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平成30年度以降入学者 | 臨床社会心理学特講 | ||||
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平成29年度以前入学者 | 臨床社会心理学 | ||||
教員名 | 坂本真士 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardのコースID:20221216 |
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授業概要 | 臨床心理学などで扱う適応における問題は,他者・社会・環境と自分との関係において発生している。人と人との相互作用を扱う学問に社会心理学がある。両者は不適応を主に扱うか,適応を主に扱うかの相違はあるが,両者が密接にかかわることは間違いない。本授業では,(従来、臨床心理学や精神医学で扱われているような)心の健康を社会心理学から考える。 |
授業のねらい・到達目標 | 臨床心理学と社会心理学の2つの領域について、その歴史的展開を踏まえて各領域の独自性を理解できる。心の問題や社会での適応について、心の健康の点から理解することができると同時に、社会心理学的視点からも捉えることができる。心の問題に対処したり社会での適応を高めたりするために、個人と社会との相互作用の視点から論じることができる。 ・具体的な実験例や調査例を通し,実証的アプローチの仕方について理解できる(A-3-3)。 ・生活における身近な現象や臨床心理学で扱われる問題を,社会心理学とその周辺領域の枠組みから考えられるようになる(A-3-3, A-4-3)。 新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では, この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシー DP3,4, 及びカリキュラムポリシー CP3,4に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 ・教科書の他に,配布する資料,スライド、動画等を用いて講義する。 ・本授業では教科書を指定している。必ず事前に読んでから参加してほしい。 ・講義の一部では, 模擬的な心理学実験や心理学の調査を体験してもらう予定である。 ・ほぼ毎回、授業に関する課題(練習問題等)が出される。基本的に授業後4日以内にBlackboardを通じて提出する。 ・課題の提出方法,フィードバック方法等については,初回の授業にて説明する。 なお、対面授業について、(日本に入国できない留学生を含む)遠方に居住している学生はzoomでの参加を認める。これらの学生はzoomで授業にライブ参加し、必要な課題等を提出する。 |
履修条件 | 「社会・集団・家族心理学A」(「社会心理学」)を受講済みであることが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標および授業の方法について理解する),心の健康と社会心理学(1章、社会心理学から心の健康を考えるとはどういうことかを学ぶ)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認する,テキスト p.3~14 および p.62, 63を読んで社会心理学と認知行動療法についての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
2 |
大学における心の健康(11章、大学生で好発となる精神疾患について学ぶ、操作的診断基準について学ぶ)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.15, 16 および p.144~155を読んで、操作的診断基準や青年期の心の健康についての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
3 |
原因帰属と抑うつ(2章、抑うつ・うつ病とは何かを学び,原因帰属と抑うつとの関係を理解する)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.17~31を読んで、抑うつ・うつ病と社会的認知とについての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
4 |
対人不安(4章、対人不安とは何かを学び、対人不安に関連する社会的認知について理解する)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.48~61を読んで、対人不安と社会的認知とについての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
5 |
怒り(5章、怒りとは何かを理解したあと、Beckの認知療法について学ぶ)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.62~77を読んで、認知行動療法と怒りについての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
6 |
自己意識・自己注目と心の健康1(3章、摂食障害と自己注目について理解したあと、不適応と自己注目の関係を学ぶ)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.32~47をを読んで、対人不安と社会的認知とについての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
7 |
自己意識・自己注目と心の健康2(2、3章、抑うつと自己注目の関係を理解し、抑うつ状態を長引かせないための方略を考える)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.30~47を読んで、抑うつ・うつ病と自己注目についての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
8 |
ソーシャルサポートとソーシャルスキル(6章・7章、ソーシャルサポートとソーシャルスキルについて学び、心の健康との関連を考える)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.81~106を読んで、ソーシャルサポートとソーシャルスキルについての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
9 |
自己開示と心の健康(8章、自己開示と自己呈示を理解したあと、心の健康との関係との関連を学ぶ)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.107~117を読んで、自己開示・自己呈示と心の健康とについての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
10 |
ストレスと対処(9章、ストレスという概念を学んだあと、ストレスコーピングについて理解し自分に適応できるようになる)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.118~129を読んで、ストレスとコーピングとについての記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
11 |
インターネット・携帯電話を介したコミュニケーション(10章、インターネット依存について学び、さらに依存症概念についても学ぶ)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.130~141を読んで、現代社会におけるインターネットの役割と心の健康との関係について確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
12 |
職場における心の健康1(12章、職場での心の健康として問題になっている新しいタイプの抑うつ(「新型うつ」)という現象について、主に臨床心理的側面から学ぶ)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.156~167を読んで、職場における心の健康についての記述を確認しておくとともに、「新型うつ」について各自調べておく (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
13 |
職場における心の健康2(12章、職場での心の健康として問題になっている新しいタイプの抑うつ(「新型うつ」)という現象について、主に社会心理的側面から学ぶ)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.156~167を読んで、職場における心の健康についての記述を確認しておくとともに、「新型うつ」について各自調べておく (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
14 |
地域や社会における心の健康と自殺(13章、自殺についての疫学を学び、地域における自殺対策と社会心理学的視点について理解する)(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】テキスト p.168~181を読んで、自殺の疫学や自殺対策に関する記述を確認し、不明な点があればノートにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (2時間) |
15 |
授業内テストと解説:客観式テストを実施しその後で説明を行って、授業全体を振り返る(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】授業内で配布のプリントや教科書の内容を復習し、わからない点があればメモしておく。 (3時間) 【事後学習】授業内で配布のプリントを復習する。授業内に出される課題に取り組み、期日までにBlackboardを通じて提出する。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 森脇愛子,坂本真士 『対人的かかわりからみた心の健康』 北樹出版 2015年 これをもとに授業を進める。初回授業前に用意しておいてほしい。 |
参考書 | 丹野義彦、坂本真士 『自分のこころから読む臨床心理学入門』 東京大学出版会 2001年 坂本真士,丹野義彦,安藤清志 『臨床社会心理学』 東京大学出版会 2007年 他に適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(30%)、授業参画度(70%) 各課題は、原則的に授業後4日以内(すなわち同じ週の土曜日まで)に提出することとし、出来によって最高5点を与える。なお、授業後7日(すなわち授業翌週の火曜)以降は提出できない(次回の授業で説明するため)。 対面授業に参加できない場合の要件を満たし、zoomで参加した場合、対面授業を受けた学生と同様の基準で授業参画度の評価を行う(締切は日本標準時で対応する)。授業内テストについては、遠隔で対応する。 |
オフィスアワー | 水曜昼休み、坂本研究室にて |