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令和元年度以前入学者 | 卒業論文 | ||||
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教員名 | 石岡丈昇 | ||||
単位数 | 8 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 通年 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業ですべての回を実施する。卒業論文のドラフトについては、Blackboardを用いてやりとりする。 Blackboard コースID:20227045 |
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授業概要 | 社会学の理論と方法と実証に関する作法を踏まえた卒業論文の執筆をおこなう。報告や討論、講義を通じてみずからの問題関心を論文化していく。さらに論文執筆が、本来的に他者との議論を通じて出来上がっていくものであることを体得する。 |
授業のねらい・到達目標 | <知識・技能> ゼミナールで修得した研究方法や研究に対する知見を踏まえ、履修者みずからの問題関心に基づき、これまで進めてきた研究と学生生活の集大成として、卒業論文の執筆を行うための方法を学習する。とりわけ以下の二点が重要になる。 1)質的フィールド調査をおこなうこと。「アルバイト先の友人」や「部活の先輩」のような受講者にとって身近な人ではなく、普段接することのなような「他者」の世界にに聞き取りや参与観察を通じて迫ることの重要性を理解する。 2)トランスクリプトやフィールドノートなど一次データを正確に作成すること。分析の手前にある、こうしたデータ作成こそが、社会学的フィールドワークにおいては決定的に重要になることを理解する。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・学修から得られた幅広く豊かな知識と教養,および自己の倫理観に基づき,果たすべき社会的責任を実現するための方法を適切に選択できる。 (A-1-4: 豊かな知識・教養に基づく高い倫理観) ・日常生活から国際社会に至る現代社会の多層性と多様性を理解し,グローバル化する現代社会が抱える矛盾について,社会学における専門領域の観点から解決策をら提案することができる。 (A-2-4: 世界の現状を理解し,説明する力) ・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,収集したデータに基づき論理的・批判的に理解し,その本質を他者に説明することができる。 (A-3-4: 論理的・批判的思考力) ・多様なメディアによって形作られる現代社会におけるわたしたちの日常生活の中の諸課題について,独自の知見や調査データに基づき,新たな解決案を提示することができる。 (A-4-4: 問題発見・解決力) ・どのような研究課題や社会問題に対しても,その解決のために必要な情報や知識,資源を集め,分析を通じて解決策を提示することができる。 (A-5-4: 挑戦力) ・多様な社会事象や社会問題に対し,社会学の枠組みや方法に即して議論を深めることで理解を深めるのみならず,それを不特定多数の他者にわかりやすく提示することができる。 (A-6-4: コミュニケーション力) ・積極的にリーダーシップを発揮し,適切な形で他者をサポートしながら調査研究活動を進めることで,研究成果を最大化することができる。 (A-7-4: リーダーシップ・協働力) ・自身のみならず他者の学修状況を比較分析しながら,相互にフィードバックすることができる。 (A-8-4: 省察力) この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP1~8及びカリキュラムポリシーCP1~8に対応しています。 |
授業の方法 | 【卒業論文・研究】個人による研究成果報告とそれに対する教員による講評や解説をメインとするが、教員による講義ならびに履修者に対する個別指導も適宜おこなっていく。 本授業の事前・事後学習は,各3時間の学習を目安とする。なお、各回における受講生からの報告や質問については、Blackboardを用いて応答しつつ、受講者全体にフィードバックされるように授業を展開する。また翌週の回においても、重要な報告や質問について解説する時間を設ける。レポートについては、採点・記述のポイントを提示しつつ、複数のレポート例をもとにコメント・解説をおこなう。 なお、対面参加が困難な学生については、教員の許可を受けることで、対面授業実施回についてもZoomにてオンライン参加ができる(Zoom情報を別途通知する)。 |
履修条件 | セレクションを通じて認められた者 |
授業計画 | |
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1 |
