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令和2年度以降入学者 | 産業社会学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 産業社会学 | ||||
教員名 | 立道信吾 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2・3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業を基本に一部遠隔授業を行う。対面授業の際は、授業の内容を毎回ノートにまとめることを課題とする(教員がノートの提出を求める【場合もある】)。遠隔授業の際は、BLACKBOARDに配信された教材を視聴し、毎回の授業内容をノートにまとめることを課題とする(教員がノートの提出を求める【場合もある】)。特別な事情があり、対面授業を受講できない場合は、BLACKBOARDに配信する教材を視聴することを許可する(対面授業が受講できない理由:留学生が国外で受講、体質の問題からワクチンが未接種等を指す。事前にメールでその理由を説明すること。急病などの際は、BLACKBOARDの教材を視聴すること)。いずれの場合も毎回の授業の内容をノートにまとめること。遠隔授業の教材は、時間割で指定されている時間帯に視聴するか、指定された時間帯から5日以内に必ず視聴すること。この条件が守られない場合は仮に授業を視聴しても出席としてカウントしない。なお、この授業は毎年受講者数が多いため、対面授業の際に、感染拡大を防止する観点から分散登校を実施することがあり得る。【2022年8月10日追記】第1回目の授業は遠隔授業・オンデマンド配信に変更する。以降、新型コロナの感染状況によって遠隔授業に変更になる回があるので、受講者は必ずBLACKBOARDにアクセスし、連絡事項をチェックすることを義務づける。 BlackboardコースID: 20223918 |
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授業概要 | 産業社会学という学問の発展過程に沿って、ウェーバーの官僚制論をはじめとする組織論に関する諸学説、人間関係学派の嚆矢となったホーソン実験、小集団論、疎外論など産業社会学の基礎的な学説について学んでいく。本授業の担当者は、長らく厚生労働行政の研究所で政策研究に携わっており、我が国の官僚組織との関連も踏まえて講義を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | 〈知識・能力〉 人間の一生の中で多くの部分を占める「働く」ということについて、産業社会の発展過程の中で、どのような問題が発生し、それをどのように解決してきたのか、社会学的な観点から考察する方法について学ぶ。社会学の古典と呼ばれている研究について正確に理解することを目指す。これらの古典の中には、公務員試験や各種公的資格試験に出題されるものが含まれている。 〈能力〉 上記の〈知識〉〈技能〉を経て、以下の〈能力を育むことが目標である。 ・人々が自明に思うことを疑う「脱常識」の観点から社会を考察する社会学の特性を踏まえ,現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築くことができる。 (A-3-2: 論理的・批判的思考力) *この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、およびカリキュラムポリシーCP3に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 教員がオンスクリーンプレゼンテーションで授業を行う。遠隔授業では、BLACKBOARDにオンデマンド教材(動画)を配信する。全ての回(15回)の授業を講義形式で行うので、受講生はこれをノートにまとめることを毎回の課題とする。対面以外での質問は原則BLACKBOARDを通じて随時受け付ける。対面授業、遠隔授業の両方の受講上の注意事項をBLACKBOARDを通じて随時伝達するので毎週BLACKBOARDの掲示や教員から受講者向けのメールなどに注意すること。授業内容に関するコメントを対面授業、遠隔授業で求める授業回がある。BLACKBOARDには講義の動画と静止画の配付資料を配信する。必ず、BLACKBOARD上から直接視聴ないしBLACKBOARDの教材を受講者本人が直接ダウンロードした上で視聴すること。他人から動画、静止画等のファイルの再配布を受けた上での視聴は、BLACKBOARD上の記録に残らないので出席としてカウントされないことに注意すること。 授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行う。 日本に入国できない留学生など対面授業への参加が困難な人は、事前に申請が認められた場合、個別に指示する。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
履修条件 | 他学科生の履修も妨げないが、可能であれば社会学の入門書などを読んでいることが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
産業社会学の性格―どのような領域の学問で何を対象とするか 【対遠隔授業 オンデマンド配信】 【事前学習】社会学の入門書を読み、コント、デュルケム、マッキーバーなどの学説を再確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】産業化の帰結としての分業によって、どのような社会問題が生じているのか、授業中にとったノートにもとづき、まとめ直す。 (2時間) |
2 |
