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線形代数1(含演習)

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令和2年度以降入学者 線形代数1(含演習)
令和元年度以前入学者 線形代数1(含演習)
教員名 泊昌孝
単位数    3 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 数学科
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 対面授業
Blackboard ID:20224337
2022線形代数1(含演習)(泊昌孝・後・火5・金5)
授業概要 行列の基本演算を学び、消去法により連立一次方程式が解けるようにします。さらに、行列式の理解・修得により、行列の深い性質を学びます。
授業のねらい・到達目標 <到達目標>
・2次正方行列の計算方法を修得し,一般の行列の演算が正しく実行できる。
・消去法を通して,行列のランクの計算,連立1次方程式の解法,逆行列の計算が正しくできる。
・3次正方行列の行列式を正しく計算し,展開などを用いて,高次の行列式の計算方法を説明できる。
<授業のねらい>
ねらいと目標は前期に行われる線形代数1と同じものですが、再履修クラスである講義の位置付けを基本とし、
一度理論に触れた諸君にとっては、より具体的な計算の習得などから理解を構築することを目指します。

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシー DP3,4,6,8 及びカリキュラムポリシー CP3,4,6,8 に対応しています。

<日本大学教育憲章との関係>
・論理的思考力を身につけるための第一歩として数理科学の書物を読みこなし理解することができる(A-3-1)。
・日常生活における現象に潜む数理科学的問題を発見することができる(A-4-1)。
・周りの人々と相互に意志を伝達することができる(A-6-1)。
・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる(A-8-1)。
授業の方法 授業の形式【講義・演習】
演習付きの講義形式で行われる。ふたコマ続きであるが、2日に別れた講義である。両方をうけてひとつの講義となる。
同じ週の一コマ目は講義を中心に行い、その中で適宜、演習を行う。
また、二コマ目は、教科書にある問題や、それまでに配布の演習問題をアドバイスを受けながら解き演習日に相当するコマ内で当日提出をする。
そして、提出物の内容に応じたコメントが返却され、理解を深める。
補助教材として、演習問題や要約が配布される。

教室において板書を用いて行います。ただし、文理学部の所定の届け出による遠隔対応を許可されたものに限り、同時遠隔参加ができるよう、ハイブリッド対応の授業の準備をして臨みます。

また、まとめ教材や演習問題を授業中の配布、そしてBlackboard での電子配布を行う。そして、講義の諸連絡には、Blackboard システムを使用する。
指示にしたがっての宿題も解いてくる。

事前学習では「言葉の確認」、そして事後学習として講義内容の確認が大切です。
要約内の課題(宿題)及び演習問題を利用することができます。
また,線形代数学は市販の問題集も手に入れることができます。本学部の図書館、および数学科の図書室には
たくさんの良書が配備されていますので、利用をしてほしい。そのために、教科書の参考書のリストをご覧ください.
本授業の事前・事後学習は各々2時間の学習を目安とする。

Blackboard は、教材の教材の電子配布、また、教科の連絡手段として活発に利用するので、必ず登録すること。
また、受講生諸君との電子メールによる対応もblackboard に付随する Outlook mail を用いて行います。
履修条件 原則として、「線形代数1」の再履修者と、学科によって指示されたものが対象です。
授業計画
1 行列とベクトル(いろいろな行列,行列の演算)を学ぶ。(対面授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認し,教科書第1章1.1節を読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】第一回の宿題を解くこと (3時間)
2 行列の演算(積の演算,成分表示)を学ぶ。(対面授業)
【事前学習】第一回目の講義で説明された用語を復習し,教科書第1章1.2,1.4-1.6節に目を通しておくこと (2時間)
【事後学習】第二回の宿題を解くこと (3時間)
3 2次正方行列の演算(四則演算,行列式,方程式への応用)で線形代数1の全体像を知ります。(対面授業)
【事前学習】第二回目の講義で説明された用語を復習し,教科書第2章2.1,2.2節を読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】第三回の宿題を解くこと、返却された授業内演習の復習 (3時間)
4 2次正方行列の固有値と対角化を学び、線形代数2、線形空間論につながる線形代数1の内容を理解します。(対面授業)
【事前学習】第三回目までの講義の復習し,教科書第2章 2.3-2.4に目を通しておくこと. (2時間)
【事後学習】第四回の宿題を解くこと、返却された授業内演習の復習 (3時間)
5 消去法1として、連立1次方程式と行列の基本変形の基本を学びます。(対面授業)
【事前学習】第四回目までの講義の復習し,教科書第3章を良く読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】第五回の宿題を解くこと、返却された授業内演習の復習 (3時間)
6 消去法2として、行列の基本変形による行列のランクの決定を経て、方程式を解析します。(対面授業)
【事前学習】教科書第3章前半を良く読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】第5回の宿題を解くこと、これまでに返却された授業内演習の復習 (3時間)
7 行列の基本演算と消去法の復習をします。(対面授業)
【事前学習】教科書第3章全体を良く読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】これまでの講義全体の復習、返却された授業内演習の復習 (3時間)
8 授業内中間試験 と解説(対面授業)

