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社会福祉法制

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令和3年度以降入学者 社会福祉法制
令和2年度以前入学者 社会福祉法制
教員名 白川泰之
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業(全回)
BlackboardコースID:20223990
授業概要 社会福祉関係の制度(生活保護、児童福祉、障害者福祉、公的年金制度、高齢者福祉)について、条文を参照しながら制度の概要を理解した上で、判例を通じてその法的論点について学習する。
授業のねらい・到達目標 法的な紛争について最終的に裁判での決着を図る場合があることは、社会保障制度についても例外ではない。実際にどのような訴訟が提起され、どのような判決が下されているかの基礎的な知識・理解は、社会保障の実務に携わる者にとっても有用である。
生活保護、児童福祉、障害者福祉、公的年金制度、高齢者福祉といった社会福祉の制度概要及びそれら制度に関する基礎的な法的論点について説明できるようになる。
この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP3に対応しています。

 新カリキュラム(令和2年度以降入学者)では、この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のDP及びCP1、3、4に対応しています。
①生活保護、児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉といった社会福祉の制度概要について、条文を参照しながら理解し、説明できる(A-1-2)
②上記各制度に関する基礎的な法的論点について、論理的・批判的に説明できる(A-3-2)
③判例で示された考え方に基づき、社会福祉の課題について説明できる(A-4-2)
授業の方法 授業の形式【講義】
・対面授業に出席できない学生(※)については、Zoomによる同時双方向型の授業を併用する。
 ※学部が認める者、体調不良者(事前に教員あてBbメールで申請)、その他教員の許可を得た者(事前に教員あてBbメールで申請)
・各回について配布するレジュメに基づいて講義を行う(教科書は指定しない)。
・各回について、リアクションペーパーの提出を求める。
・各回について、復習問題を出題する。
・提出物の提出方法等については、授業開始時に提示する。
履修条件 「福祉法学基礎」を履修済みであることが望ましい。
授業計画
1 ガイダンスとイントロダクション
・ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明)
・社会福祉の基礎-給付等の構造と裁判で争われる行政処分、損害賠償の概要について(A-1-2)
【事前学習】シラバスによって、授業のねらいや到達目標、各回の構成を確認する。また、この授業で学ぶことの目的意識について、自分の考えを整理してノートにまとめておく (1時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業を振り返り、事前学習でノートにまとめた履修の目的意識を再度整理する。 (1時間)
2 判例の読み方
 実際の判決文を用いて、判決文の構成やそれぞれの内容、ポイントを理解する(A-1-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
3 生活保護制度(1)
 条文を参照しながら、生活保護制度の基本原理、給付内容、支給決定の手続、審査請求の概要を学ぶ(A-1-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
4 生活保護制度(2):判例解説①-生存権の考え方
 いわゆる「朝日訴訟」の判決を通じて、生存権の法的性格について学ぶ(A-3-2)
 朝日訴訟で裁判所が示した生存権の考え方の妥当性について考察する(A-4-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
5 生活保護制度(3):判例解説②-外国人と生活保護
 永住的外国人や不法残留外国人に対する生活保護法の適用の可否に関する判決を通じて、生活保護法の適用範囲に関する法的論点について学ぶ(A-3-2)
 上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する(A-4-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
6 障害福祉制度(1)
 条文を参照しながら、障害福祉の基本理念、障害者総合支援制度の対象者、支給決定手続、給付体系、審査請求の概要を学ぶ(A-1-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
7 障害福祉制度(2):判例解説
 障害福祉サービスの支給量決定、介護保険の給付との調整に関する判決を通じて、障害福祉サービスの支給量決定に関する法的論点について学ぶ(A-3-2)
 上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する(A-4-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
8 児童福祉制度(1)
 条文を参照しながら、子ども・子育て支援制度の基本理念、認定手続、給付概要、審査請求の概要を学ぶ(A-1-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
9 児童福祉制度(2):判例解説
 児童養護施設での入所児への虐待の責任、認可外保育所の事故と行政の責任に関する判決を通じて、サービスを利用する児童に対する責任主体に関する法的論点について学ぶ(A-3-2)
 上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する(A-4-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
10 公的年金制度(1)
 条文を参照しながら、公的年金制度の全体像、保険者と被保険者、保険料、保険給付、審査請求の概要を学ぶ(A-1-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
11 公的年金制度(2):判例解説
・重婚的内縁関係と遺族年金の受給権に関する判決を通じて、遺族年金の受給権者となる「配偶者」の解釈に関する法的論点について学ぶ(A-3-2)
・受給資格に関する誤った説明と国家賠償責任に関する判決を通じて、年金給付の権利と行政処分に関する法的論点について学ぶ(A-3-2)
・上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する(A-4-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
12 高齢者福祉制度(1)
 条文を参照しながら、介護保険制度の目的、要支援者・要介護者の定義と認定手続、給付の概要、審査請求の概要を学ぶ(A-1-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
13 高齢者福祉制度(2):判例解説
 介護施設での事故と施設経営者の賠償責任、介護保険の指定取消の理由付記に関する判決を通じ、介護施設の入所者に対する責任、指定取消に関する手続に関する法的論点について学ぶ(A-3-2)
 上記判決で示された裁判所の判断の妥当性について考察する(A-4-2)
【事前学習】レジュメを事前に読み、分からないところをノートに整理しておく。 (2時間)
【事後学習】レジュメに基づいて授業の内容を振り返り、復習問題を解いて間違ったところはレジュメを再度確認する。 (2時間)
14 授業の振り返りとまとめ
 授業で学んだ判例のポイントを振り返りながら、判例を学ぶ意義を再確認する(A-3-2)
 判決が制度に与える影響について、実例を用いて学ぶ(A-1-2)
【事前学習】これまでのレジュメを参考にしながら、この授業で学んだ内容によって社会福祉の理解が深まった点をノートに整理する。 (2時間)
【事後学習】第14回のレジュメを参考に授業を振り返り、今後の学びにどのように生かしていくかをノートに整理する。 (2時間)
15 試験と解説(A-1-2、A-3-2、A-4-2)
【事前学習】これまでの復習問題を確認しておく。 (4時間)
【事後学習】解説やレジュメを参照しながら試験問題を復習する。 (2時間)
その他
教科書 なし
参考書 加藤智章、菊池 馨実、倉田 聡、前田 雅子 『社会保障法 (有斐閣アルマ)』 有斐閣 2019年 第7版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:第15回目の試験の結果で評価します。(80%)、授業参画度:リアクションペーパー等で評価します。(20%)
第15回目の授業を対面で受験できない学生については、レポート課題の提出によって評価する。
オフィスアワー ・事前にBbメールなどでアポイントを取ること。
 月曜 12:10~12:50
 火曜 12:10~12:50
・上記のほか、Bbメールでも受け付ける。

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