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令和2年度以降入学者 | 日本史特講7 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 日本史特講7 | ||||
教員名 | 小川雄 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardコースID:20220639 |
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授業概要 | 江戸時代における一門大名の役割から、徳川将軍家とその支配体制の構造や性格を理解する。 |
授業のねらい・到達目標 | 江戸時代の政治秩序は、大小の「国家」(領域権力)を経営する大名家が群立しつつ、徳川将軍家を中核として結集する構造であった。そして、将軍家は各地に子飼の大名を配置し、総体として巨大な勢力圏を形成して、諸大名を統制するに足る優位を確保していた。将軍家子飼の大名は、一門・譜代で構成されており、とくに一門は御三家をはじめ、高い格式を与えられ、将軍家の政務を補佐することもあった。本講義では、授業ごとに個別の一門大名を取り上げ、将軍家との関係や、領域権力としての存立状況を確認する。これによって、徳川将軍家を支えた一門大名の基本的なあり方を学習することを目標とする。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP2及びCP3に対応しています。 世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる。(A-2-3) 物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠に基づいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。(A-3-3) |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 プリントと板書による説明を通じて、各回のテーマについて、自分なりの理解を構築する。各回の最後に、簡易グループワーキングをおこない、理解のアウトプットをおこなう。 対面授業に参加できない場合、BlackBoardで掲示するプリントを精読したうえで、次回授業の開始時間までに課題を提出すれば、出席扱いとする。但し、やむをえない理由(日本への入国不能など)が無い限り、許容範囲は全出席回数の4割までとする。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(一門大名の定義や、授業の目標・方法について説明する)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】シラバスを事前に確認する。 (2時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、一門大名に関する基礎知識を整理する。 (2時間) |
2 |
一門大名とは何か(一門大名の概論に触れる)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、一門大名の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
3 |
御三家の動向とその論理1(尾張徳川氏について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、秀忠時代の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
4 |
御三家の動向とその論理2(紀伊徳川氏について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、紀伊徳川氏の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
5 |
御三家の動向とその論理3(水戸徳川氏について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、水戸徳川氏の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
6 |
家康次男の血統1(福井松平氏・津山松平氏について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、越前松平氏(嫡流)の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
7 |
家康次男の血統2(松江松平氏・川越松平氏などについて考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、越前松平氏(庶流)の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
8 |
御三家の分家(高松松平氏・高須松平氏・西条松平氏などについて考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、御三家分家の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
9 |
中途で改易された一門(松平忠輝・徳川忠長について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、没落した一門大名の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
10 |
老中もつとめた一門(越智松平氏について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、越智松平氏の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
11 |
御三卿の成立と役割(田安徳川氏・一橋徳川氏・清水徳川氏について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、御三卿の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
12 |
従属国衆から一門大名へ(会津松平氏について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、会津松平氏の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
13 |
別格の譜代大名たち(準一門大名について考える)【対面】 プリントと板書の内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】『国史大辞典』を用い、予習プリントで示したキーワードの要点をメモする。 (2時間) 【事後学習】講義の内容をノートにまとめ、準一門大名の概要を説明できるようにする。 (2時間) |
14 |
江戸時代の一門大名に関する議論の実習(グループワークによる検証と報告)【対面】 各グループの報告内容を整理し、疑問点は質問や協同学習で解決する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】まとめたノートを再読して、一門大名の役割・動向に関するイメージを整理する。 (2時間) 【事後学習】実習の内容から、試験の解答を検討する。 (2時間) |
15 |
試験と解説【対面】 出題された課題について、解答を提出する。(A-2-3,A-3-3) 【事前学習】第2回から第14回までの内容を復習する。 (2時間) 【事後学習】解説を踏まえて、自己の解答を再検討する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 各回に授業用プリントを配布する。 |
参考書 | 授業用プリントに主要参考文献を掲示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、レポート(10%)、授業参画度(20%) 試験は、第15回に提出する。 レポートは、プリントで示した主要参考文献の書評によって評価する。 授業参画度は、講義終盤のディスカッションと、その小レポートで評価する。 Zoomミーティングによって受講する学生には、第15回授業の試験をBlackboardで提出することを認める。対面の授業内試験と比較して、評価に差が出ることはない。 |
オフィスアワー | 授業終了後。Blackboardを通じての質問・相談にも対応する。 |