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批評研究

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令和2年度以降入学者 批評研究
令和元年度以前入学者 文芸批評史
教員名 久米依子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業。一部遠隔授業を含む。詳細は、第1回授業で説明する。100名程度の受講を予定。対面参加が困難で、教員の許可を受けた学生は、Bb上にあげたパワーポイントや音声を視聴し、期日までに課題を提出することで出席に代えることができる。
blackboardのコースID:20220721
授業概要 文学研究のための方法論を学ぶ。近代社会で大きな存在となった文学は、その内容だけでなく、読み方についても、多様な変遷を重ねてきた。
この授業では、代表的な文学読解の方法を歴史的にたどり、多彩な読み方を理解すると共に、時代状況とテクストにふさわしい読解・分析方法を身に付けることを目標とする。課題に取り組むことで、目標に近づいていく。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉西欧近代の文学理論の流れを知り、文学読解の方法論について知識を得、自ら分析できるような力を育てる。
〈到達目標〉
ロマン主義的読解、構造主義理論、記号論、ポスト構造主義、カルチュラル・スタディーズまでの分析方法を整理し、理解できるようになる。
文学のみならず、現代社会の諸課題にアプローチできる方法として文学理論を捉えることができるようになる。
現代文学が直面している課題と、その乗り越え方を検討できるようになる。
受講者自身の実践も試み、文学分析の方法を身に付ける。

新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP2,3,4,5,8及びカリキュラムポリシーCP2,3,4,5,8に対応している。
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら、新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら、自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2)

なお、旧カリキュラム(令和元年度以前入学者)ではこの科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。
授業の方法 授業の形式:【講義】
講義形式で進める。配布プリントと教科書を読んで理解を深めるとともに、記された課題にも取り組むこと。講義に関する授業内テストと、実践的レポートを合わせて評価する。フィードバック方法等については、授業内で指示する。
対面参加が困難で、教員の許可を受けた学生は、Bb上にあげたパワーポイントや音声を視聴し、期日までに課題を提出することで出席に代えることができる。
授業計画
1 【オンデマンド授業】文学の価値、文学理論の流れについて、概説する。(A-2-2)
【事前学習】文学理論の知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】文学読解の変遷をまとめる (3時間)
2 【オンデマンド授業】ロマン主義の芸術観と作家尊重
【事前学習】配布プリントを読み、芸術観の誕生を確認しておく (2時間)
【事後学習】文学理論の発生の状況を理解する (3時間)
3 【対面授業】言語学からテクスト理論へ(A-3-2)
【事前学習】配布プリントを読み、各理論の特性を理解する (2時間)
【事後学習】各理論の批判点を理解する (3時間)
4 【対面授業】構造主義からポスト構造主義、カルチュラル・スタディーズへ(A-4-2)
【事前学習】配布プリントを読み、構造主義の知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】構造主義への批判点をまとめておく (3時間)
5 【対面授業】読者論に関する視点ー批評史と関連して
【事前学習】教科書と配布プリントを読み、読者論の特性を理解する (2時間)
【事後学習】読者論の射程を理解する (3時間)
6 【対面授業】現代文学とジャンルの越境、キャラクターの特性
【事前学習】教科書を読み、キャラクターの特性を理解する (2時間)
【事後学習】キャラクターとジャンルの越境について、考えをまとめる (3時間)
7 【対面授業】フェミニズム、ジェンダー、クイア、マイノリティの視点(A-5-2)
【事前学習】教科書と配布プリントを読み、フェミニズムやマイノリティの視点を確認する (2時間)
【事後学習】フェミニズム、マイノリティの視点と文学の関係を考える (3時間)
8 【対面授業】テクスト読解の方法――題名、語り、時制、複数の視点など
【事前学習】テクスト分析の方法を確認しておく (2時間)
【事後学習】語りの問題点を整理しておく (3時間)
9 【オンデマンド授業】文学の模倣と再創造
【事前学習】教科書で「再創造」の問題を読む (2時間)
【事後学習】「再創造」の問題をまとめ、理解しておく (3時間)
10 【対面授業】文学の戦略――アダプテーションの問題
【事前学習】アダプテーションの考え方を知っておく (2時間)
【事後学習】アダプテーションの理解の方法をまとめる (3時間)
11 【対面授業】文学の戦略――ライト文芸の可能性
【事前学習】ライト文芸というジャンルを理解しておく (2時間)
【事後学習】ジャンルの可能性をまとめておく (3時間)
12 【対面授業】文学の戦略――メディアミックスの時代(A-8-2)
【事前学習】メディアミックスの現状を確認する (2時間)
【事後学習】メディアミックスの可能性を整理する (3時間)
13 【対面授業】教育の中の文学
【事前学習】教育と文学の関係を考えておく (2時間)
【事後学習】レポート作成の準備をする (3時間)
14 【対面授業】テクスト読解の方法――メッセージの理解と時代状況
【事前学習】時代に即したメッセージを読み取る方法を考える (2時間)
【事後学習】レポートの反省点を考える (3時間)
15 【オンデマンド授業】文学理論を応用する方法をまとめる
【事前学習】文学理論の要点を整理する (2時間)
【事後学習】文学を読むために必要な知識をまとめる (3時間)
その他
教科書 大橋崇行・山中智省編著 『小説の生存戦略――ライトノベル・メディア・ジェンダー』 青弓社 2020年
授業内試験・レポートに使用するので、購入は必須。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:最終レポート(40%)、授業内テスト:教科書の理解を確認する、授業内テスト(30%)、授業参画度:リアクションペーパーの課題の回答(30%)
授業参画度には、課題の回答を含む。
対面参加が困難で、教員の許可を受けた学生は、Bb上にあげたパワーポイントや音声を視聴し、期日までに課題を提出することで評価することがある。
やむを得ない理由で授業内試験を受験できなかった場合は、教員の許可を得て、Bb上の課題の回答によって評価する場合がある。

A-2,A-3の達成度については課題で、A-4,A-5,A-8の達成度については授業内テストと最終レポートで評価する



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