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東洋史特講４

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令和２年度以降入学者 東洋史特講４
令和元年度以前入学者 東洋史特講４
教員名 横田貴之
単位数    2 学年 2～4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業（一部Blackboardを通じたオンデマンド型授業＜録画授業配信＞）
BbのID：20223583
授業概要 近現代の中東地域におけるイスラーム主義運動の思想と活動を講義する。
授業のねらい・到達目標 中東近現代史を学ぶ上で、イスラーム主義に関する理解は不可欠のものです。この講義では、イスラーム主義の歴史と実態を理解すること、そして中東近現代史をより深く理解するために必要なイスラーム主義という視座を獲得することを目指します。具体的には、19世紀以降の中東地域におけるイスラーム主義運動の思想と活動を分析し、中東近現代史における意義・重要性を明らかにします。
この科目は文理学部（学士（文学））のDP及びCPの２、３に対応しています。
・世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる。（Aー２ー３）
・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠に基づいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。（Aー３ー３）

Blackboardを通じたオンデマンド型授業の回については、授業曜日の前日までに教員がBlackboard上にレジュメ、資料および解説動画をアップロードする。受講者はこれらを閲覧・視聴して学習する。同時に受講者は指定課題を指定期日までにBlackboard上に提出し、教員はこれを採点しするとともに、その後の授業内で解説・コメントし、また必要に応じてBlackboardの掲示板上でも全員に向けて適宜解説・コメントする。
授業の方法 授業の形式：【講義】
＊初回講義開始までにBlackboardのコース登録を行っておくこと。

基本的に対面授業で実施しますが、一部の回でBlackboardを通じたオンデマンド授業を行います（第6～8回を予定）。
授業では、レジュメを配布し、PPTを利用しながら解説します。
授業内で提示する課題を提出してもらいます。オンデマンド授業の際の出欠確認は、Blackboardを通じた課題提出によって判断します。
また、本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安にします。
なお、受講者の人数と理解度に応じて授業計画を変更する可能性があります。

