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令和元年度以前入学者 | 卒業論文 | ||||
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教員名 | 松岡雅裕 | ||||
単位数 | 8 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 通年 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業 その他、Blackboadの補助的活用も予定している。 Blackboard ID:20227055 |
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授業概要 | 大学生活の総決算として、研究テーマに関する「中範囲理論」の構築とその完成をめざす。 |
授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> R.K.マートンが提唱した「中範囲理論」の手法・発想を参考に、自己の研究テーマの理論的・実証的な分析ができるようになることを目標に研究指導を行う <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・学修から得られた幅広く豊かな知識と教養,および自己の倫理観に基づき,果たすべき社会的責任を実現するための方法を適切に選択できる。(A-1-4: 豊かな知識・教養に基づく高い倫理観) ・日常生活から国際社会に至る現代社会の多層性と多様性を理解し,グローバル化する現代社会が抱える矛盾について,社会学における専門領域の観点から解決策をら提案することができる。(A-2-4: 世界の現状を理解し,説明する力) ・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,収集したデータに基づき論理的・批判的に理解し,その本質を他者に説明することができる。(A-3-4: 論理的・批判的思考力) ・多様なメディアによって形作られる現代社会におけるわたしたちの日常生活の中の諸課題について,独自の知見や調査データに基づき,新たな解決案を提示することができる。(A-4-4: 問題発見・解決力) ・どのような研究課題や社会問題に対しても,その解決のために必要な情報や知識,資源を集め,分析を通じて解決策を提示することができる。(A-5-4: 挑戦力) ・多様な社会事象や社会問題に対し,社会学の枠組みや方法に即して議論を深めることで理解を深めるのみならず,それを不特定多数の他者にわかりやすく提示することができる。(A-6-4: コミュニケーション力) ・積極的にリーダーシップを発揮し,適切な形で他者をサポートしながら調査研究活動を進めることで,研究成果を最大化することができる。(A-7-4: リーダーシップ・協働力) ・自身のみならず他者の学修状況を比較分析しながら,相互にフィードバックすることができる。(A-8-4: 省察力) この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP1~8、およびカリキュラムポリシーCP1~8に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【卒業論文・研究】 当「卒業論文」の授業は、実質的に3~4年生の2年間にわたる指導で成り立っている。 3・4年生合同の指導や、各学年毎の指導等を織り交ぜながら、講義、研究報告を行う。 【3年生前期】は、各自の研究テーマをより社会学的(社会学化)にすることを目標にする。【3年生後期】は、先行研究から導かれた諸命題から自分独自の仮説を構築する。学年末に一年間の成果として、「卒業研究中間論文」の提出を義務づける。 【4年生前期】は、前年度提出した中間論文の反省会を実施し、仮説命題のさらなる完成を目指す。【4年生後期】は、仮説検証のためのデーター資料の収集、仮説検証の実施、そして卒業論文の執筆に取り掛かってもらう。 以上のスケジュールで、3・4年生合同、あるいは各学年毎の卒業研究指導を行っていく。 授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行う。 日本に入国できない留学生など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請が認められた場合、個別に指示する。 |
履修条件 | 3年次の指定期日までに「卒業研究中間論文」を提出した者のみ、4年次の卒業論文指導が受講できる。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(卒業論文執筆にかかわる年間スケジュールの説明)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解する。 (5時間) 【事後学習】卒業研究に必要な文献等を整理する。 (5時間) |
2 |
研究テーマの社会学化1(現象発生の土俵としての資本主義社会とマルクス的シフトについて)(A-1-4)
【事前学習】マルクスの資本主義社会論の概要を確認する。 (5時間) 【事後学習】研究テーマのマルクス的シフトに関するレポート作成 (5時間) |
3 |
マルクス的シフトの課題レポート(A-4-4)(A-6-4)
【事前学習】課題レポートの提出準備をする。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
4 |
研究テーマの社会学化2(現象発生の土俵としての近代社会とヴェーバー的シフトについて)(A-1-4)
【事前学習】ヴェーバーの近代社会論の概要を確認する。 (5時間) 【事後学習】研究テーマのヴェーバー的シフトに関するレポート作成 (5時間) |
5 |
ヴェーバー的シフトの課題レポート(A-4-4)(A-6-4)
【事前学習】課題レポートの提出準備をする。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
6 |
研究テーマの社会学化3(現象発生にかかわる価値の解明とデュルケム的シフトについて)(A-1-4)
【事前学習】デュルケム社会学の概要を確認する。 (5時間) 【事後学習】研究テーマのデュルケム的シフトに関するレポート作成 (5時間) |
7 |
デュルケム的シフトの課題レポート(A-4-4)(A-6-4)
【事前学習】課題レポートの提出準備をする。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
8 |
研究テーマの社会学化4(現象発生にかかわるシステム論的解明とパーソンズ的シフトについて)(A-1-4)
【事前学習】パーソンズ理論の概要を確認する。 (5時間) 【事後学習】研究テーマのパーソンズ的シフトに関するレポート作成 (5時間) |
9 |
パーソンズ的シフトの課題レポート(A-4-4)(A-6-4)
