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特殊研究ゼミナール3

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令和元年度以前入学者 特殊研究ゼミナール3
教員名 武内佳代
単位数    1 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 対面授業。ただし状況に応じてZoomによる同時双方向型授業あるいは課題研究とする。
Blackboard ID︓20220739
*履修者は早めにBlackboardに登録しておくこと。
授業概要 日本の近現代小説を読解して発表を行い、議論で出る意見を採り入れて卒業論文に向けた原稿を仕上げる。
近現代小説を分析するのに必要な文学理論を学び、身につける。
各自のテーマに沿った文学テクストを自ら選択し、実践的に分析する技術を得る。
授業のねらい・到達目標 様々な近現代文学を読み、分析・検討していくことで、各自の卒業論文執筆のテーマを明確化するとともに、論文執筆に必要なスキルを高めることをねらいとする。

この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。
なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP1,2,3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP1,2,3,4,5,6,7,8に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ,日本文学・日本語学研究の高度な専門性を活用し,自己の高度な倫理観を倫理的な課題に適切に適用することができる。(A-1-4)
・日本文学・日本語学研究の高度な専門性をもって,世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,複数の世界観に立って解釈し説明できる。(A-2-4)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報に基づく論理的・批判的な考察を通じて,課題に対し,具体的かつ論理整合的な見解を示すとともに,その限界を認識することができる。(A-3-4)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題につき,創造力と独自性をもって解決の方法と手順を立案し,独力または他者と協働して問題を解決することができる。(A-4-4)
・日本文学・日本語学研究のスキルを高度に活用しながら,責任と役割を担い,あきらめない気持ちで新しいことに果敢に挑戦することができる。(A-5-4)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを高度に活用しながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて他者との信頼関係を確立し,ときに強い影響を与えることができる。(A-6-4)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを高度に活用しながら,集団の活動において,より良い成果を上げるために,他者と協働し,作業を行うとともに,指導者として他者の力を引き出し,その活躍を支援することができる。(A-7-4)
・日本文学・日本語学研究の専門性に基づきながら,学修状況の自己分析に基づく評価を,今後の学修に活かすことができる。(A-8-4)
授業の方法 授業の形式:【演習】
第3回から第6回は、廣野由美子『批評理論入門』を用いて文学理論をふたたび学び直し、自分の論文に実践的に使えるかどうかを考える。
第7回から第12回は、卒論課題とした作品またはテーマを取り上げ、毎週2名の4年生が卒論の一部にすることを想定した原稿を発表し、3年生を交えた受講生全員で意見を述べる。3年生はそれぞれの回の担当者がいて、中心的にコメントする。受講生は発表計画に従って、毎回課題となっている作品を熟読し、自分なりの意見を示すこと。
第13回から第15回は、演習中の議論に基づいて4年生は発表した原稿の書き直しに入り、それを提出する。
フィードバックの方法は、質疑応答による。