対面授業に参加できない場合、以下の要件を満たす学生はZoomでの参加を認めます。
（１）Zoomでの参加を認める条件：日本に入国できない留学生、遠方に居住している学生
（２）対面授業に参加できない場合：Zoomで参加し、Blackboardに配信する課題を提出する。
履修条件 履修条件は特にありません。
第1回授業には必ず出席してください。
授業計画
1 ◆ガイダンス（課題研究およびオンデマンド授業）　A-2-3、A-3-3
授業の進め方・評価基準・テキストなどについて詳細を説明する。また、受講生から中東・イスラームに関するアンケートをとり、それに基づいて授業に必要な基礎知識の説明をします。
【事前学習】イスラームについて持っている知識・イメージを整理してください。 （２時間）
【事後学習】配布資料を復習してください。 （２時間）
2 ◆中東の誕生（対面授業）　A-2-3、A-3-3
19～20世紀前半の国際情勢に着目し、「中東」が誕生した経緯を考えます。
【事前学習】前回の講義内容を必ず見直し、十分に理解してください。 （２時間）
【事後学習】学習内容を復習してください。 （２時間）
3 ◆「イスラム原理主義」再考（対面授業）　A-2-3、A-3-3
メディア等でしばしば取り上げられる「イスラム原理主義」について考察します。
【事前学習】ネット・新聞等で「原理主義」に関する記事を調べて整理してください。 （２時間）
【事後学習】配布資料を復習してください。 （２時間）
4 ◆イスラームの政教一元論（対面授業）　A-2-3、A-3-3
イスラーム政治思想に特徴的な政教一元論について解説します。
【事前学習】政教分離や政教関係の歴史について調べてください。 （２時間）
【事後学習】配布資料を復習してください。 （２時間）
5 ◆イスラーム政治―イスラーム主義と民主主義（対面授業）　A-2-3、A-3-3
近現代の中東地域におけるイスラーム主義について、民主主義の視点から論じます。
【事前学習】民主主義の概念について調べてください。 （２時間）
【事後学習】配布物を復習してください。 （２時間）
6 ◆イスラーム主義の歴史―20世紀前半まで（びオンデマンド授業）　A-2-3、A-3-3
ワッハーブ派や改革運動を中心に近現代中東におけるイスラーム主義の歴史を概観します。
【事前学習】18～19世紀の中東史について調べてください。 （２時間）
【事後学習】配布物を復習してください。 （２時間）
7 ◆ムスリム同胞団（オンデマンド授業）　A-2-3、A-3-3
中東地域最大の同胞団の思想と活動について、20世紀前半を中心に講義します。
【事前学習】前回、前々回の配布物とノートを見直しておいてください。 （２時間）
【事後学習】配布物を復習してください。 （２時間）
8 ◆「アラブの春」とイスラーム主義（オンデマンド授業）　A-2-3、A-3-3
2010年代初頭の「アラブの春」におけるイスラーム主義運動の活動とその後の挫折について考察します。
【事前学習】「アラブの春」について調べてください。 （２時間）
【事後学習】講義内容と中東諸国の現状を比較検討してください。 （２時間）
9 ◆パレスチナ問題の起源（対面授業）　A-2-3、A-3-3
中東近現代史の最重要問題での一つであるパレスチナ問題について、第2次世界大戦までの歴史を解説します。
【事前学習】パレスチナ問題について調べてください。 （２時間）
【事後学習】配布物を復習してください。 （２時間）
10 ◆パレスチナ問題とイスラーム主義（対面授業）　A-2-3、A-3-3
第2次世界大戦以降のパレスチナ問題を解説し、この問題におけるイスラーム主義運動の「抵抗活動」について考察します。
【事前学習】第9回の配布物を見直してください。 （２時間）
【事後学習】配布物を復習し、パレスチナ問題についてまとめてください。 （２時間）
11 ◆ジハード主義の歴史（対面授業）　A-2-3、A-3-3
イスラームの重要な教義であるジハードについて理解した上で、20世紀後半に新たに発展したジハード主義を解説します。
【事前学習】ジハードについて各自で調べてください。 （２時間）
【事後学習】配布物を復習してください。 （２時間）
12 ◆アフガン内戦とアル・カーイダ（対面授業）　A-2-3、A-3-3
1979年に始まるアフガン内戦を概観し、内戦下で誕生したアル・カーイダについて考察します。
【事前学習】第11回の配布物を見直しておいてください。 （２時間）
【事後学習】配布物を復習し、アル・カーイダの思想と活動を理解してください。 （２時間）
13 ◆「イスラーム国（IS）」の思想と活動（対面授業）　A-2-3、A-3-3
2010年代に台頭した「イスラーム国」の思想と活動を中心に考察します。
【事前学習】第12回の配布資料を復習し、「イスラーム国」に関する新聞やネットの記事を調べてください。 （２時間）
【事後学習】配布物を復習してください。 （２時間）
14 ◆「イスラーム国（IS）」現象（対面授業授業）　A-2-3、A-3-3
2010年代半ば以降に「イスラーム国」の登場に伴って起こった諸現象について考察します。
【事前学習】第13回の配布資料を読み、復習をしておいてください。 （２時間）
【事後学習】学修した内容の整理をし、第13回目の講義内容との関連を整理してください。 （２時間）
15 ◆本講義のまとめ―イスラーム主義再考（対面授業）　A-2-3、A-3-3
これまでの復習・解説を行い、イスラーム主義を中東近現代の中で再考します。
【事前学習】これまでの配布資料を読み、復習をしておいてください。 （２時間）
【事後学習】この授業での学びを振り返り、整理してください。 （２時間）
その他
教科書 毎回レジュメ・資料を配布します。オンデマンド授業では、Blackboardにアップします。
参考書 末近浩太 『イスラーム主義―もう一つの近代を構想する （岩波新書）』 岩波書店 2018年 第1版
今井宏平編 『教養としての中東政治』 ミネルヴァ書房 2022年
その他の参考書については授業内で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内で実施する期末試験・小テスト等を合わせて評価します。(70%)、授業参画度:毎回授業におけるリアクションペーパー・ディスカッション等で評価します。(30%)
対面授業に参加できない要件を満たし、zoomで参加した場合、別途指示する課題の提出によって評価する。対面授業での評価と差が出ることはない。
オフィスアワー 質問等に対しては、メールで回答する。
yokotaka［アット］meiji.ac.jp　※［アット］を@に変更して送ってください。

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