卒業論文執筆の全体過程の構想と確認(A-1-4)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを理解する (5時間) 【事後学習】卒業論文の全体計画をレジュメにまとめる (5時間) |
2 |
卒業論文の問題関心をめぐる相互討論(1)(A-1-4, A-2-4, A-3-4)
【事前学習】自らの問題関心をレジュメにまとめる (5時間) 【事後学習】自らの問題関心を具体的に論文化するための先行研究を探し、読み進める (5時間) |
3 |
卒業論文の問題関心をめぐる相互討論(2)(A-1-4, A-2-4, A-3-4)
【事前学習】自らの問題関心をレジュメにまとめる (5時間) 【事後学習】自らの問題関心を具体的に論文化するための先行研究を探し、読み進める (5時間) |
4 |
卒業論文の問題関心をめぐる相互討論(3)(A-1-4, A-2-4, A-3-4)
【事前学習】自らの問題関心をレジュメにまとめる (5時間) 【事後学習】自らの問題関心を具体的に論文化するための先行研究を探し、読み進める (5時間) |
5 |
パイロット調査の実施(1)(A-4-4, A-5-4) 予備的インタビュー調査及び参与観察調査の実施 【事前学習】フィールド調査のための調査項目リストを作成する (5時間) 【事後学習】データの整理をおこなう (5時間) |
6 |
パイロット調査の実施(2)(A-4-4, A-5-4) 予備的インタビュー調査及び参与観察調査の実施 【事前学習】データの整理をおこなう (5時間) 【事後学習】データの整理をおこなう (5時間) |
7 |
パイロット調査からの仮説形成(1)(A-4-4, A-5-4) パイロット調査の結果を整理し、文章にまとめ、報告をおこなう 【事前学習】パイロット調査の結果をレジュメにまとめる (5時間) 【事後学習】本調査に向けて先行研究を収集する (5時間) |
8 |
パイロット調査からの仮説形成(2)(A-4-4, A-5-4) パイロット調査の結果を整理し、文章にまとめ、報告をおこなう 【事前学習】先行研究を整理する (5時間) 【事後学習】先行研究を整理する (5時間) |
9 |
パイロット調査からの仮説形成(3)(A-4-4, A-5-4) パイロット調査の結果を整理し、文章にまとめ、報告をおこなう 【事前学習】先行研究を整理する (5時間) 【事後学習】先行研究を整理する (5時間) |
10 |
第二次パイロット調査の実施(1)(A-2-4, A-6-4) 第二次パイロット調査を実施し仮説の適合性を検討する 【事前学習】第二次パイロット調査のための調査項目リストを作成する (5時間) 【事後学習】調査結果を整理する (5時間) |
11 |
第二次パイロット調査の実施(2)(A-2-4, A-6-4) 第二次パイロット調査を実施し仮説の適合性を検討する 【事前学習】調査結果を整理する (5時間) 【事後学習】調査結果を整理する (5時間) |
12 |
第二次パイロット調査の実施(3)(A-2-4, A-6-4) 第二次パイロット調査を実施し仮説の適合性を検討する 【事前学習】調査結果を整理する (5時間) 【事後学習】調査結果を整理する (5時間) |
13 |
論文の「問い」を立てる(1)(A-2-4, A-6-4) パイロット調査の結果及び先行研究をもとに「問い」を立てる(問いを「なぞる」のではない) 【事前学習】問いを立てて、それを報告できるようにする (5時間) 【事後学習】問いを再検討する (5時間) |
14 |
論文の「問い」を立てる(2)(A-2-4, A-6-4) パイロット調査の結果及び先行研究をもとに「問い」を立てる(問いを「なぞる」のではない) 【事前学習】問いを立てて、それを報告できるようにする (5時間) 【事後学習】問いを再検討する (5時間) |
15 |
夏季休暇&後期に向けて:夏季休暇中の調査計画&卒業論文執筆の全体過程を再確認する(A-2-4, A-6-4)
【事前学習】夏期休暇における調査計画を整理する (5時間) 【事後学習】夏期休暇における調査計画を整理する (5時間) |
16 |
本調査の実施をめぐる計画報告(A-2-4, A-7-4. A-8-4)
【事前学習】本調査の計画に関するレジュメを作成する (5時間) 【事後学習】本調査の内容を修正・改善する (5時間) |
17 |
本調査の実施(1)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 質的フィールドワークをおこなう 【事前学習】調査の項目リストを作成・確認する (5時間) 【事後学習】調査データを整理する (5時間) |
18 |
本調査の実施(2)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 質的フィールドワークをおこなう 【事前学習】調査の項目リストを作成・確認する (5時間) 【事後学習】調査データを整理する (5時間) |
