文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 社会学科 > 政治とジャーナリズム研究
日本大学ロゴ

政治とジャーナリズム研究

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 政治とジャーナリズム研究
令和元年度以前入学者 政治とジャーナリズム研究
教員名 中瀬剛丸
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業(一部Zoomミーティングを使った遠隔授業あり)
BlackboardのID:20220972
授業概要 民主主義の根幹である世論の形成にはメディアのジャーナリズム活動が不可欠です。この授業では「世論の政治」を切り口に、政治と有権者そしてメディアの3者の関係について考えます。担当教員は、放送記者としてジャーナリズム活動に18年間、放送局での世論調査業務に9年間携わっていた実務経験があります。その経験を踏まえて、日本の政界や選挙の実情についての解説と政治社会学やメディア研究の成果を組み合わせた形で授業を構成します。
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
民主主義の担い手として自律的に考えて主体的に行動できる「市民」としての知識と技能を身に付けることが授業のねらいです。また現代社会に対する批判的な思考力、さらには対話と議論を通じて社会問題を抽出するための論理力を養うとともに,解決のため様々な手段を習得することを目指します。
<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことを到達目標とします。
多様なメディアによって形作られる現代社会におけるわたしたちの日常生活の中の諸課題について,社会学の専門領域の観点から説明し,その解決案を提示することができる。(A-4-3: 問題発見・解決力)
個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力)
この科目は、文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP4、DP5、およびカリキュラムポリシーCP4、CP5に対応しています。
授業の方法 授業の形式:講義
毎回のテーマについて、配布する資料や映像も活用しながら説明し、設定した課題について考察することで学修を進めます。一部の回にZoomミーティングを使った同時双方向型の遠隔授業を実施します。初回の授業までにBlackboardのコース登録をしてください。また、Zoomのソフトをインストールして、Zoomミーティングに参加できるようにしておいてください。⽇本に⼊国できない留学⽣、遠⽅に居住している学⽣など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請して認められた場合には、オンデマンドで取り組める課題研究を設定します。課題研究は、Blackboard で配信する教材を読んだり、動画を視聴したりして、Blackboard で指定する期⽇までに課題を提出して学修を進めます。提出された課題については、授業時やBlackboard を使って、評価できる点や不十分な点をコメント・解説するなどのフィードバックを行います。
授業計画
1 ガイダンス/授業の進め方と成績評価の説明 (A-4-3) 対面授業
民主主義の利点について考える。
【事前学習】授業計画を把握し、授業のねらいや進め方を理解する。 (1時間)
【事後学習】政権交代の意義について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
2 新聞論調の違いについて考える(A-4-3)対面授業
【事前学習】菅内閣の発足時の新聞報道を読み比べる。 (1時間)
【事後学習】報道の機能・役割について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
3 政党の目指す社会の違い(A-4-3) 対面授業
【事前学習】自助・共助・公助の意味を調べる。 (1時間)
【事後学習】どういう社会が望ましいか、自分の考えをまとめる。 (3時間)
4 世論とは何か(A-4-3) 対面授業
【事前学習】「世論」の意味と語源について調べる。 (1時間)
【事後学習】「世論」が人々にどのように受け止められているかを整理し、自分の考えをまとめる。 (3時間)
5 長期政権とメディア支配(A-4-3) 対面授業
【事前学習】シンガポールの政治体制について調べる。 (1時間)
【事後学習】長期政権の是非についての論議を整理し、自分の考えをまとめる。 (3時間)
6 政治への影響力(A-4-3) 対面授業
【事前学習】政治資金規正法の目的について調べる。 (1時間)
【事後学習】「一人一票」の選挙制度の意義について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
7 ジャーナリズムとセンセーショナリズム(A-4-3) 対面授業
【事前学習】「権力の番犬」という言葉の意味を調べる。 (1時間)
【事後学習】広告収入の増加がメディアに及ぼした影響について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
8 ジャーナリズムの可能性(A-4-3) 対面授業
【事前学習】交通死亡事故の発生件数の推移を調べる。 (1時間)
【事後学習】社会問題の改善に対してジャーナリズムが果たす役割を整理し、自分の考えをまとめる。 (3時間)
9 音楽のメッセージ性(A-5-3) Zoomによる同時双方向型授業
【事前学習】芸能人の政治的発言の事例を調べる。 (1時間)
【事後学習】音楽と社会の関係について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
10 民主主義と言論表現の自由(A-5-3) Zoomによる同時双方向型授業
【事前学習】日本国憲法25条の内容と意義について調べる。 (1時間)
【事後学習】民主主義の質の低下について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
11 フェイク情報に惑わされないために(A-5-3)対面授業
【事前学習】フェイクニュースの事例を調べる。 (1時間)
【事後学習】ファクトチェックの意義について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
12 ネット情報の特性(A-5-3)対面授業
【事前学習】Yahooニュースの閲覧ランキングでどのようなニュースがよく見られているかを調べる。 (1時間)
【事後学習】インターネットに対する法規制の議論を整理し、自分の考えをまとめる。 (3時間)
13 働き方は誰が決めるのか(A-5-3)対面授業
【事前学習】労働三法の概要を調べる。 (1時間)
【事後学習】成果主義の給与体系について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
14 格差の拡大と政治の役割(A-5-3)対面授業
【事前学習】日本における格差の現状について調べる。 (1時間)
【事後学習】ベーシック・インカムの是非について、自分の考えをまとめる。 (3時間)
15 政治参加と市民意識(A-5-3)対面授業
【事前学習】「シチズンシップ」の意味を調べる。 (1時間)
【事後学習】15回の授業を通じて得られた知見を整理する。 (3時間)
その他
教科書 指定する教科書はありません。適宜資料を配信します。
参考書 参考文献については授業内で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 授業参画度:毎回の授業で出す課題(レスポンスペーパーや小テスト)(100%)
毎回の授業で課題(レスポンスペーパーや小テスト)を設定し、その課題によって授業参画度を評価します。提出された課題の解答を総合して、A-4-3(問題発見・解決力)、A-5-3(挑戦力)の修得状況を評価します。
対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明します。

オフィスアワー オフィスアワーについては、初回の授業で指示します。授業についての質問は、授業時間やオフィスアワーの他、Blackboardに掲示板を設けて対応します。

このページのトップ