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社会学特殊講義Ⅲ

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令和2年度以降入学者 社会学特殊講義Ⅲ
令和元年度以前入学者 社会学特殊講義Ⅲ
教員名 菊池真弓
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業(一部Zoomによるライブ中継あり)
BlackboardコースID:木曜3限→20220967
授業概要 本授業では、日本における復興支援の歴史と制度、これまでの災害において進められてきた復興支援の事例に関する基礎的な知識を身につけることを目的とする。また、復興支援に伴う諸問題を自らの問題として考察するとともに、望ましい復興支援のあり方を検討し、展望する能力を身につけて、防災・減災への取り組みや自らの今後の生活に活かせるようにすることを目標とする。
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
 (1)復興支援にかかわる様々な担い手(政府・自治体・専門機関・ボランティア等)の関係と役割について説明できる。
 (2)復興支援に関する法制度と政府・地方自治体の役割について説明できる。
 (3)災害時要援護者(乳幼児・高齢者など)のニーズと課題について説明できる。
 (4)被災者の視点から復興支援のあり方について考えることができる。
<能力>
 上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。
 自身の認識の外側に存在する社会に対する関心を持ち、理解するために必要な情報や知識をみずから収集することができる。
(A-5-2 復興支援、防災・減災の現状を理解し、説明する力)
*この科目は文理学部(学士(社会学)のDP及びCP5に対応しています。
授業の方法 ※授業の形式【講義】
☆授業形態は対面授業であるが、新型コロナウイルス感染症や教室の受講環境などの状況により、一部Zoom授業をとりいれることもある。
☆対面授業に参加が困難な学生については、教員の許可をうけて、Zoomにてオンライン参加し、Blackboardに配信する課題を提出することができる。許可をうけずにオンライン参加をした場合は、原則として[遅刻扱い]とする。
※対面授業実施日までに、Blackboardを通じて授業資料を配信する。また、新型コロナウイルス感染症や受講者状況に応じて一部Zoom授業を取り入れる。基本的に受講生は、①対面授業(一部Zoom授業)に参加し、学修すること、②課題に取り組み期日までに所定の方法で提出すること、③期末課題レポート(個人ワーク)に取り組んでBlackboardで提出する。コメント・評価については、個別にフィードバックを行います。④質問があれば、Blackboardの掲示板または教員にメールで問い合わせる(適宜、教員からフィードバックを行う)。⑤質問によっては、次回授業の冒頭などで行います。
履修条件 ※履修者は、必ずBlackboardのコース登録を行うこと。
※初回授業において成績評価・一部Zoom授業の出席の仕方などについて説明します。
授業計画
1 ガイダンス:授業内容や到達目標、評価基準、復興の理念と概念について説明できる。(対面授業)
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解する。 (1時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックする。授業計画と到達目標、復興支援に関する情報を調べておく。 (1時間)
2 復興支援の方法:復興支援の担い手(政府・自治体・専門機関・ボランティアなど)の関係と役割について説明できる。(対面授業)(A-5-2)
【事前学習】復興支援の担い手に関する情報を調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、復興支援にかかわる担い手を整理する。 (2時間)
3 復興支援に関する法制度と行政組織:復興支援に関する主な法制度、災害復興における政府・地方自治体の役割について説明できる。(対面授業)
【事前学習】復興支援に関する法制度についての情報を調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、復興支援に関する法制度と行政の役割について整理する。 (2時間)
4 災害時要援護者の支援体制(1):災害時に支援を要する人(乳幼児・妊産婦など)が抱える生活復興のニーズと、復興支援の課題について説明できる。(対面授業)
【事前学習】「災害時要援護者」のことばの意味を調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、乳幼児・妊産婦が抱える生活復興のニーズや復興支援の事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
5 災害時要援護者の支援体制(2):災害時に支援を要する人(高齢者・障害者など)が抱える生活復興のニーズと、復興支援の課題について説明できる。(対面授業)
【事前学習】高齢者や障害者などが抱える生活復興のニーズについて情報を調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、高齢者・障害者などが抱える生活復興のニーズや復興支援の事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
6 災害時要援護者の支援体制(3):災害時に支援を要する人(外国人・帰宅困難者など)が抱える生活復興のニーズと、復興支援の課題について説明できる。(対面授業)
【事前学習】外国人や帰宅困難者などが抱える生活復興のニーズについて情報を調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、外国人や帰宅困難者などが抱える生活復興のニーズや復興支援の事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
