検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 線形空間論(含演習) | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和元年度以前入学者 | 線形空間論(含演習) | ||||
教員名 | 吉田健一 | ||||
単位数 | 3 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 数学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業(オンデマンド型動画配信を13/30 含む。対面では Zoom によるライブ中継あり) Blackboard のコースID:20224346 2022線形空間論(含演習)(吉田健一・後・火1,2) |
---|---|
授業概要 | 必修科目である1年次の線形代数1・2には行列,連立1次方程式,ベクトル空間の理論など多くの重要な内容が含まれているが,すべてを網羅してはいない。 本講義では,線形代数1・2の続きとして,3次正方行列を中心に様々な対角化の方法とその応用を学修する。 また,本講義で修得できる理論は,代数系の講義のみならず,解析学序論2,微分方程式論1・2においても役立つはずである。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらい> 線形代数1・2の講義内容を補完的に学修することで,線形代数の基礎理論を身に着ける。 さらに,内積などの学修を通して,線形代数の幾何的な捉え方を身に着ける。 <到達目標> ・3次正方行列のジョルダン標準形(対角化を含む)を求めることができる。 ・行列の対角化を利用して,数列の漸化式などに応用できる。 ・内積の理論(直交化)を理解し,対称行列を直交行列により対角化できる。 ・対称移動,回転移動の理解を深めつつ,2次曲線の標準形を求めることができる。 ・対角化の背景として,線形写像の核と像の基底を求めることができる。 <デイプロマポリシーとの関係> この科目は, 文理学部(学士(数学))のディプロマポリシー DP3,4,5,6,8 及びカリキュラムポリシー CP3,4,5,6,8に対応しています。 なお,この科目は旧カリキュラム(令和元年度以前入学者が対象)においては,文理学部(学士(理学))のディプロマポリシー DP3,DP6 及びカリキュラムポリシー CP1,CP9に対応しています。 <日本大学教育憲章との関係> ・自らが獲得してきた数理科学的知識を基礎とし、その上で既存の知識にとらわれることなく、数理科学的根拠に基づいて論理的に考察することができる(A-3-3)。 ・日常生活における現象に潜む科学的問題を発見し,専門的知識に基づいて解決案を作成できる(A-4-3)。 ・与えられた問題に取り組む気持ちを持つことができる(A-5-1)。 ・親しい人々とコミュニケーションを取り,専門的知識について正しく説明することができる(A-6-2)。 ・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる(A-8-1)。 |
授業の方法 | 授業の形式【講義・演習】 ①火曜日1限までに Blackboard を通じて配信されたスライド教材とその説明用動画が配信されるので,受講生はそれを学修する(オンデマンド型学修). ※スライドは履修者本人がダウンロードすること。動画は視聴だけ可能である。 ②火曜日2限に, 対面授業(40分)にて,前回の課題の解説と今回の内容の補足説明がなされる。 . 対面参加が困難な学生については,教員の許可をうけて,Zoom にてオンライン参加ができる。 許可をうけずにオンライン参加した場合は,原則として【遅刻扱い】とする。 ③各回の配信教材の最後につけられた宿題を解き, 指定された期日までに解いて指示された方法で提出する。 宿題は友人と議論して理解を深めた上で提出してもよい。 ④宿題の解答は締め切り後に配信される。また,採点結果は One Drive を通じて共有されるので, 受講生各自が確認をすることができる。 ⑤Blackboard のメールを通して, 質問の機会を設ける。受講生間のやり取りは対面授業内にて行ってもらう。 ⑥到達度を確認するために,対面での試験を行う。 |
履修条件 | 他学科の学生が(教職免許獲得のために)受講する場合は、お勧めの履修の順序があるので、初回の講義の際に申し出ること。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
線形代数1,2で学んだ2次正方行列の「対角化」の発展として, 2次正方行列の「ジョルダン標準形」の求め方を学ぶ 【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】シラバスの概要を確認し,教科書第2章第3節~第5節に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第1回宿題(2次正方行列のジョルダン標準形の計算例)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
2 |
「固有値」と「固有ベクトル」の求め方を学ぶ(1) 【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】教科書第8章第1節を読み,固有値の定義を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第2回宿題(3次正方行列の固有値,固有ベクトルの計算)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
3 |
「固有値」と「固有ベクトル」の求め方を学ぶ(2)【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】前回の講義内容のうち,固有ベクトルの求め方を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第3回宿題(3次正方行列の固有値,固有ベクトルの計算)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
4 |
「対角化可能性」の判定法について学ぶ 【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】教科書第8章第1節を読み,対角化の定義をノートに記載しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第4回宿題(3次正方行列の対角化の計算例)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
