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令和2年度以前入学者 | 介護福祉論 | ||||
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教員名 | 上之園佳子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会福祉学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対⾯授業(⼀部Zoom によるオンライン授業) Blackboard ID :20221006 |
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授業概要 | 介護福祉の理念と実践、介護福祉に関する制度(介護保険制度・地域包括ケアシステム)を学びます。社会福祉や生活支援の基本となる理念・実践について介護を必要とする人の視点から実践的ケア、制度の仕組みについて講義を行う。 担当教員は、行政での保健師として地域での家族介護者へ介護・看護・福祉サービスの活用に関する相談業務・介護方法、介護職員への介護教育、介護支援専門員(ケアマネジャ)の経験から、学生に必要な相談業務のための介護福祉の理論とともに実技の体験学習も含む講義とする。 |
授業のねらい・到達目標 | 人が生活をすること(人間の営み)の基礎知識と生活を支えることを包括的にとらえる「介護・ケア」を体系的に講義する。福祉の理念である本人主体、尊厳を支える、自立支援など「生活の質:QOL」の向上を目指す生活支援を体験学習とする。 到達目標 ・介護福祉の対象となる人を理解し支援について考えることができる。 ・認知症ケア、緩和ケア等の実践としての介護について説明することができる。 ・介護保険制度、地域包括ケアシステムについて説明することができる。 この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。 なお、新カリキュラム(令和2年度以降はの入学者)では、この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシー DP3,4 及びカリキュラムポリシー CP3,4に対応している。 ・物事を論理的に説明することができる(A-3-1)。 ・社会や身近な環境に存在する福祉課題を発見することができる(A-4-1)。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義,演習(実技・グループワーク)】 授業は、講義のみのときと、講義と演習(グループワーク、実技体験)を組み合わせておこなう2様式で実施する。 厚生労働省等の公刊行物・介護保険制度資料、地域包括ケアシステムのっ厚生労働省資料を用い介護福祉に関する基本事項、理論、介護保険法等に基づく地域での包括的支援、地域包括ケアシステムについてPPT教材等を活用しての講義とする。 演習(グループワーク、実技)を組み合わせ、介護保険制度の現状と課題、諸外国の認知症ケアの政策や実態について主体的に調べグループワークディスカッションを通じて情報を分析、意見交換することで多角的な視点から考えレポートにまとめるという体験型学習とする。 授業では、Blackboardを通じて教材(パワーポイント)資料配信、また事前・事後学習(リアクションペーパー等)質疑も課題提出でおこなう。質疑・リアクションペーパー・レポートについては,それぞれ翌週授業にて解説・全体講評を⾏う。 〇対⾯授業に参加できない場合,Zoomで参加し,Blackboard に配信する事前・事後課題を提出する。 *Zoom での参加を認める要件:⽇本に⼊国できない留学⽣,遠⽅に居住している学⽣、対面授業に参加できない理由が妥当であると許可した学生 |
授業計画 | |
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1 |
介護福祉論のガイダンス 「介護福祉学とは」理論と実践とプロセスの重要性について(A-3-1)【対面授業:講義,演習(実技)】
【事前学習】シラバスを事前に確認し授業全体の流れを理解すること。 (1時間) 【事後学習】理論と体心身機能、生活・社会活動等での介護技術の関係を整理すること。 (3時間) |
2 |
生活支援の基本となる理念:ノーマライゼーションと社会参加から生活の質の向上をめざす介護福祉について(A-3-1)【対面授業:講義】
【事前学習】ノーマライゼーションについて確認(復習)しておくこと。 (2時間) 【事後学習】介護福祉と生活の質についてまとめること。 (2時間) |
3 |
コミュニケーションと生活支援 :生活支援場面での事例研究を用いてのコミュニケーションを深めるプロセスレコードについて(A-4-1)【対面授業:講義,演習(グループワーク)】
【事前学習】事例研究でのコミュニケーションについて個人ワークで確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】プロセスレコードに自分の言動を記入し課題提出すること。 (2時間) |
4 |
自立支援と生活支援 :事例研究 生活支援場面でのコミュニケーションと自立支援について(A-4-1)【対面授業:講義,演習(グループワーク)】
【事前学習】独居の高齢者の生活課題について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】独居の高齢者への自立支援についてまとめておく。 (2時間) |
5 |
