文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 教育学科 > 青少年教育論
日本大学ロゴ

青少年教育論

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 青少年教育論
令和元年度以前入学者 青少年教育論
教員名 西村美東士
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 集合学習(対面)+オンデマンド型(PowerPoint等による録画動画配信・スライド資料の配信)。状況に応じて同時双方向型(Zoom等によるライブ中継授業)。
対面授業に参加できない場合、規定の要件を満たす学生はZOOMでの参加を認める。
Blackboard ID:西村美東士西村美東士・前・20221072)
授業概要 青少年教育の概要・課題と現状/青少年団体の魅力復活/青少年教育施設論/青少年教育の今日の展開/まだ遠い「青少年教育論」/トランジション/個人化社会に生きる/自己決定の人生/貧困・格差・差別/日本の衰退/ワーク・ライフ・ソーシャル/支持的風土の仲間関係/自己決定と相互理解の方法/起業とソーシャルビジネス/「この授業で得たこと」(視野・能力・考え方・生き方・青少年教育論)。なお、教材はすべてホームページ(http://mito3.jp)で公開する。
授業のねらい・到達目標 この科目は文理学部(学士(教育学)のDP及びCP4,5に対応しています。
個人の生き方にとってもっとも大事なことは、その時期・時代を充実して生きることとつながっている。そのためには青少年に適切な支援・教育を実践する必要がある。そこで、本科目では前半では「青少年教育とは何か、その課題と現状」について紹介し、後半は「自分と社会」「集団・組織のなかで生きる」の観点から次の3点を中心に検討を深めていきたい。①自己内対話による自己の生き方・考え方への気づき、②個人・世間から社会への視野の拡大と、社会における自己の位置づけ、③個人完結型から社会開放型への価値観の転換。以上を通して青少年の社会化支援のあり方について、受講学生が自らの言葉で説明できることをめざす。(A-4-3,A-5-3)
授業の方法 授業の形式:【講義,演習】
授業は、基本講義形式で行ない、青少年教育論についての基本事項を授業する。加えて、①ワークを通した自己や他者との対話、②V T Rの視聴、③毎回の授業内での活動・意見交換等のグル一プワ一クを取り入れることで、学生が能動的な学習に励むよう促す。成果の提出はGoogleClassroomを通じて行う。
①授業前:レジュメ・リアクションペ一パ一・動画などをダウンロ一ドする。テキストを熟読する。
②授業中:動画を視聴し、掲示板に自分の意見を書き込む。※相互方向通信システムを用いて授業を実施する場合あり。
③授業後:ワーク成果を、Googleフォームで提出。プラスアルファとして評価する発展課題については、別途GoogleClassroomで指示する。
対面授業に参加できない場合、規定の要件を満たす学生はZOOMでの参加を認める。
授業計画
1 【講義・演習】1導入①本科目の意義と内容=自己決定の人生は若者の願い/アクティブラーニングは自己内対話から/社会教育的な方法論-双方向システムと主体性の支援/第一印象ゲーム「春夏秋冬何が好き?」(交流による自他理解)(A-4-3)
【事前学習】自己内対話「社会に出たときの必要能力」 (2時間)
【事後学習】文章化「私の考える青少年教育論」 (2時間)
2 【講義】2基本的事項①青少年教育の概要・課題と現状=少年期・青年期の自立/学校外教育/地域や社会で行われる支援の特性/拙著「若者に関する新たな議論から」解説(A-4-3)
【事前学習】拙著「若者サミットに期待する-若者に関する新たな議論から」閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「若者に関する新たな議論を評論する」 (2時間)
3 【講義・演習】2基本的事項②青少年団体の魅力復活=戦後社会教育における団体主義/青年団の衰退と青年学級の振興/青少年団体の革新プラン/まちづくりにおける若者の役割(A-5-3)
【事前学習】拙著「子どもたちの団体活動-大いなる教育力」閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「青少年団体の革新プラン」 (2時間)
4 【講義・演習】2基本的事項③青少年教育施設論=団体宿泊訓練の抑圧と解放/ルールの検討/合宿の魅力/団体宿泊施設における個人尊重主義/私が東京都青年の家で考えたこと・チャレンジしたこと/ワーク「2泊3日合宿プログラム」(A-5-3)
【事前学習】拙著「青少年教育施設の活動・経営をめぐる問題」閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「個人の気づき」を促す宿泊研修プログラム (2時間)
5 【講義】2基本的事項④青少年教育の今日の展開=青少年教育施策の混迷/学社融合と学校教育の役割/地域の人々の子ども支援/青少年のまちづくりへの参画(A-4-3)
【事前学習】拙著「わが国の青少年教育及び青少年問題:文献資料集-『個性尊重』と社会化支援理念の変遷」pp.950-965閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「青少年教育施策の課題-本来の目的を取り戻す」 (2時間)