ただし、文理学部の所定の届け出による遠隔対応を許可されたものに限り、同時
遠隔参加ができるよう、ハイブリッド対応教室からの授業の準備をして臨みます。
【事前学習】第1回から第7回までの内容を整理しておくこと. (3時間)
【事後学習】解説の理解、できなかった問題の整理 (2時間)
9 消去法3として、逆行列の存在の判定と計算を基本変形によって行います。(対面授業)
【事前学習】教科書第3章命題3.21を読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】第9回の宿題を解くこと (3時間)
10 行列式1として、簡単な3次行列式の理解として、サラスの方法を含む計算を行います。(対面授業)
【事前学習】教科書第4章4.1節を良く読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】第10回の宿題を解くこと (3時間)
11 行列式2として、高次行列式の計算についての行列式の展開をなびます。(対面授業)
【事前学習】これまでの講義で説明された用語を復習し,教科書第4章4.2,4.3節を良く読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】第11回の宿題を解くこと、返却された授業内演習の復習 (3時間)
12 行列式3として、余因子を用いた、クラメルの公式(逆行列公式)を理解し、理論的応用を学びます。(対面授業)
【事前学習】これまでの講義の内容を復習し、教科書第4章4.2,4.3節を良く読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】第12回の宿題を解くこと、返却された授業内演習の復習 (3時間)
13 逆行列と行列式の復習、行列の正則性の判定、行列式の基本公式の証明への注意など理論的な掘り下げをします。(対面授業)
【事前学習】これまでの講義の内容を復習し、教科書第4章全体良く読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】解説の理解、振り返り. これまでの講義内容の復習・解説を行い,授業の理解を深める. (3時間)
14 さらに、行列と行列式の復習を行い、発展と応用を理解します。(課題授業)
【事前学習】これまでの講義の内容を復習し、教科書第4章全体良く読んでおくこと. (2時間)
【事後学習】これまでの講義全体の復習、返却された授業内演習の復習 (3時間)
15 授業内最終試験 と解説(対面授業)

ただし、文理学部の所定の届け出による遠隔対応を許可されたものに限り、同時
遠隔参加ができるよう、ハイブリッド対応教室からの授業の準備をして臨みます。
【事前学習】授業内中間試験以降の内容、また、指示のあった項目全般について内容を整理しておくこと. (3時間)
【事後学習】課題研究として、これまでの講義全体の復習、返却された授業内演習の復習 (2時間)
その他
教科書 渡辺敬一、松浦豊、泊昌孝 『具体例から始める線型代数』 日本評論社 2007年 第1版
この教科書は初めて読むときには難しく感じられると思います。
しかし、数学科の学生として必ず学んでほしい事柄が書かれている書物として所有していただきます。
授業では、この内容を丁寧に解説します。また、各種の配布資料の手助けを借りながら学習して下さい。
参考書 H.アントン 『やさしい線型代数』 現代数学社 1979年 第1版
川久保勝夫 『線形代数学』 日本評論社 1999年 第1版
吉野雄二 『基礎課程、線形代数』 サイエンス社 2000年 第1版
ここに挙げた3冊は、今回教科書にしている本が書かれる前に、実際に「線形代数学」の講義で教科書に指定したことのある本です。どれも、個性があって良い本です。一度手に取ってみてください.皆さんもこれに限らず自分の理解にマッチングする冒険をしてみてください。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(50%)、授業参画度(50%)
授業内中間試験、授業内最終試験をおこなう。

授業参画度は、授業内での演習の参加状況を、演習答案回収などでのリアクションペーパーの内容の状況で評価する。
授業参画度は演習問題へのとりくみなどを総合的に考慮します。
提出を求める出席票についてはその内容を込め、授業参画度として評価します.

遠隔参加においては、授業参画度は対面参加と同様に評価します. 授業内テストには別途相談します.

A-3,A-4 の達成度は授業内中間、最終試験の解答状況で判定し、A-5 の達成度については講義中の演習とその机間指導にて判定する。
オフィスアワー Blackboard を通しての質問は、そのシステムを利用しての解答を行うか、または、授業日までの資料に解説などを載せるして、対応する。
備考 「行列」は不慣れのためか,半年後に基本的な計算方法を忘れてしまい,線形代数2で苦労している人が少なくないです。積極的に市販の問題集などを購入し,継続的に学習しましょう。

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