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考古学特講7

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令和2年度以降入学者 考古学特講7
令和元年度以前入学者 考古学特講7
教員名 平野修
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業(Blackboardを利用したオンデマンド型授業を含む)
BlackboardのコースID::月曜3限→20220651
授業概要 文化財調査員・研究員としての経験をもつ教員が、各地から検出された考古資料を用いて、古代地域社会に生きる人々の実像を探る考え方を講義する。本授業では、古代において文字や文献史料が豊富となる古墳時代以降の「歴史考古学」を対象とする。
授業のねらい・到達目標 1.自らが獲得してきた歴史学的知識を基礎として、そのうえで既存の知識にとらわれることなく、歴史的根拠に基づいて論理的に考察することができる。
2.歴史考古学の基本資料である宮都や地方官衙、寺院、交通関係遺跡、手生産関係遺跡、信仰関係遺跡、集落遺跡などといった様々な性格をもつ遺跡から出土した遺構や遺物から、何が読み取ることができるのか。さらに関連諸学の研究成果も加えながら多角的な視点で古代社会の実像を捉えることができようになる。
3.「国家と地域社会」ではなく、「地域社会と国家」という、地方から国家のあり方を捉える視点で歴史を考えることができるようになる。
4.さらに東アジアのみならずユーラシア全体の中で「日本」を捉えることができるようになる。

この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP2、3に対応しています。

現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明することができる(A-2-2)。
既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)。
授業の方法 授業の形式:【講義】
・オンデマンド型授業。今後新たな変異株による新型コロナ感染拡大を鑑み、第1回~第7回まで行う。第8回以降は対面授業にて実施予定。
・対面困難な学生については、教員の許可を受けて、第8回授業以降もオンライン参加ができる。
・許可なくオンライン参加した場合は、原則として【遅刻扱い】とする。
・課題提示や授業音声、提出物の送信はBlackboardを用いる。初回講義開始までにBlackboardのコースを登録すること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
・毎回の授業にかかる音声ファイル(1本15分前後×3~4本)とパワーポイント画面をPDF化した配布資料の送信は、月曜3限までに利用可能となるように送信する。
・受講生はその教材を視聴し学修し、第2回から第12回までのテーマ別の授業内容に対する授業レポート【課題1~4】として、Blackboard上に計4回提出してもらう【対面授業参加者についても同様】。
・授業レポートの提出期日については、対面授業中やBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
・到達度を確認するために対面での授業内試験を行う【オンライン参加者の試験参加については別途連絡する】
授業計画
1 歴史学の中の考古学―本授業の目的と内容の解説―【オンデマンド型】
【事前学習】「歴史考古学」とはどようなの学問か、事前に調べておくこと。(A-1) (2時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、考古学における時代区分を把握し、疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
2 出土文字資料からみた古代日本―日本列島における文字文化の特質を考える―(オンデマンド授業)。
【事前学習】発掘調査で発見される「出土文字資料」とは何か、日本の文字文化について事前に調べておくこと。(A-1) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、考古学からみた古代日本の文字文化の特質について指定日時までにレポート【課題1】を提出する。 (4時間)
3 動く都の飛鳥-東アジア情勢のはざまで-【オンデマンド型】
【事前学習】「飛鳥」の地に宮が置かれた6世紀後葉から7世紀中葉の時代とはどのような時代であったのか、事前に調べておくこと。(A-1、A-2) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
4 藤原京―「日本」のデビューの象―-【オンデマンド型】
【事前学習】最古にして最大の都城である「藤原京」について事前に調べておくこと。(A-1、A-2) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
5 平城京-本格的律令制国家の形成を目指した寧楽の都-、第3回から第5回までの古代の都にかかる解説授業と授業資料を参照し、その内容をまとめて提出する(A-1、A-2)【オンデマンド型】
【事前学習】平城京がつくられた「奈良時代」という時代について、事前に調べておくこと。(A-1) (2時間)
【事後学習】3回~5回授業の学修した内容を整理し、考古学からみた古代の都の特質について指定日時までにレポート【課題2】を提出する。(A-8) (4時間)
6 律令制下の地方社会支配―律令制国家の地方組織整備を考える―【オンデマンド型】
【事前学習】地方支配を進める律令国家が全国各地に設置した公的機関にはどのようなものがあるのか、事前に調べておくこと。(A-1) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
7 国府-その構造と役割 -【オンデマンド型】
【事前学習】古代の「国府」とはなにか、事前に調べておくこと(A-1) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
8 郡家―地域社会支配拠点の最前線施設郡家の構造とその役割―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】古代の「郡家」とはなにか、事前に調べておくこと(A-1) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
9 古代の集落―庶民の活動の場である集落遺跡を考える―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】古代の「集落」のもつ特質はなにか、事前に調べておくこと。(A-1) (2時間)
【事後学習】6回~9回授業の学修した内容を整理し、考古学からみた古代の地方社会支配のあり方について指定日時までにレポート【課題3】を提出する。(A-8) (4時間)
10 古代の交通―陸上交通と水上交通を考える―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】古代の「交通」のもつ意味とはなにか、事前に調べておくこと。(A-1) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
11 古代の交通―駅家と関のあり方を考える―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】古代の「駅家」と「関」とはなにか、事前に調べておくこと。(A-1) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
12 古代の土地開発―牧の開発から現代の開発を考える―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】古代の土地開発には何があるのか、事前に調べておくこと。(A-1) (2時間)
【事後学習】10回~12回授業の学修した内容を整理し、考古学からみた〈古代の交通〉と〈古代の開発〉とにはどのような相関関係が認められるかについて指定日時までにレポート【課題4】を提出する。(A-8) (4時間)
13 古代の手工業生産と流通―特産物生産とその担い手とは―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】自然が生み出す資源を人々がいかに活用してきたかを考えてみる。(A-1) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
14 発掘調査成果からみた古代の信仰―遺跡の中のホトケとカミ―【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】考古学からみた古代の仏教・神祇信仰について調べてみる。(A-1) (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-8) (3時間)
15 期末試験【授業配布資料閲覧可】とその解説(A-2、A-3)【対面授業+オンデマンド型】
【事前学習】第2回~第4回までの内容を中心にまとめておくこと。(A-4) (4時間)
【事後学習】解答できなかった内容を整理し疑問点を明確にしておくこと。(A-4、A-8) (2時間)
その他
教科書 パワーポイント画面をPDF化した資料を配布する。
参考書 熊野正也・川上元・谷口榮・古泉弘〔編〕 『歴史考古学を知る事典』 東京堂出版 2006年 第初版
本書の構成が本講義と比較的近く、さらに古代のみならず中・近世にわたる考古学的成果が数多く紹介された著書で、一般の方々にとっても知識・教養として参考となる著書だと思います。
成績評価の方法及び基準 レポート:第2回から第12回までのテーマ別の授業内容をまとめ課題1~4としてBlackboard上に提出してもらい、その内容でA-8を評価する。(20%)、授業内テスト:期末試験を行いA-3とA-4を評価する。(60%)、授業参画度:課題1~4提出状況でA-5の達成度を評価する(20%)
オフィスアワー Blackboard内の大学メール、もしくは授業配布資料に明示するメールアドレスを開示するので対応します。

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