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令和元年度以前入学者 | 現代学力論 | ||||
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教員名 | 金泰勲 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 「課題研究」として対応する。 シラバス上に課題を明記する。追加の課題や資料、変更点などがある場合には、Blackboard にてお知らせする。コロナウィルスの感染拡大のため、講義形式の授業の仕方が困難になったため、この授業では予定を変更して、次のように進める。 授業形式の基本は、授業中しめした資料を読んで3回(6回目、10回目、第14回)の課題に答えてもらう。課題の再提出は、最終回までに提出してもよい。ただし、何かの事情で最終回までに提出できない場合には、理由を申し出て下さい。延期も認める。 |
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授業概要 | 学校で「子どもが身につけるべき学力とは何か」の問いを中核にしながら、時代背景によって、学校の果たすべき役割期待が異なり、そこに学力観の違いが生じる理由があることを理解し、戦後から現代に至るまでの学力論争や実践記録等の資料を通して、社会の構造的な変化と学力観の変遷を理解し、自分の考えや言葉で他者に説明する力を身につける。その上で、「現代社会を生きる上で必要な学力とは何か」を構想し、21世紀の学校をリードする学力観をデザインし、指導と実践のできる発信力を養う。 ○社会の変化と学力観の変遷が密接に絡み合っていることを理解し、現代において求められる学力観を説明し、それを授業において自ら実践する力を身につける。 ○戦後の学力観の変遷を概括した上で、現代において求められる学力観を提示し、教育委員会及び学校等において、カリキュラム編成や授業づくりの場面で、指導的役割を果たす力と発信力を身につける。 |
授業のねらい・到達目標 | この授業では、現代の学力論を多角的に検証し、その基本的な理論と実態を調べ、レポートにまとめることを学修する。現在、日本は様々な学力テストを実施し、握力向上を目指しているが、そうした学力テストの理論、実態、背景、問題点などをレポートにしてまとめる。北野秋男他『現代学力テスト批判』を講読し、基本的な理解を得た後、レポート課題に答えること(A-1-3, A-8-3)。 この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP1,DP3,DP4,及びカリキュラムポリシーCP1,CP4,CP7に対応する。 |
授業の方法 | 基本的には講義形式とディスカッションを併合しながら進めるので、受講者の皆さんの積極的な参加を求める。 「学力」は、ある客観的事実を示す事実コトバではなく、学校の授業で、一人ひとりの子どもが身につけるべき能力の知的側面の総体(「学ぶ力」や「学んだ結果得られた力」)を指し示す価値コトバ語である。「学力」が、多様な定義を許容する価値コトバであることを、具体例で示す。論者によって「学力」の定義や見方が異なるのは、学校における授業の果たすべき役割をどのように限定するのかという問題(学校観、授業観)と密接に絡んでいることを、資料をもとに提示する。2000年代に入って注目されるに至ったPISA型学力の構造と、いわゆる「学力低下」問題等も取り上げ、議論を深める。「子どもが身につけるべき学力とは何か」の問いを中核にすえながら、子どもの生活場面で有機的に働く「生きた学力」を育てる指導方法とその評価方法について多面的に考察し、実践的に活用できる力を養う。 |
履修条件 | 特になし。 |
授業計画 | |
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1 |
シラバスをよくお読みください。課題をシラバス上で明示します。レポートは3回提出してください。不備があった場合には、修正や再提出を求めます。ただ、何か事情があれば、申し出て下さい。延期も認める。追加の課題や資料、変更などあれば、Blackboardで知らせる。
【事前学習】シラバスを事前に読んでおくこと。指定したテキストの目次などを確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、現代の学力テスト政策に関する情報をWEB上で取得しておくこと。 (2時間) |
2 |
Blackboardに示した資料を読んで、課題を確認してほしい。
【事前学習】資料をよく読んで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】資料の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間) |
3 |
Blackboardに示した資料を読んで、世界の学力テストの潮流と日本を全国学力テストの問題点を確認してください。
【事前学習】資料をよんで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】資料の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間) |
4 |
Blackboardに示した資料を読んで、なぜ、日本で学力テスト政策が普及・浸透したかを確認してほしい。
【事前学習】Blackboardに示した資料を読んで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (3時間) 【事後学習】資料の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
5 |
資料を読んで、学力テスト政策の歴史的構造を考えてみて下さい。