【事前学習】課題レポートの提出準備をする。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
10 |
先行研究の精査(読書ノートをもとにした先行研究の適正さの確認作業)(A-1-4)(A-2-4)
【事前学習】読書ノートの提出準備をする。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
11 |
R.K.マートンの中範囲理論の説明と仮説作り(A-1-4)(A-3-4)
【事前学習】マートンの中範囲理論の概要を確認する。 (5時間) 【事後学習】自己の仮説命題に関するレポート作成 (5時間) |
12 |
仮説レポートの提出(A-4-4)(A-6-4)
【事前学習】課題レポートの提出準備をする。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
13 |
中間論文執筆要綱の説明
【事前学習】学会等における論文執筆規定の概要を確認する。 (5時間) 【事後学習】執筆規定に関する配布プリントを整理する。 (5時間) |
14 |
中間論文執筆にかかわる個別質問とアドバイス
【事前学習】中間論文の作成準備 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
15 |
中間論文の提出と講評
【事前学習】中間論文の作成 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
16 |
中間ガイダンス(卒業論文執筆にかかわるスケジュールの最終確認)
【事前学習】第1回~第15回までの指導要点を復習しておくこと。 (5時間) 【事後学習】卒業論文執筆完了までのスケジュール調整を行う。 (5時間) |
17 |
中間論文反省会1(テーマの社会学化の適正さを確認する)(A-8-4)
【事前学習】自己の中間論文における社会学的シフトの成果を確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
18 |
中間論文反省会2(仮説構築の適正さを確認する)(A-8-4)
【事前学習】自己の中間論文における仮説構築の成果を確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
19 |
仮説検証にかかわるデータと事例の検索1(データと事例の所在を確認する)(A-2-4)(A-3-4)(A-5-4)
【事前学習】データと事例の所在を確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
20 |
仮説検証にかかわるデータと事例の検索2(データと事例の適正さを確認する)(A-2-4)(A-3-4)(A-5-4)
【事前学習】データと事例の適正さを確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
21 |
仮説検証にかかわるデータと事例の検索3(仮説検証の実施)(A-2-4)(A-3-4)(A-5-4)
【事前学習】獲得したデータと事例で仮説を検証してみる。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
22 |
検証された仮説命題の理論的考察1(依拠する社会学理論の再考察)(A-3-4)
【事前学習】自己が依拠する社会学理論を確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
23 |
検証された仮説命題の理論的考察2(依拠する社会学理論による分析の適正さを確認する)(A-3-4)
【事前学習】依拠する社会学理論を用いて検証された仮説命題を分析してみる。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
24 |
卒業論文の帰結から導かれる提言についての考察(A-1-4)
【事前学習】自己の卒業論文の帰結は、社会に対してどのような提言を可能とするか確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
25 |
卒業論文執筆要綱の説明
【事前学習】事前に配布された執筆要綱プリントを確認すること。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
26 |
卒業論文執筆にかかわる問題点の報告と、受講生間のアドバイスと可能な相互支援のあり方を考える。(A-6-4)(A-7-4)(A-8-4)
【事前学習】卒業論文執筆における自己の問題点を確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
27 |
卒業論文執筆にかかわる問題点の個別質疑応答
【事前学習】卒業論文執筆における自己の問題点を確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された要点を整理する。 (5時間) |
28 |
卒業論文提出前の最終確認
【事前学習】執筆規定に準じているか、誤字・脱字等の訂正箇所はないか確認する。 (5時間) 【事後学習】指導された内容を正確に卒業論文に反映させる。 (5時間) |
29 |
卒業論文の提出と自己評価の報告(A-6-4)
【事前学習】卒業論文の提出に向けた最終確認を行う。 (5時間) 【事後学習】他の受講生の自己評価と自身の自己評価を比較し、問題点を整理する。 (5時間) |
30 |
卒業論文反省会の開催(A-6-4)(A-7-4)(A-8-4)
【事前学習】下級生に対するアドバイスの意味も含んだ反省点を確認する。 (5時間) 【事後学習】卒業研究に関して学修した内容を整理する。 (5時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 卒業研究に必要な重要文献は、受講生に対して個別に指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:報告およびレポートにおける的確な考察力、およびオリジナリティ(30%)、授業参画度(30%)、4年生卒業論文・3年生卒業研究中間論文の完成度(40%) 授業参画度は、報告およびレポートにおける内容の適切さで評価する。その他、3~4年生の2年間にわたる卒業研究への取り組み姿勢、また4年生は、最終口述試問の評価点も加味しながら成績評価を決定する。 以上を踏まえ、A-1-4(豊かな知識・教養に基づく高い倫理観)、A-2-4(世界の現状を理解し,説明する力)、A-3-4(論理的・批判的思考力)、A-4-4(問題発見・解決力)、A-5-4(挑戦力)、A-6-4(コミュニケーション力)、A-7-4(リーダーシップ・協働力)、A-8-4(省察力)の修得状況を評価する。 対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明する。 |
オフィスアワー | メールやBlackboardを用いて質疑応答を行う。 |
備考 | 初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。 |