介護予防と生活支援 :日常生活での介護予防と生活不活発病・生活リハビリテーションについて(A-3-1)【対面授業:講義,演習(実技)】
【事前学習】「震災関連死」と生活不活発病について調べておくこと。 (1時間) 【事後学習】介護予防の重要性について整理してまとめておくこと。 (3時間) |
6 |
食べることの生活支援:食事介護の意義と食べることへの支援、嚥下機能のメカニズム、食事援助でのリスクマネジメントについて(A-4-1)【対面授業:講義,演習(実技)】
【事前学習】自分にとって食べることの意味をまとめておく。 (1時間) 【事後学習】食事介護での理念と介助方法につてまとめておくこと。 (3時間) |
7 |
認知症ケアの知識と尊厳を支えるケア: 認知症の基本的な知識と認知症本人の語りを通じた認知症の理解について(A-3-1)【対面授業:講義】
【事前学習】認知症にかかわる疑問、質問を事前にまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】認知症の基礎知識をまとめておく。 (2時間) |
8 |
地域での認知症ケアと政策:認知症とともに生きる人のより豊かな地域生活と家族への支援について(A-4-1)【対面授業:講義,演習(グループワーク)】
【事前学習】認知症にかかわる疑問、質問を事前にまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】認知症のある人も地域で生活していくためにどのような仕組みについてまとめておくこと。 (2時間) |
9 |
パリアティブケア(緩和ケア)と尊厳を支えるケア:死を迎える日々の支援について身体的ケア、精神的ケア、社会的ケア、尊厳的ケアと社会福祉士としての緩和ケアへのかかわりについて(A-4-1)【対面授業:講義】
【事前学習】死を迎える日々の支援について経験やメディア等から考えてみること。 (1時間) 【事後学習】パリアティブケア(緩和ケア)の考え方について整理しまとめておくこと。 (2時間) |
10 |
介護保険制度の概要:介護保険制の成立過程や理念、概要について(A-3-1)【Zoomオンライン授業:講義】
【事前学習】地元(市町村・区)の介護保険パンフレットを入手して読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】介護保険を利用するまでのプロセス(流れ)を説明できるようにまとめておくこと。 (2時間) |
11 |
介護・介護予防サービスとケアプラン:介護保険制度の介護・介護予防サービスの種類や地域支援事業、要介護者が利用するケアプランの意義について(A-3-1)【対面授業:講義】
【事前学習】パンフレットでの介護サービスの種類と解説を読んでおくこと。 (2時間) 【事後学習】ケアプランの目的と意義について確認しておくこと。 (2時間) |
12 |
地域包括ケアシステムの概要:「地域で生活を継続する」ことの意義を学び、そのための介護・介護予防・生活支援について理解する(A-4-1)【対面授業:講義,演習(グループワーク)】
【事前学習】介護保険制度の限界について調べておく。 (2時間) 【事後学習】地域包括ケアシステムを説明できるようにまとめておく。 (2時間) |
13 |
地域包括支援センターの役割と機能:専門職の連携・協働を理解し、地域での福祉の総合窓口としての機能について(A-4-1)【Zoomオンライン授業:講義】
【事前学習】介護保険パンフレットでの地域包括支援センターの役割を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】地域での総合福祉相談の必要性についてまとめておく。 (2時間) |
14 |
地域包括ケアシステムの動向:地域生活の継続性、包括性の重要性について(A-4-1)【対面授業:講義,演習(グループワーク)】
【事前学習】地域生活を支援するために必要な包括的支援について調べておく。 (2時間) 【事後学習】地域包括ケアシステムを説明できるようにまとめておく。 (2時間) |
15 |
介護福祉の理念と実践のまとめ(A-4-1)【対面授業:講義、演習(グループワーク)】
【事前学習】これまでの授業での介護福祉の理念をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業を踏まえ介護福祉の理念について総括レポートとして提出する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 特に指定はない。 |
参考書 | 『生活支援総論 (地域ケアを拓く介護福祉学シリーズ)』 光生館 2014年 第初版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(30%) (1)授業内テストは、授業での課題の提出状況及び内容を評価する(40%)。 (2)授業参画度は、出席・授業参加状況、グループワーク進行・発表等を評価する(30%)。 (3)レポートは、学期末課題レポートの提出・内容を評価する(30%)。 〇対⾯授業に参加できない場合,Zoomで参加し,Blackboard に配信する事前・事後課題を提出する。 *Zoom での参加を認める要件:⽇本に⼊国できない留学⽣,遠⽅に居住している学⽣、対面授業に参加できない理由が妥当であると許可した学生 |
オフィスアワー | 初回授業後に、日程・時間など相談し設定をする。また、メールやBlackboardを用いて質疑応答する。 |
備考 | 授業で次回テーマについて事前学習としての課題を提示する。また、事後学習としてリアクションペーパーの提出を課す。 |