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現代アメリカ文学演習１
| 令和2年度以前入学者 | 現代アメリカ文学演習１ | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 牧野理英 | ||||
| 単位数 | 1 | 学年 | 3･4 | 開講区分 | 文理学部 |
| 科目群 | 英文学科 | ||||
| 学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 | ||
| 授業の形態 | 対面授業（一部ZOOMとBlackboardを併用） 状況により読む量なども変更があるため、この内容は暫定的であることを了解してもらいたい。 前期は初回７回までZoom 、後は対面でおこなうことにする。（状況により授業形態は変化するのでその都度連絡する） Blackboard ID【20220860】現代アメリカ文学演習１（牧野理英・前・水４） |
|---|---|
| 授業概要 | この授業はアメリカ文学研究にしぼり、文学史上主に取り扱われている作家の短編小説を読み議論することで、アメリカがどのような国で、どのような文化であるかを認識するというものである。部分的に19世紀の作家（ホーソン、メルヴィル）なども扱うが、これを現代アメリカ社会における問題と連関させることで、「現代アメリカ文学」として読んでいく。短編であるため、一回ごとによみきれるものを用意する。また精読とは異なり、どのような作家でどういった作品なのかという点に絞る概説的な講義であるが、授業では発言することを重視する。前期はキャノンとみなされている作家群に焦点をしぼるが、これはなぜ彼らが文学史上選ばれたのか（これから外れる集団もいるがそれはなぜなのか）という問題に焦点を絞るためである。 |
| 授業のねらい・到達目標 | この科目は文理学部（学士（文学））のディプロマポリシーDP2、DP3、DP4、及び、カリキュラムポリシーCP2、CP3、CP4、に対応している。 アメリカ文学作家の作品に多くあたることにより、どのような作家やテーマが自分が卒論を書く上で向いているのかを理解する。アメリカ文学とは何か、どのようなものが自分が好きなのかという感覚を養うことができる。 A-2-4世界諸国の歴史, 経済, 文化, 政治などの背景を理解し, 国際社会が直面している問題を英語学・英語圏文学の側面から解決する方法を提案することができる。 A-3-4言語現象や歴史的事象を既存の知識にとらわれることなく, 語学的根拠や批評理論に基づいて批判的, 論理的に考察し, その本質を理解しようと他者に説明することができる。 A-4-4英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に加えて独自性を持って, 解決することができる。 |
| 授業の方法 | 講義 授業の目標は、短編小説全体を多く読み通すことで各々の作家に対する理解を深めるというものである。映画などの視覚的教材も適宜とりいれて授業を行う。なおクラスは発言を多くもとめるため、作品をよんでこないと議論に参加することができないので予習が前提である。また履修者のレベルによって読む量は調整する。 |
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 |
短編小説とは何か？ Edgar Allan Poe の定義 授業のテーマや到達目標、方法などについて説明し、簡単なガイダンスをする。これまでに読んだ英米文学、自身の英語力に関して書いてもらう。 (Zoom） 【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解しておく。 （0.5 時間） 【事後学習】次回の読み物をよんでおく （3.5 時間） |
| 2 |
Nathaniel Hawthorne, "My Kinsman, Major Molineux" (Zoom）
【事前学習】" 前半を読んでおく （2 時間） 【事後学習】語り手は誰なのか？ （2時間） |
| 3 |
"My Kinsman, " continued, (Zoom）
【事前学習】後半を読んでおく （2 時間） 【事後学習】作品後半では何が起こったのか？ （2 時間） |
| 4 |
Herman Melville, Bartleby (Zoom） 現代の病理としてのバートルビー 【事前学習】Bartleby 前半を読んでおく （2時間） 【事後学習】ニューヨーク、ウォール街とは何かを考察する （2時間） |
| 5 |
Bartleby continued Film adaptation (Zoom） 【事前学習】Bartleby 後半を読んでおく （2 時間） 【事後学習】バートルビーの消極的抵抗とは何かを考察する （2 時間） |
| 6 |
Bartleby, Continued (Zoom）
【事前学習】”Bartleby" を読んでおく （2 時間） 【事後学習】語り手はどのような状態かを考える。語りに注目 （2 時間） |
| 7 |
Bartleby continued (Zoom）
【事前学習】”Bartleby" を読んでおく （2 時間） 【事後学習】ジェンダー表象に着目する （2 時間） |
| 8 |
William Faulkner, "Red Leaves" （対面）
【事前学習】"Red Leavves" を読む （2 時間） 【事後学習】人種表象に着目する （2 時間） |
| 9 |
"The Red Leaves," continued （対面）
【事前学習】”Ｒed Ｌeaves”を読んでおく （2 時間） 【事後学習】ヘミングウェイを読んでおく （2 時間） |
| 10 |
Lost Generation 1: Ernest Hemingway "Hills Like White Elephants" （対面） 【事前学習】”Hills Like White Ellephants" を読んでおく （2 時間） 【事後学習】これは何の話なのか？ （2 時間） |
| 11 |
”Hills Like White Elephants”（対面）
【事前学習】"Hills like ..." を読んでおく （2 時間） 【事後学習】語り手はどのような位置にいるのかを考察する （2 時間） |
| 12 |
John Steinbeck ”The Chrysanthemums”（対面）
【事前学習】”The Chrysanthemums”の議論 （2 時間） 【事後学習】時代設定、ジェンダー表象に着目する （2 時間） |
| 13 |
Postmodern writers: Dellilo excerpt （対面）
【事前学習】ポストモダニズムとモダニズムの差異を考察する （2 時間） 【事後学習】授業で扱った部分が自分で説明できるようにする （2 時間） |
| 14 |
Postmodern writers continued, （対面） 試験対策 【事前学習】ポストモダニズムの定義を考察する （2 時間） 【事後学習】ポストモダニズムとポストコロニアリズムの説明がつくようにする （2 時間） |
| 15 |
期末試験とフィードバック （対面））
【事前学習】期末試験準備 （３時間） 【事後学習】今までに学んだことをまとめ確認する （1 時間） |
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | 諏訪部浩一 『アメリカ文学入門』 三修社 2020年 第8版 読む量や範囲がその時々によって異なるため、テキストは適宜プリントで配布する。購入する必要はない。ただ『アメリカ文学入門』は授業で適宜使用するため購入していただきたい。 |
| 参考書 | 使用しない |
| 成績評価の方法及び基準 | レポート:期末レポート(40%)、授業内テスト:小テスト 全５，６回の予定(30%)、授業参画度:発言 発表 （前期はウェッブ上での発言、発表となる）(30%) |
| オフィスアワー | 木曜日、牧野研究室にて/ブラックボードメール |