産業社会学の誕生―ホーソン実験①(A-3-2) 【対面授業】 【事前学習】1920年代~30年代のアメリカ史を概観し、ホーソン実験の時代背景を理解しておく。 (2時間) 【事後学習】労働科学、テイラーの科学的管理法などについて、インターネットで検索し、知識を深めておく。 (2時間) |
3 |
産業社会学の誕生―ホーソン実験②(A-3-2) 【対面授業】 【事前学習】社会科学と自然科学の方法論の違いについて考えておく。 (2時間) 【事後学習】授業中に提示した問いに対して、社会学の教科書に載っている以外の仮説をいくつか考えておく。 (2時間) |
4 |
産業社会学の誕生―ホーソン実験③(A-3-2) 【対面授業】 【事前学習】人間関係学派と呼ばれる研究者たちの研究業績をインターネットで検索しておく。 (2時間) 【事後学習】ホーソン実験の実験段階ごとに何が判ったのかを段階別に300字以内程度で整理しておく。 (2時間) |
5 |
企業と組織①マックスウェーバーの官僚制論 前編(A-3-2) 【対面授業】 【事前学習】マックスウェーバーの支配の3類型について調べておく。 (2時間) 【事後学習】組織の概念について授業中に提示した学者の定義を整理しておく。 (2時間) |
6 |
企業と組織①マックスウェーバーの官僚制論 後編(A-3-2) 【対面授業】 【事前学習】マックスウェーバーの生きた時代のドイツがどのような問題を抱えていたのか、経済面における後進性を中心に調べておく。 (2時間) 【事後学習】官僚制の6つの特質についてそれぞれ300字以内程度で整理しておく。 (2時間) |
7 |
企業と組織③ファヨールの組織論(A-3-2) 【対面授業】 【事前学習】経営学の入門書を読み、経営学の成り立ちについて理解しておく。 (2時間) 【事後学習】Line and Staff Type of organizationが、ウェーバーの官僚制とどのように違うかを考える。 (2時間) |
8 |
企業と組織④テイラーの組織論(A-3-2) 【対面授業】 【事前学習】F.Taylorの科学的管理法についてインターネット等で検索して調べておく。 (2時間) 【事後学習】大小二つのタイプの職能別組織について明確に違いが判るようにまとめ直しておく。 (2時間) |
9 |
企業組織と人間①―現代社会における疎外(A-3-2) 【遠隔授業 オンデマンド配信】 【事前学習】K.マルクスの研究業績について社会学の入門書等で学び直しておく。 (2時間) 【事後学習】マルクスとフォイルエルバッハの疎外概念の違いについて明確に説明できるように整理しておく。 (2時間) |
10 |
企業組織と人間②―疎外に関する学説の検討(A-3-2) 【遠隔授業 オンデマンド配信】 【事前学習】「人間は何のために働くのか」「働くことによって得られるものは金銭以外に何があるか」について説明できるように自分の考えをまとめておく。 (2時間) 【事後学習】どのような具体的な現象が、疎外の4類型に当てはまるのか、類型ごとに具体例を考えてみる。 (2時間) |
11 |
労働組合とは何か 佐野SAで起きたストライキの実態 【遠隔授業 オンデマンド配信】 【事前学習】日本国憲法第 28 条団結権の条文を読みわからない用語は調べておく (2時間) 【事後学習】労働組合法の条文を読む (2時間) |
12 |
現代日本の大学生の就職事情―立道ゼミナールの就活実態調査の結果から 【遠隔授業 オンデマンド配信】 【事前学習】現代日本における就職活動にはどのような問題があるのか、インターネットで新聞記事などを検索しながら考えておく。 (2時間) 【事後学習】授業の中で提示した様々な仮説とその検証結果についてノートに整理しておく。 (2時間) |
13 |
企業・労働組合と地域社会 ヤンキーシティ研究 【遠隔授業 オンデマンド配信】 【事前学習】日本国憲法において労働組合はどのように位置づけているかを憲法の条文を見ながら理解しておく。 (2時間) 【事後学習】ホーソン実験に対する主要な批判の論点について、箇条書きで整理しておく。 (2時間) |
14 |
小集団とリーダーシップ(A-3-2) 【遠隔授業 オンデマンド配信】 【事前学習】ホーソン実験の第二段階において、職場の小さな集団を分析対象とした意義が何であるのかを考えておく。 (2時間) 【事後学習】リーダーシップとヘッドシップの違いについて300字程度で整理しておく。 (2時間) |
15 |
現代の産業社会学―最新の研究成果の紹介 成果主義、ブラック企業、職場で孤立化する個人 【対面授業】 【事前学習】現代の産業社会を巡る問題にはどのような問題があるのか、新聞記事などを検索しながら考えをまとめておく。 (2時間) 【事後学習】現代の産業社会学者がテーマとしている問題について自分の考えをまとめておく。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 松島静雄 『産業社会学 (放送大学印刷教材 絶版につき図書館等で参照せよ)』 日本放送協会 1985年 参考書は興味のある人が目を通して下さい。その際、既に絶版で、入手は困難ですので図書館等で閲覧して下さい。授業を視聴していれば、参考書を読まなくても単位は取得できます。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(80%)、授業参画度:教材の視聴状況ならびにコメント等の提出を求める授業回がある(20%) レポートの内容を重視しますが、不定期に提出を求める課題の内容や教材の視聴状況も加味します。 産業社会学の古典的な研究や独自の考え方を理解しているかどうかを確認します。 以上を踏まえ、A-3-2(論理的・批判的思考力)の修得状況を評価します。 対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明する。 |
オフィスアワー | Black Board上で随時質問を受け付ける。 |
備考 |