6 【講義・演習】2基本的事項⑤まだ遠い「青少年教育論」=どういう若者・大人になりたいか/ヤンキー/ひきこもり/同調圧力/みんなぼっち/価値観ゲーム「愛・健康・自己実現…」/2012年青少年研調査 拙著「若者の意識、生活、考え方はどう変化したか」解説(A-4-3)
【事前学習】自己内対話「私は青少年教育論から何を学びたいか」 (2時間)
【事後学習】文章化「異質の価値観との出会いと相互理解」 (2時間)
7 【講義】3自分と社会①トランジション=群れ(school)から離れて一人で社会に飛び出す/学校教育の価値観からの脱皮(工藤勇一『麹町中学校の型破り校長-非常識な教え』) /しかし、学校の役割はそれだけではない→「私はどう生きるか」(A-5-3)
【事前学習】拙評『麹町中学校の型破り校長-非常識な教え』閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「私はどう生きてきて、これからどう生きるか」 (2時間)
8 【講義】3自分と社会②個人化社会に生きる前編=再帰性(結局「自分が悪かったんでしょ」と言われる)(古市憲寿『僕たちの前途』)/古市「そこに猛烈に立ち向かわないことによって、若者は絶望からくぐり抜けている」/自己決定論批判と反批判(A-4-3)
【事前学習】拙評『僕たちの前途』閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「『猛烈に立ち向かわない若者』への理解と支援」 (2時間)
9 【講義・演習】3自分と社会③個人化社会に生きる後編=自分の人生は自己決定で生きる?/日次計画表をつくろう/拙著「若者との協働による価値創造の新しい方向」・「個人化を育む社会化支援教育の今日的課題」「個人化に対応する青年団体育成の方法を考える」解説/個人化社会に生きる若者たちの動向(2012年青少年研調査結果から)(A-5-3)
【事前学習】計画が挫折するとき (2時間)
【事後学習】文章化「日次計画表の意義と効果」 (2時間)
10 【講義】3自分と社会④貧困・格差・差別=報われない差別観(学生の記述より)/拙評『高校生ワーキングプア-』『女子高生の裏社会』解説/大学生の保守化とZ世代の可能性(A-4-3)
【事前学習】上の2拙評閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「差別観が報われない理由」 (2時間)
11 【講義・演習】3自分と社会⑤日本の衰退=拙評佐藤学『第四次産業革命と教育の未来-ポストコロナ時代のICT教育』/ワークショップ「日本の衰退に教育はどう立ち向かうか」(A-4-3)
【事前学習】拙評『第四次産業革命と教育の未来』閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「日本の衰退に教育はどう立ち向かうか」 (2時間)
12 【講義・演習】3自分と社会⑥ワーク・ライフ・ソーシャル=川島高之『いつまでも会社があると思うなよ』/生涯学習時代における学校教育の役割/価値観ゲーム(職業)
【事前学習】拙評『いつまでも会社があると思うなよ』閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「学生のワーク・ライフ・ソーシャルを支える大学の役割」 (2時間)
13 【講義・演習】4集団・組織のなかで生きる①支持的風土の仲間関係=みんなぼっちからの脱却/拙評篠田桃紅『一〇三歳になってわかったこと~人生は一人でも面白い』/拙著「若者の居場所に求められる第3の支援」解説(A-5-3)
【事前学習】拙評『一〇三歳になってわかったこと』閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「若者の居場所のあり方」 (2時間)
14 【講義・演習】4集団・組織のなかで生きる②起業とソーシャルビジネス=駒崎弘樹『社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門』/ウェブサイト/助成金/起業の鉄則は、最初は小さく、どんどん大きく育てていく。/ワーク「ソーシャルビジネス企画」(A-5-3)
【事前学習】拙評『社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門』閲読 (2時間)
【事後学習】文章化「ソーシャルビジネスの企画」 (2時間)
15 【講義・演習】まとめ「この授業で得たこと」/ワーク「この授業で得たこと」(A-4-3,A-5-3)
【事前学習】自己内対話「この授業で得たこと」(視野・能力・考え方・生き方・青少年教育論) (2時間)
【事後学習】文章化「この授業で得たこと」 (2時間)
その他
教科書 教科書は使用しない。必要な資料は、すべて、ホームページ(http://mito3.jp)で公開する。
参考書 必要な資料は、すべて、ホームページ(http://mito3.jp)で公開する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:GoogleClassroom において実施(100%)
授業に出席したら、毎回、文章化とワークの成果を提出する。評価は、これをもとに行う。
対面授業に参加できない場合の要件を満たし、ZOOMで参加した場合、課題の提出によって評価する。

オフィスアワー 授業の前後にフリースペースを実施する。場所は授業中に指示する。

このページのトップ