7 災害と地域ネットワーク:ネットワーク、情報収集、「自助」「共助」「公助」の内容とその関係について説明できる。(対面授業)(A-5-2)
【事前学習】ネットワークの概念、「自助」「共助」「公助」のことばの意味について調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、復興支援に関するネットワークの重要性について整理して、今後の課題を分析・考察する。  (2時間)
8 災害支援ボランティア(1):災害ボランティアの担い手の多様化、災害ボランティアに期待される役割について説明できる。(対面授業)(A-5-2)
【事前学習】ボランティアの概念、災害ボランティアの役割について調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、災害ボランティアの事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
9 災害支援ボランティア(2):災害時の社会福祉協議会、ボランティアセンターなど役割について説明できる。(対面授業)
【事前学習】社会福祉協議会、ボランティアセンターの役割について調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、災害時における社会福祉協議会の役割について整理しておく。 (2時間)
10 阪神・淡路大震災における復興支援:阪神・淡路大震災における復興支援の取り組みと課題、都市における災害福祉と地域コミュニティの役割について説明できる。(対面授業)
【事前学習】阪神・淡路大震災について情報を調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、阪神・淡路大震災の復興支援の事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
11 東日本大震災における復興支援(1):東日本大震災の津波被災地域における復興支援の取り組みと課題、避難所や仮設住宅など復興支援のあり方について説明できる。(対面授業)
【事前学習】東日本大震災(津波被災地域)について情報を調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、東日本大震災(津波被害地域)の復興支援の事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
12 東日本大震災における復興支援(2):東日本大震災の原子力災害被災地域における復興支援の取り組みと課題、広域避難にともなう支援体制整備のあり方について説明できる。(対面授業)
【事前学習】東日本大震災(原子力災害被災地域)について情報を調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、東日本大震災(原子力災害被災地域)の復興支援の事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
13 防災・減災のための仕組みづくり(1):学校における防災教育の現状と課題について説明できる。(対面授業)(A-5-2)
【事前学習】防災・減災のことばの意味、学校における防災教育の取り組みについて調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、学校における防災教育の取り組み事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
14 防災・減災のための仕組みづくり(2):福祉・医療施設におけるの現状と課題について説明できる。(対面授業)(A-5-2)
【事前学習】福祉・医療施設における防災の取り組みについて調べておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (2時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題の内容を踏まえ、福祉・医療施設における防災への取り組み事例を取り上げて分析・考察できる。 (2時間)
15 全体の振り返りとまとめ:防災と支援ネットワーク形成に向けて(対面授業)
【事前学習】第1回から第14回までに学んだ内容を整理しておく。質問事項は掲示板に投稿する。 (5時間)
【事後学習】掲示板の質問・回答を随時チェックし、課題な事例から防災と支援ネットワーク形成の課題を整理する。 (2時間)
その他
教科書 ・教科書は使用しない。
参考書 ・復興庁ホームページ https://www.reconstruction.go.jp/
・日本赤十字社『災害時要援護者対策ガイドライン』http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/saigaikyugo-3.pdf
※適宜、授業内で紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:毎回の授業で課す課題レポート(60%)、授業参画度:質疑など(掲示板への書き込み)の積極的な参加姿勢(10%)、期末課題レポート(30%)
※対面授業に参加できない学生への対応:対面授業に参加できない場合の要件を満たし、Zoomで参加した場合、Blackboardでの個別課題の提出によって評価する。
※A-5-2(復興支援、防災・減災の現状を理解し、説明する力)の達成度は、期末課題レポートと授業内課題レポートを通した達成度から判定する。
オフィスアワー 質問は、随時、授業時またはBlackboard(掲示版)で受け付け、フィードバックは、適宜、行う。また、レポート課題のフィードバックは、Blackboardで個別におこなう。
備考 ※現代社会に起こっている様々な災害とその復興支援など、新聞やテレビなどの情報に基づき、社会の動向に関心を持つように心がけてください。
※初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。

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