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令和2年度以降入学者 | アメリカ地誌 | ||||
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令和元年度以前入学者 | アメリカ地誌 | ||||
教員名 | 矢ケ﨑典隆 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 資料の配布、課題の提出などについてはBlackboardを使用する。 blackboardコースID:20221292 |
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授業概要 | アメリカ合衆国を対象として、その地域性と全体像について、グローバルな枠組みを踏まえて、地誌学の視点と方法に基づいて講義する。 |
授業のねらい・到達目標 | 大陸規模の国家であるアメリカ合衆国には、多様な自然環境が存在するとともに、多民族社会が展開する。そしてアメリカ的生活様式と生産様式はグローバル化してきた。アメリカ社会はどのような仕組みによって支えられてきたのか、アメリカ的な生活・生産様式はどのような過程を経て形成されてきたのか、そしてアメリカ的文化景観にはどのような地域的特徴がみられるのか。この授業では、以上の点を意識して、アメリカ合衆国について地誌学の視点と方法により検討する。 このような作業を通して、次のような知識と技能を獲得することができる。 ・地域認識のための方法を理解することができる。(A-1-1:経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に、倫理的な課題を説明することができる。) ・多様な地理的事象に着目することにより、アメリカの地域性と全体像を理解し説明することができる。(A-2-1:日本及び世界諸国の自然環境や社会、経済、文化などの現状を概説することができる。) この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1,DP2及びカリキュラムポリシーCP1,CP2に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:講義 対面授業を行う。具体的には、毎回の授業で学習課題を提示し、教科書の該当箇所を指示し、あるいは資料をBlackboardを通じて配布する。毎回の授業の学習内容を踏まえて、小レポートに取り組む。また、授業で扱ったテーマの中から関心のあるテーマを一つ選び、課題を立てて文献研究を行い、その成果を課題研究レポートとしてまとめ、最終回に提出する。なお、対面授業に参加できない学生は、Blackboardに公開する授業資料と教科書を活用して自習し、小レポートと課題研究レポートに取り組むこと。授業内容に関する質問についてはBlackboardを通して受け付け、回答する。 本授業の事前・事後学習をあわせて4時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(対面授業) (授業のテーマ、到達目標、授業の方法、評価、教科書、参考書について説明する)、および、地誌学の視点と方法に関する概説(A-1-1) 【事前学習】シラバスを確認し,授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】第2回目の授業に備え、教科書全体に目を通して概要を把握する。 (3時間) |
2 |
アメリカ先住民の世界(対面授業) 配布資料に基づいて、コロンブス以前の南北アメリカについて、先住民の数と分布、生活様式、食料獲得の方法について考える。(A-2-1) 【事前学習】地図帳で南北アメリカ大陸の特徴を眺めておく。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の第1章(1~4頁)を読み、小レポートを作成する。 (3時間) |
3 |
ヨーロッパ文化圏の拡大(対面授業) 配布資料に基づいて、南北アメリカに進出したスペイン、フランス、イギリスの植民地と植民地経営の特徴について概観する。さらに、ヨーロッパ文化圏の拡大に伴って形成された3つの経済文化地域について理解を深める。(A-2-1) 【事前学習】地図帳で大西洋周辺の大陸の位置関係を把握する。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題1章(4~8頁)を読み、小レポートを作成する。 (3時間) |
4 |
自然環境と環境利用(対面授業) 教科書の第2章を利用して、地形・気候・植生の特徴、環境の利用形態、自然災害、環境保全について概観する。(A-2-1) 【事前学習】教科書の第2章(9~26頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題2章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
5 |
交通の発達と経済発展(対面授業) 教科書の第3章を利用して、広大な国土を持つアメリカの形成、各種交通手段の発達過程、そして交通が経済発展に果たした役割について考える。(A-2-1) 【事前学習】教科書の第3章(27~39頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題3章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
6 |