19 |
本調査の実施(3)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 質的フィールドワークをおこなう 【事前学習】調査の項目リストを作成・確認する (5時間) 【事後学習】調査データを整理する (5時間) |
20 |
本調査の実施(4)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 質的フィールドワークをおこなう 【事前学習】調査の項目リストを作成・確認する (5時間) 【事後学習】調査データを整理する (5時間) |
21 |
調査結果の相互報告(1)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 本調査の結果をレジュメにまとめて報告する 【事前学習】本調査の結果をレジュメにまとめる (5時間) 【事後学習】論文の目次構成を作成する (5時間) |
22 |
調査結果の相互報告(2)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 本調査の結果をレジュメにまとめて報告する 【事前学習】本調査の結果をレジュメにまとめる (5時間) 【事後学習】論文の目次構成を作成する (5時間) |
23 |
卒業論文の執筆(1)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 執筆した原稿を持ち寄り相互に内容を報告しあう 【事前学習】卒業論文を執筆する (5時間) 【事後学習】執筆中に生じた議論や難点をリストアップする (5時間) |
24 |
卒業論文の執筆(2)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 執筆した原稿を持ち寄り相互に内容を報告しあう 【事前学習】卒業論文を執筆する (5時間) 【事後学習】執筆中に生じた議論や難点をリストアップする (5時間) |
25 |
卒業論文の執筆(3)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 執筆した原稿を持ち寄り相互に内容を報告しあう 【事前学習】卒業論文を執筆する (5時間) 【事後学習】執筆中に生じた議論や難点をリストアップする (5時間) |
26 |
卒業論文の執筆(4)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 執筆した原稿を持ち寄り相互に内容を報告しあう 【事前学習】卒業論文を執筆する (5時間) 【事後学習】執筆中に生じた議論や難点をリストアップする (5時間) |
27 |
草稿の提出とリライトの方向性の確認(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 書き上げた草稿を持参して、相互に内容確認する 【事前学習】草稿を書き上げる (5時間) 【事後学習】リライトの内容を確定する (5時間) |
28 |
草稿のリライト(1)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 草稿をリライトして精度を上げる 【事前学習】草稿のリライトをおこなう (5時間) 【事後学習】草稿のリライトをおこなう (5時間) |
29 |
草稿のリライト(2)(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4) 草稿をリライトして精度を上げる 【事前学習】草稿のリライトをおこなう (5時間) 【事後学習】草稿のリライトをおこなう (5時間) |
30 |
卒業論文の脱稿とその要旨の完成(A-1-4, A-2-4, A-6-4, A-7-4, A-8-4)
【事前学習】卒業論文を完成させる (5時間) 【事後学習】内容の要旨を完成させる (5時間) |
その他 | |
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教科書 | 岸政彦・石岡丈昇・丸山里美 『質的社会調査の方法:他者の合理性の理解社会学』 有斐閣 2016年 |
参考書 | 授業開講時に指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 卒業論文&口述試問(A-1-4, A-2-4, A-3-4, A-4-4, A-5-4)(100%) 対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明する。 |
オフィスアワー | メールで事前に日時を決めた上で、個別にZoomで対応する。 |
備考 | シラバスの内容は、受講者およびその家族の感染状況、受講者の規模、あるいはその学習状況を考慮して、変更することがある。 なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。 |