なお、対⾯授業に参加できない場合、以下の要件を満たす学⽣はZoomでの参加を認める。その場合は事前に要相談のこと。
(1)Zoom での参加を認める要件:日本に入国できない留学生
(2)対面授業に参加できない場合:Zoom で参加する。
履修条件 受講を許可された4年生のみ履修可。それ以外で受講を希望する者は、第1回の授業で申し出ること。
授業計画
1 授業のねらいや方法などに関するガイダンス、役割分担の決定、各自、自らの文学作品への関心についての報告。【対面】
【事前学習】各自、発表する作品候補を決めてくる。 (2時間)
【事後学習】授業の進め方について理解したか、自らの関心の中心な何かを確認する。 (2時間)
2 4年生の卒論の対象作家・作品の決定、発表担当者の割り当て、発表順の決定。
演習の手順・発表資料の作成方法についての説明。【対面】
【事前学習】各自、発表する作品を決めてくる。 (2時間)
【事後学習】発表する原稿の執筆に取り組む。 (2時間)
3 4年生の発表原稿にコメントする3年生の分担を決める。
文学理論「ストーリーとプロット」の説明を受け、議論する。『批評理論入門』の他、『フランケンシュタイン』も用いる。【対面】
【事前学習】『フランケンシュタイン』を再読の上、『批評理論入門』の「ストーリーとプロット」を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】発表する原稿の執筆に取り組む。 (2時間)
4 文学理論「語り手」「焦点化」の説明を受け、議論をする。【対面】
【事前学習】『批評理論入門』の「語り手」「焦点化」を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】発表する原稿の執筆に取り組む。 (2時間)
5 文学理論「時間」「異化」の説明を受け、議論をする。【対面】
【事前学習】『批評理論入門』の「時間」「異化」を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】発表する原稿の執筆に取り組む。 (2時間)
6 文学理論「フェミニズム批評」「ジェンダー批評」の説明を受け、議論をする。
4年生の発表者A・Bの原稿がBlackboardにアップされるので確認する。【対面】
【事前学習】『批評理論入門』の「フェミニズム批評」「ジェンダー批評」を読んでおく。 発表者は発表準備をしてくる。 (2時間)
【事後学習】発表する原稿の執筆に取り組む。 (2時間)
7 4年生A・Bによる発表と担当の3年生A・Bを主とするゼミ生の質疑。
4年生の発表者C・Dの原稿がBlackboardにアップされるので確認する。【対面】
【事前学習】課題図書を熟読してくる。発表者は発表準備をしてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、さらに発表内容を深める。 (2時間)
8 4年生C・Dによる発表と担当の3年生C・Dを主とするゼミ生の質疑。
4年生の発表者E・Fの原稿がBlackboardにアップされるので確認する。【対面】
【事前学習】課題図書を熟読してくる。発表者は発表準備をしてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、さらに発表内容を深める。 (2時間)
9 4年生E・Fによる発表と担当の3年生E・Fを主とするゼミ生の質疑。
4年生G・Hの原稿がBlackboardにアップされるので確認。【対面】
【事前学習】課題図書を熟読してくる。発表者は発表準備をしてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、さらに発表内容を深める。 (2時間)
10 4年生G・Hによる発表と担当の3年生G・Hを主とするゼミ生の質疑。
4年生I・Jの原稿がBlackboardにアップされるので確認する。【対面】
【事前学習】課題図書を熟読してくる。発表者は発表準備をしてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、さらに発表内容を深める。 (2時間)
11 4年生I・Jによる発表と担当の3年生I・Jを主とするゼミ生の質疑。
4年生K・Lの原稿がBlackboardにアップされるので確認する。【対面】
【事前学習】課題図書を熟読してくる。発表者は発表準備をしてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、さらに発表内容を深める。 (2時間)
12 4年生K・Lによる発表と担当の3年生I・Jを主とするゼミ生の質疑。【対面】
【事前学習】課題図書を熟読してくる。発表者は発表準備をしてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、さらに発表内容を深める。 (2時間)
13 文献調査の方法を確認する。また、4年生は3年生の文献調査をはじめとする基礎的な報告内容についてコメントをする。【対面】
【事前学習】卒論の文献調査の現状を把握しておく。 (2時間)
【事後学習】卒論の文献調査の方法を再度確認する。 (2時間)
14 文献調査の方法を確認する。また、4年生は3年生の文献調査をはじめとする基礎的な報告内容についてコメントをする。【対面】
【事前学習】文献調査報告を見直しておく。 (2時間)
【事後学習】卒論の文献調査の方法を再度確認する。 (2時間)
15 1回から14回の授業内容についての振り返りをする。
レポートの提出。【同時双方向型および課題研究】
【事前学習】これまでの発表資料と文献調査を見直してくる。 (2時間)
【事後学習】授業内での質疑を踏まえ、各自の理解を深める。 (2時間)
その他
教科書 廣野由美子 『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義 』 中公新書(中央公論新社) 2005年
参考書 授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:発表した原稿を質疑の後に書き直したものと文献調査報告等から評価を行う。(50%)、授業参画度:文学理論に関するコメントと原稿発表時のコメント等から評価を行う。(50%)
本授業では、対面による参加と遠隔オンラインによる参加とにおいて成績評価に差を設けない。
オフィスアワー 質問は授業の直後に直接か、授業時間外にメールで受け付ける。メールの場合、すぐに回答できないこともあるので、なるべく早い回答がほしい質問は早めにメール送信すること。

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