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令和2年度以降入学者 | 考古学研究法入門 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 考古学入門 | ||||
教員名 | 山本孝文 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 基本的に対面授業。ただし、リアクションペーパー作成授業に関してはオンデマンド配信を併用する。 Blackboard ID:20223569 |
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授業概要 | 考古学はどのような学問かを知るための基礎的な講義を行う。 概論的な内容は最小限にとどめ、学問としての方法論・理論を学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 考古学の研究領域や研究方法の基礎を理解し、歴史学研究における考古学の役割を説明できる。 考古学の研究法を学び、2年次からの考古学の授業で活用できるようにする。 考古学の調査法(発掘調査・室内調査・報告書刊行)の内容と手順を理解し、大学での調査に参加できるようにする。 この科目は、文理学部史学科(学士(文学))のディプロマポリシーDP2、3、及びカリキュラムポリシーCP2、3に対応しています。 現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、そのことを踏まえて、日本史研究の観点から国際社会が直面している問題を説明することができる(A-2-2)。 既存の知識にとらわれることなく、日本史研究の方法を踏まえて、物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 考古学研究において基本的に理解しておくべき部分について、実際の研究・調査例や方法を紹介するとともに、日本を中心とした世界各地の具体的な資料を提示しながら講義する。 学期中に1回、居住地の近隣にある歴史系の博物館や遺跡を自ら調べてまとめる。 最新の発掘資料や研究をふまえ、写真・図面を多く用いて講義する。 学期中にランダムにリアクションペーパーの作成を行う。 学期の最後には期末試験を実施する。 特別な事情により対面授業に参加できない履修者にはオンデマンド教材を配信する。 初回講義開始までにBlackBoardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackBoardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス,考古学とはどのような学問か -イメージと実際(対面授業)(A-2-2)
【事前学習】考古学に対するイメージを考えておく。日本史の教科書の原始部分を読み返しておく。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
2 |
「遺跡学」としての考古学 ー何が残されているか (対面授業)(A-2-2)
【事前学習】身近にある現代の「モノ」の姿を観察し、考古資料との違いについて考えてみる。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
3 |
考古学の研究素材 -考古資料とはどのようなものか(対面授業)(A-2-2)
【事前学習】身近にある現代の「モノ」の姿を観察し、数百年後に残るものと残らないものの差を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
4 |
考古学の種類 -考古学の研究にはどのような分野があるか(対面授業)(A-2-2)
【事前学習】考古資料の素材の種類について調べ、身近にある現代の「モノ」の素材を観察して理解しておく。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
5 |
考古学研究の始まりと展開 ー世界と日本の学史(対面授業)(A-2-2)
【事前学習】身近で行われている発掘調査について、市町村のホームページなどを通じて調べておく。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
6 |
考古学調査のプロセス -外と内での調査(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
7 |
考古学における資料論 -何を作り、使ったのか(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事前学習】身近にある現代の「モノ」の用途を観察し、形態・素材との関係を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
8 |
考古学における時代区分 -何を基準にした時代か(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事前学習】高校の日本史教科書の原始・古代部分を読み直しておく。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
9 |
考古学における分類論 -資料に秩序を与える(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事前学習】身近にある現代の「モノ」の分類とその原理について考えてみる。 (3時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
10 |
考古学における年代論1 -新旧の順序を決める(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事前学習】高校の日本史教科書の原始・古代部分に掲載された考古資料の情報をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
11 |
考古学における年代論2 -モノの年代を測る(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事前学習】博物館・資料館で遺物を観察し、種類・特性・年代などの情報を事前知識として得ておく。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
12 |
考古学における年代論3 -年代論争の事例と行方(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事前学習】身近にある現代の「モノ」を観察し、その形の意味を考えてみる。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
13 |
考古学の解釈1 -分布論(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事前学習】現代の道具とその役割の関係を参考に、どのような考古資料から過去のどのような側面を明らかにできるか考えてみる。 (2時間) 【事後学習】学習した部分のノートをまとめ、教科書の該当部分を読む。 (2時間) |
14 |
考古学の解釈2 -遺構論(対面+オンデマンド授業)(A-2-2)
【事前学習】授業中にとったノートをまとめ直し、内容を思い返して理解できるようにしておく。 (2時間) 【事後学習】全体を通じてノートを読み直し、改めて入門に関する概説書を読む。 (2時間) |
15 |
授業のまとめ 授業の復習を兼ねた期末試験と発展学習(対面授業)(A-2-2)
【事前学習】授業で扱った内容を復習し、試験の対策を行う。 (2時間) 【事後学習】教科書の文献解説を熟読する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 山本孝文・青木敬・城倉正祥・寺前直人・浜田晋介 『考古学概論 初学者のための基礎理論』 ミネルヴァ書房 2022年 |
参考書 | その他授業中に適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:居住地の遺跡・博物館調査(20%)、授業参画度:リアクションペーパー(20%)、期末試験(60%) 授業参画度は視聴の割合や授業内容に対する質問など全体から判断する。 事情により対面授業を受けられなかった受講生には、オンデマンド教材・レジュメの配信を行う。授業内試験を受けられない場合、対面授業に参加できない要件を満たしていれば、別途指示する授業内容に関するレポートの提出によって評価する。対面授業での評価と差が出ることはない。 |
オフィスアワー | Blackboardを通じて質問を受け付け、その内容を次回授業に組み込む。 授業後にも質問を受け付ける。 |
備考 | 遺跡から出土するものを扱う考古学の研究では、現代社会で使用されているものに対する観察眼を養うことも有効である。 現代の生活で用いられている様々な道具や施設の機能や用途、形の意味などを自ら考えることができる視点を持っておくことが望ましい。 |