工業の発展・衰退・立地移動(対面授業) 教科書の第4章を利用して、工業地域の形成過程について、また、産業構造の変化や情報通信技術の発達に伴う工業の立地移動について、近隣諸国との関係も踏まえて考える。(A-2-1) 【事前学習】教科書の第4章(40~56頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を整理するとともに、教科書の題4章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
7 |
農業地域の形成と食料生産(対面授業) 教科書の第5章を利用し、アメリカ型農業様式の形成、食料生産の地域性、伝統的な家族農場の衰退とアグリビジネスの台頭について検討することにより、農業大国としてのアメリカの実像にせまる。(A-2-1) 【事前学習】教科書の第5章(57~73頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題5章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
8 |
多民族社会の形成と課題(対面授業) 教科書の第6章を利用して、移民の流入と多民族社会の形成、ホスト社会と移民社会の関係、エスニック景観、移民博物館の意義、多民族社会が抱える問題について理解を深める。(A-2-1) 【事前学習】教科書の第6章(74~86頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題6章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
9 |
生活文化と生活様式(対面授業) 教科書の第7章を利用して、フロンティア精神、合理的な生活様式、宗教と地域社会、消費生活の特徴などについて考える。(A-2-1) 【事前学習】教科書の第7章(87~99頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題7章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
10 |
都市の構造・景観と都市問題(対面授業) 教科書の第8章を利用して、都市システムの形成、都市の景観と構造、都市をめぐる諸問題について、シカゴを事例として考える。 【事前学習】教科書の第8章(100~113頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題8章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
11 |
豊かな国の不平等と貧困(対面授業) 教科書の第9章を利用して、アメリカにおける不平等の地域差を、国家スケールからミクロスケールまでの地域スケールで把握する。ロサンゼルス大都市圏を事例に、インナーシテイ問題やゲーテッドコミュニティについても理解を深める。(A-2-1) 【事前学習】教科書の第9章(114~127頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題9章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
12 |
人口の高齢化(対面授業) 教科書の第9章を利用して、高齢人口の分布、高齢人口の増加に伴う景観、ゆるやかに進行する高齢化とその要因について考える。(A-2-1) 【事前学習】教科書の第10章(128~136頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題10章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
13 |
人口のラテンアメリカ化とアジア化(対面授業) 教科書の第10章を利用して、21世紀のアメリカ社会を理解するうえで重要となるラテンアメリカ系人口とアジア系人口について、理解を深める。(A-2-1) 【事前学習】教科書の題10章(136~144頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】教授業内容を復習するとともに、科書の題10章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
14 |
アメリカと世界(対面授業) 近隣諸国との関係、ラテンアメリカとの関係、ヨーロッパやアジアとの関係を見ながら、アメリカの全体像にアプローチする。(A-2-1) 【事前学習】教科書の題11章(145~155頁)に目を通す。 (1時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、教科書の題11章を再読し、小レポートを作成する。 (3時間) |
15 |
まとめ(対面授業) 学習内容の整理、課題研究レポート提出。(A-2-1) 【事前学習】課題研究レポートを執筆する。 (3時間) 【事後学習】今学期に学習した内容を整理する。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 矢ケ崎典隆編 『アメリカ (世界地誌シリーズ4)』 朝倉書店 2011年 |
参考書 | 矢ケ崎典隆・斎藤功・菅野峰明編 『アメリカ大平原―食糧基地の形成と持続性―増補版 (日本地理学会海外地域研究叢書)』 古今書院 2006年 矢ケ崎典隆 『食と農のアメリカ地誌』 東京学芸大学出版会 2010年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:毎回の授業で学習したことをまとめた小レポート(60%)と、関心のあるテーマにについて考察した課題研究レポート(40%)により、総合的に判断する。(100%) 対面授業に参加できない学生も、小レポート(60%)と課題研究レポート(40%)に取り組むこと。 |
オフィスアワー | 毎週金曜日12:30~14:00(8号館5階A507) また、Blackboardを通して質問を受け付け、回答する。 |