【事前学習】Blackboardに示した資料を読んで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (3時間) 【事後学習】資料の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
6 |
1回目の課題の提出:課題名子どもが獲得すべき学力とは何か、 「基礎学力」と「学ぶ力の基礎」の違いの観点で論じて下さい。」 字数:3,000字程度(A4・2枚。40字X40行で設定)。注意点:資料をよく読むこと。 【事前学習】資料をよんで、レポート課題をまとめること。 (3時間) 【事後学習】資料の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
7 |
提出されたレポートで修正や再提出の必要なものを知らせる。最終回までに再提出してほしい。
【事前学習】Blackboardに示した資料を読んで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (3時間) 【事後学習】資料の要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
8 |
Blackboardに示した資料を読んで、「知識」とは何かについて考えてみよう。
【事前学習】Blackboardに示した資料を読んで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】資料の要点と課題をノートにまとめること。 (2時間) |
9 |
Blackboardに示した資料を読んで、「書くこと」の意味を、深く考えてみましょう。
【事前学習】、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】テキストの要点と課題をノートにまとめること。 (2時間) |
10 |
2回目の課題の提出:課題名「第2部(4~6章)を読んで、何のために学ぶのかを、自分の意見も交えて論じてみよう。」字数:3,000字程度(A4・2枚。40字X40行で設定)。参考文献:テキスト。 注意点:テキストをよく読むこと。テキストに書かれていないことは採点の対象にはしません。
【事前学習】「第4~6章」をよんで、レポート課題をまとめること。 (2時間) 【事後学習】テキストの要点と課題をノートにまとめること。 (2時間) |
11 |
提出されたレポートで修正や再提出の必要なものを知らせます。最終回までに再提出してください。、 テキストの「第7章」を読んで、日本のテストの問題点を考えてみましょう。 【事前学習】「第7章」をよんで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (3時間) 【事後学習】テキストの要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
12 |
テキストの「第8章」を読んで、地域を捨てる学力の意味を考えてみよう。
【事前学習】「第8章」をよんで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (3時間) 【事後学習】テキストの要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
13 |
テキストの「第9章」を読んで、これからの学力のあり方を考えて見よう。
【事前学習】「第9章」をよんで、重要なポイントや難しい用語を予め調べておくこと。 (3時間) 【事後学習】テキストの要点と課題をノートにまとめること。 (1時間) |
14 |
3回目の課題の提出:課題名「第2部(7~9章)を読んで、学力とは何か。知識とは何か。批判的に検討してください」字数:3,000字程度(A4・2枚。40字X40行で設定)。参考文献:テキスト。 注意点:テキストをよく読むこと。テキストに書かれていないことは採点の対象にはしません。
【事前学習】指定された資料を中心に予め読み、レジュメを作成し、報告する準備をする。 (3時間) 【事後学習】報告の要点と課題をノートにまとめること。指定された参考文献を確認しておくこと。 (1時間) |
15 |
提出されたレポートで修正や再提出の必要なものを知らせます。期限内に再提出してください。これまで未提出の課題を提出してください。何かの事情で提出できない場合には、申し出てください。延期も認めます。
【事前学習】未提出の課題や修正・再提出の課題を作成する。 (2時間) 【事後学習】提出したレポートの内容を再確認し、今後の課題を検討する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 北野秋男 『現代学力テスト批判』 東信堂 2018年 第1版 国立教育政策研究所国際研究協力部 『OECD生徒の学習到達度調査(PISA) (https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/index.html)』 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、授業参画度(30%) 課題レポート、課題レポートの修正・再提出など、授業への参画度などにより、総合的に評価する。 |
オフィスアワー | 質問や意見などあれば、メールにてお願いします。 taewhunpitt@gmail.com に送ってください。その場合は、必ず「科目名」と「学科・学年・学生証番号・氏名」を明記した上で、質問内容を明確にして送信してください。 |
備考 | 何かの事情で期限内に課題が提出できない場合には、理由を申し出て頂ければ、考慮します。 何か不明な点や質問があれば、メールにてお願いいたします. 追加の課題や資料、変更などがある場合には、Blackboard にてお知らせします。 |