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外国考古学概説2

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令和2年度以降入学者 外国考古学概説2
令和元年度以前入学者 外国考古学概説2
教員名 小泉龍人
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業(一部Zoomによるライブ中継予定;Zoom参加要件は「授業の方法」参照)、状況により数回遠隔授業もあり得る。
Blackboard のコースID:20223577
授業概要 本授業は、オリエントのなかでもとくにメソポタミアを中心とする西アジア地域の考古学を主題としている。西アジアでは、5千年前までに世界最古級の都市が誕生した後、シュメール都市国家の競合段階を経て、アッカド王朝による領域国家が出現し、約4千年前にウル第3王朝で統一国家が登場した。約3千年前になると、新アッシリアをはじめとして、新バビロニアやアケメネス朝ペルシアといった帝国が順次現れ栄華を極めた。この間、西アジア周辺のオリエントは、兵器開発、演劇、コイン鋳造、道路網整備などつねに世界をリードして、現代文明の基礎をかたちづくってきた。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果や現地調査の具体的な様子などを授業に反映していく。
授業のねらい・到達目標 <ねらい>
・古代オリエントの歴史時代における都市文明の基礎的な知識を習得する。
・西アジアにおける都市誕生から帝国の出現に至る通史をおおまかに考古学的な目線で説明できる。
・海外におけるフィールド調査の現状等を通して、国際社会の直面しているさまざまな課題について自分の意見を述べることができる。
<到達目標>
・学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明できる(A-1-2)。
・現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明できる(A-2-2)。
※この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP1,2に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【講義】
①原則として教室にて対面授業(パワーポイントによる講義形式)。対面参加が困難な場合、以下の要件を満たす学生は事前に教員の許可を受けて、Zoomにてオンライン参加できる。
(A)学部が認めた者(学生が学科へ事前に申請することで有効):新型コロナウイルス感染症への対策により入国ができない外国人留学生/ 経済的な理由により通学が困難な学生/ 基礎疾患があり通学に不安を感じる学生(証明できるものが必要)/ 精神的な理由等により通学に極度の不安を感じる学生(証明できるものが必要)。
(B)体調不良者(学生が教員に事前に連絡することにより有効):新型コロナウイルスの感染 ・感染が疑われる者および濃厚接触者。
※許可を受けずにオンライン参加した場合、減点対象とする。
②月曜日までにBlackboardの教材にて当該回の授業レジュメ等をダウンロードして内容を確認しておく。
③授業後、Blackboard当該回の掲示版フォーラムで感想・質問等を投稿する(次回授業までにフィードバック予定)。
履修条件 外国考古学概説1を履修済みであることが望ましい。
授業計画
1 授業内容・目標、対象地域・時代の概説、「期末レポートの書き方」解説(A-1-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。レポート作成における注・参考文献の書き方などを調べておく。 (1時間)
2 集落から都市まで-オリエントにおける都市誕生(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、オリエントの都市の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、集落から都市への変遷の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
3 都市国家から領域国家まで-オリエントにおける都市発展(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、都市国家や領域国家の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、オリエントの都市から領域国家への変遷の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
4 兵器の開発-新アッシリア帝国の拡大(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、新アッシリア帝国の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、新アッシリア帝国の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
5 都市の知-アッシュルバニパルの図書館(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、アッシュルバニパル王の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、アッシュルバニパルの図書館の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
6 バベルの塔-新バビロニア帝国の栄華(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、バベルの塔について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、新バビロニア帝国の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
7 都市の祭りと演劇-マルドゥク神の新年祭(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、マルドゥク神の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、マルドゥク神や新年祭の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
8 インゴットからコインへ−リディアの発明した硬貨(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、リディア王国の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、インゴットからコインへの変遷の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
9 多民族の融和-アケメネス朝の「王の道」(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、アケメネス朝の概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、アケメネス朝ペルシア帝国の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
10 オリエント最後の帝国-ペルセポリスとペルシア戦争(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、ペルセポリスの概略について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、ペルセポリスやペルシア戦争の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
11 アッシリア、バビロニア、アケメネス-オリエントの都市文明(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、オリエント諸文明の名称について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、新アッシリアからアケメネス朝への変遷の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
12 「ノアの箱船」のルーツ-ワインの起源を探る(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、ノアの箱船について確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、ワインの起源の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
13 メソポタミアの発掘調査−サラット・テペ遺跡(トルコ)(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、遺跡の発掘調査の概要について確認しておく。 (1時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、実際の発掘調査の特徴をノートなどに整理する。 (2時間)
14 メソポタミアにおける世界遺産の現状(イラク)(A-2-2)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、イラクの世界遺産の概略について確認しておく。 (1時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、メソポタミアの世界遺産の現状をノートなどに整理する。期末レポート 提出に向けてこれまで学習した内容を整理しておく。 (2時間)
15 期末レポート作成に向けての準備、リアクションペーパーへのフィードバック(A-1-2, A-2-2)【対面】
【事前学習】期末レポートの作成に向けて準備を進めておく。 (1時間)
【事後学習】講師からフィードバックされるリアクションペーパーの評価を確認して、期末レポート作成に備える。 (7時間)
その他
教科書 とくに指定しない。
参考書 小泉龍人 『都市の起源−古代の先進地域=西アジアを掘る (選書メチエ)』 講談社 2016年 第1版
ほかは適宜、教材資料(PDFなど)にて知らせる。
成績評価の方法及び基準 レポート:授業内容を理解した上で参考文献を適切に引用して考察しているかどうかを評価(60%)、授業内テスト:適宜、授業中にリアクションペーパーを実施して、授業の理解度を評価(20%)、授業参画度:授業マナー、掲示版フォーラムへの積極的な参加を評価(20%)
【期末レポート】「期末レポートの書き方」の解説を聴いた上で、レポート(2,000字前後)を期日までにBlackboard「期末レポート」にて提出する。
【授業内テスト】対面参加者は教室にて用紙に記入して提出、オンライン参加者はBlackboard当該回の「リアクションペーパー」にて提出(いずれも授業時間内受付)。
【授業参画度】遅刻(オンライン参加の場合も含む)2回で欠席扱いとし、授業マナー重視(私語・飲食等の授業の妨げとなる言動、授業に関係のない行為には厳正に対処)。
オフィスアワー 質問等は授業後に直接、授業日にBlackboard掲示板フォーラム、常時メール(第1回授業までにアドレスを通知)にて受付ける。
備考 ※オリエントの歴史や海外の考古学に興味のある学生向き。
※受講者への連絡は授業教室で口頭にて伝え、Blackboard「連絡事項」にも掲示するので随時確認すること。
※授業計画の順番・内容の変更もあり得る。
※講師の海外出張(発掘調査、国際学会)等による休講の場合、補講等実施予定。

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