5 |
対角化の応用(行列のべき,数列の漸化式)について学ぶ【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】教科書第8章第3節を読み,対角化の漸化式への応用に目を通しておくこと。また,高校数学で学んだ方法で漸化式を解けるかどうかチャレンジすること(A-5)。 (2時間) 【事後学習】第5回宿題(3項間漸化式の計算例)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
6 |
3次正方行列の「ジョルダン標準形」の求め方を学ぶ。また,発展的な問題へのチャレンジを通して,「挑戦力(A-5)」をスキルアップする 【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】2次正方行列の「ジョルダン標準形」を復習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第6回宿題(3次正方行列のジョルダン標準形の計算例)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
7 |
中間試験【資料閲覧可能】とその解説(A-3,A-4)【対面授業】
【事前学習】第1~6回の内容を復習しておくこと。 (6時間) 【事後学習】友人と積極的に議論して,解けなかった試験問題を解きなおすこと(A-6, A-8)。 (3時間) |
8 |
内積空間(内積・コーシー・シュワルツの不等式)の初歩と, 「グラム・シュミットの直交化法」を用いた正規直交基底の求め方を学ぶ 【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】教科書第9章第1,2節を読み,高校数学Bのベクトルの内容を復習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第7回宿題(正規直交基底の計算,三角不等式の証明)を解き, 翌週提出すること。 (3時間) |
9 |
「直交行列による対称行列の対角化」の方法について学ぶ【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】第2~4回の講義内容を復習し,対角化の方法を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第8回宿題(3次対称行列の直交行列による対角化の計算例)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
10 |
「2次形式」と「2次曲線の標準形」の求め方を学ぶ 【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】教科書第10章第1,2節と高校数学IIIの教科書を読み,2次曲線の種類をノートにまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】第9回宿題(楕円・双曲線の標準形の計算例)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
11 |
「基本行変形」を利用して,「線形写像の核と像」の基底求め方を学ぶ【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】線形代数1で学んだ基本行変形について復習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第10回宿題(数ベクトル空間の線形写像の核と像の基底の計算)を解き,翌週提出すること。 (3時間) |
12 |
グループワークを通して,「線形写像」の例について学修する(A-6)【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】第11回の講義ノートを良く読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】教科書第7章第1節を読み,次元定理の証明の概要をつかんでおくこと。 (3時間) |
13 |
線形写像の表現行列について学修する【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】期末試験対策問題を解くこと。 (2時間) 【事後学習】第13回宿題(線形写像の表現行列)を解き, 期末試験対策問題を解くこと。 (3時間) |
14 |
期末試験【資料閲覧可能】とその解説(A-3,A-4)【対面授業】
【事前学習】第8~13回までの内容を中心に復習しておくこと。 (4時間) 【事後学習】友人と積極的に議論して,解けなかった試験問題を解きなおすこと(A-6, A-8)。 (3時間) |
15 |
まとめ(これまでの復習・解説を行い,講義内容の理解を深める)【オンデマンド型+対面授業】
【事前学習】線形代数1・2及び線形空間論で学修した内容を復習し,ノートに整理すること(A-8)。 (2時間) 【事後学習】事前学習の続きを行う。 (3時間) |
その他 | |
---|---|
教科書 | 渡辺敬一,松浦豊,泊昌孝 『具体例から始める線型代数』 日本評論社 2007年 第1版 |
参考書 | なし |
成績評価の方法及び基準 | レポート:各回の宿題をレポートとして評価する。(30%)、授業内テスト:中間試験,期末試験を行い,その点数を評価する。(40%)、授業参画度:演習への参加状況と自己点検シートを評価する。(30%) ・A-3,A-4の達成度は中間試験,期末試験の解答状況にて判定し,A-5の達成度については課題(レポート、宿題)の提出状況にて判定する。また、A-6の達成度についてはBbでの質問と議論の参加状況にて判定し,自己点検シートを通してA-8の達成度を確認する。 |
オフィスアワー | Blackboard を通しての質問は直接回答するか,授業日までの資料に解説を載せる。 |
備考 | 履修要件ではないが,線形代数1・2を修得していることが望ましい(ただし,復習をするので,充分に理解していなくてもよい)。 Blackboard が使えない学生は事前に申し出ること。 シラバスの内容は学生の皆さんの学修の状況を考慮して、変更することもあります。 また、事前学習・事後学習の時間は目安です。 |