教科書の第11章をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
13 |
⽣活関連物質(A-3, A-4, A-8) 界⾯活性剤,化粧品,⾹料といった⽣活に密接に関わる⼯業製品について,その種類,構造,機能などを学ぶ。 【事前学習】教科書の第12章をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
14 |
光・電⼦機能材料(A-3, A-4, A-8) 染料や顔料,液晶物質,有機 EL などの光機能材料を中⼼に,有機機能材料の種類,構造,機能などについて学ぶ。 【事前学習】教科書の第13章をよく読み,わからない箇所を書き出して参考書などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】事前学習で書き出した箇所が授業で理解できたかを確認し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
15 |
授業内試験およびその解説(A-3, A-4, A-8) 理解度を確認するために授業内試験を行う。その後引き続き試験内容を解説する。 【事前学習】第10回⽬から第14回⽬までの授業内容について復習をしておくこと。 (3時間) 【事後学習】試験で理解が不⼗分だった箇所を再度復習し,理解を完全にしておくこと。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 神⼾宜明,安⽥誠 編著 『現代有機⼯業化学』 化学同⼈ 2020年 第1版 |
参考書 | K. Weissermel,H.-J. Arpe 著,向⼭ 光昭 訳 『⼯業有機化学』 東京化学同⼈ 2004年 園⽥昇,⻲岡弘 編 『有機⼯業化学』 化学同人 1993年 妹尾学 監修 『基礎⾼分⼦科学』 共⽴出版 2018年 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:授業内試験は2回の試験をあわせて評価する。(60%)、授業参画度:授業参画度は各回の確認テスト解答状況等により評価する。(40%) 対面授業を受講できない条件を満たし,遠隔授業で受講した場合は,対面授業の授業内試験と同時刻にオンライン試験を実施するとともに(60%),授業参画度を動画視聴状況および各回の提出課題で評価する(40%)。 対面授業,遠隔授業いずれの場合も,授業参画回数が全授業回数の5分の3に満たないものは評価の対象としない。 |
オフィスアワー | 質問等はメールで随時対応する。メールアドレスは授業内で提⽰する。 |