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考古学特講8

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令和2年度以降入学者 考古学特講8
令和元年度以前入学者 考古学特講8
教員名 平野修
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業(Blackboardを利用したオンデマンド型授業を含む)。

BlackboardのコースID: 月曜3限→20223593
授業概要 文化財調査員・研究員としての経験をもつ教員が、全国各地から検出された考古資料から、古代地域社会の実像を探る考え方を講義する。本授業では、考古学特講7で学修した宮都や地方官衙、集落遺跡などの考古学的事例成果を踏まえて、より詳細な遺構論・遺物論を展開する。
授業のねらい・到達目標 1.自らが獲得してきた歴史学的知識を基礎として、自らが獲得してきた歴史学的知識を基礎として、そのうえで既存の知識にとらわれることなく、歴史的根拠に基づいて論理的に考察することができる。
2.普段考古学的用語として使用している「竪穴住居」の用語の検討やその基本構造、日常において当たり前に使用している「塩」の問題。そしてこれまで考古学的側面から検討がされてこなかった古代の東北民「蝦夷(エミシ)」の強制移住問題などを取り上げるが、古代に起こった事件やさまざまな出来事が現代社会にも通じていることを理解し、他者にも説明できるようになる。
3.「地域社会と国家」「交流する地域社会」「多民族多文化共生」という視点から歴史を考えることができるようになる。
・この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP2、3に対応しています。

・現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明することができる(A-2-2)。
既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)。
授業の方法 ・対面授業【オンデマンド型授業も含む】
・対面困難な学生については、教員の許可を受けて、オンライン参加ができる。
・許可なくオンライン参加した場合は、原則として【遅刻扱い】とする。
・課題提示や授業音声、提出物の送信はBlackboardを用いる。初回講義開始までにBlackboardのコースを登録すること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
・オンデマンド型授業では毎回の授業にかかる音声ファイル(1本15分前後×3~4本)とパワーポイント画面をPDF化した配布資料の送信は、月曜3限までに利用可能となるように送信する。
・受講生は対面授業およびオンデマンド型授業の教材を視聴し学修し、第2回から第12回までのテーマ別の授業内容に対する授業レポート【課題1~4】として、Blackboard上に計4回提出してもらう【対面授業参加者についても同様】。
・授業レポートの提出期日については、対面授業中やBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
・到達度を確認するために授業内試験もしくは課題研究の提出を求める。
授業計画
1 災害と遺跡―遺跡にみる地震と洪水災害の痕跡―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】過去および近年頻発している地震・洪水災害やについて、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-3、A-4 (2時間)
2 災害と遺跡―遺跡にみる火山災害の痕跡―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】過去および近年に起こった火山災害について、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (2時間)
【事後学習】第1回授業と2回授業を学修し、「災害史研究は、考古学を含めた歴史学ではどのような視点をもつべきか」について指定日時までにレポート【課題1】を提出する。A-3、A-4、A-5、A-8 (3時間)
3 遺跡でみられる建物遺構【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】遺跡から発見される建物遺構にはどのようなものがあるのか、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
4 カマドをもつ竪穴建物―「竪穴建物」用語について―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】「カマド」とは何か、調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
5 カマドをもつ竪穴建物―竪穴建物の上部構造―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】発掘調査された竪穴建物の上部構造について、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
6 カマドをもつ竪穴建物―内部構造―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】発掘調査された竪穴建物の内部構造について、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
7 カマドをもつ竪穴建物-カマドの形態と構造―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】発掘調査されたカマドの構造について、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (2時間)
【事後学習】第3回授業から第7回授業を学修し、指定日時までにレポート【課題2】を提出する。A-5、A-8 (3時間)
8 古代の塩―都城へ運ばれた塩―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】日本列島における「塩」づくりについて、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
9 古代の塩―内陸地域社会へ運ばれた塩―【オンデマンド型】
【事前学習】古代の各地域で出土している製塩土器について、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
10 古代の塩―古代の沿岸部地域社の塩の生産場を考える―【オンデマンド型】
【事前学習】古代・中世の沿岸地域における塩生産の状況について、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (2時間)
【事後学習】第8回授業から第10回授業を学修し、指定日時までにレポート【課題3】を提出する。A-5、A-8 (3時間)
11 強制移住させられた東北民の話―古代のエミシ(蝦夷))とは―【オンデマンド型】
【事前学習】古代国家がとった辺境政策について、事前に調べておくこと。A-1、A-2、A-3、A-4 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
12 強制移住させられた東北民の話-エミシの強制移住とエミシの土器―【オンデマンド型】
【事前学習】東北エミシの文化について、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
13 強制移住させられた東北民の話-古代武蔵国における移民痕跡―(対面授業)
【事前学習】古代の武蔵国の特質について、事前に調べておくこと。A-1、A-2 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、疑問点などを明確にしておくこと。A-8 (2時間)
14 強制移住させられた東北民の話-エミシのムラ―東京都多摩市所在の上っ原遺跡・竜ケ峰遺跡の事例から考える―【オンデマンド型】
【事前学習】東京都多摩市内の古代遺跡を中心に、事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】第11回授業から第14回授業を学修し、指定日時までにレポート【課題4】を提出する。A-5、A-8 (3時間)
15 期末試験【授業配布資料閲覧可】もしくは課題研究の提出とその解説(A-2、A-3)
【事前学習】第2回~第14回までの内容を中心にまとめておくこと。(A-4) (3時間)
【事後学習】解答できなかった内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-4、A-8) (2時間)
その他
教科書 なし
参考書 文化庁文化財部記念物課 監修 『発掘調査のてびき-集落遺跡発掘編-』 同成社 2010年
文化庁文化財部記念物課 監修 『発掘調査のてびき-整理・報告書編-』 同成社 2010年
文化庁文化財部記念物課 監修 『発掘調査のてびき-各種遺跡調査編-』 同成社 2013年
本書は考古学の基本的な考古学用語、発掘調査方法などを理解するうえで参考となります。
成績評価の方法及び基準 レポート:第1回から第14回までのテーマ別の授業内容をまとめ課題1~4の解答内容を評価する。A-8(20%)、授業内テスト:期末試験を行いA-3とA-4を評価する。(60%)、授業参画度:課題1~4提出状況でA-5の達成度を評価する(20%)
オフィスアワー Blackboard内の大学メール、もしくは講義配付資料に明示するメールアドレスで対応します。
備考 授業の進行状況により、万が一シラバスに変更がある場合は、Blackboard上でお知らせします。

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