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宗教学特殊講義7

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令和2年度以降入学者 宗教学特殊講義7
令和元年度以前入学者 宗教学特殊講義7
教員名 合田秀行
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業

 Blackboard コースID: 水曜3限→20220625
授業概要 仏教哲学・東洋哲学の精華ともいうべき唯識の「事的世界観」と華厳の「事事無礙法界」を解説し、自己と世界に対する東洋的な見方を考察する。
授業のねらい・到達目標 ・インド仏教の唯識思想の基本思想、八識説、三性説、修行論、仏身論の理解を深める。
・インドで成立した『華厳経』と唯識思想を踏まえて、中国で体系化した華厳思想の真髄、四法界、事事無礙、十玄、六相、三世間、十身論の仏、唯識から華厳へ、十重唯識について理解する。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2,4及びカリキュラムポリシーCP1,2,4に対応しています。
・真・善・美・聖の探究から得られた知識と教養に基づい て、人間と社会の倫理的な課題を理解し、説明することができる(A-1-3)。
・思想・芸術・宗教の観点から、世界の現状をその歴史的背景とともに理解するこ とができる(A-2-3)。
・文献や資料の読解・解釈を通じて、あるいは、現代の思想的状況を注意深く考察することによって、哲学的問題を発見することができる(A-4-3)。
授業の方法 授業の形式:【講義】指定教科書を軸として講義形式で行う。4回程度の小テストを実施し、随時その解説を行う。学期末にレポート(2000字程度)作成を行う。やむを得ない事情(日本に入国できない留学生など)で対面授業に出席できない場合は、対面授業終了後に配信する録音を聴き、Blackboardを通じて、感想・小テスト・レポートを提出する。
履修条件 後期も同一の教科書を使用するので、宗教学特殊講義8も合わせて履修することが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業方法について
唯識から西田までの流れの略説(A-1)
【事前学習】シラバスを読んで、講義の概要を理解しておくこと。教科書の9~23ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、唯識から西田まで流れのポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (3時間)
2 唯識の哲学(1)唯識思想の歴史の概要・八識の概要(A-2)
【事前学習】教科書の27~37ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた唯識思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
3 唯識の哲学(2)五位百法の分析・感覚の世界の特質(A-2)
【事前学習】教科書の37~46ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた唯識思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
4 唯識の哲学(3)言語の本質・三性説の理論・現象と本性との関係(A-2)小テスト
【事前学習】教科書の46~55ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた唯識思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
5 唯識の哲学(4)涅槃、菩提とは何か・三身の仏(A-2)
【事前学習】教科書の57~67ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた唯識思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
6 唯識の哲学(5)修行の階梯・加行位の唯識観・見道の覚り(A-2)
【事前学習】教科書の67~80ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた唯識思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
7 唯識の哲学(6)無明、煩悩の浄化・他者の問題(A-2)小テスト
【事前学習】教科書の80~89ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた唯識思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
8 華厳の哲学(1)『華厳経』の概要・唯心思想・如来蔵思想・無尽縁起説(A-2)
【事前学習】教科書の93~101ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた華厳思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
9 華厳の哲学(2)『華厳経』の教相判釈・四法界説・関係性の論理構造(A-2)
【事前学習】教科書の101~110ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた華厳思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
10 華厳の哲学(3)十玄門(A-2)
【事前学習】教科書の111~120ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた華厳思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
11 華厳の哲学(4)「六相円融義」の論理(A-2)小テスト
【事前学習】教科書の120~128ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた華厳思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
12 華厳の哲学(5)修道論・善財童子の求道遍歴・仏身観(A-2)
【事前学習】教科書の129~139ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた華厳思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
13 華厳の哲学(6)唯識から華厳へ・基の五重唯識観・十重唯識の思想(A-2)
【事前学習】教科書の139~150ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた華厳思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
14 華厳の哲学(7)(続)十重唯識の思想(A-2)
【事前学習】教科書の150~162ページを通読し、疑問点を確認してノートに記しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた華厳思想に関してポイントを整理して、ノートにまとめておくこと。 (2時間)
15 前期の内容に関する総括、質疑応答、小テスト
【事前学習】前期の内容を振り返って、ポイント・疑問点を確認して、ノートに記しておくこと。 (3時間)
【事後学習】総括を踏まえて、前期内容の理解を深め、課題の学期末レポートを完成させる。 (1時間)
その他
教科書 竹村牧男 『唯識・華厳・空海・西田』 青土社 2021年
参考書 参考文献については、講義中に適時紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末提出(60%)、授業参画度:4回程度の小テスト(40%)
講義内容を踏まえて、各自でテーマを設定して、学期末レポート(2000字程度)を提出してもらい、「豊かな知識・教養に基づく高い倫理観(A-1)」・「問題発見・開発力(A-4)」について評価します。授業参画度としては授業内容を踏まえた4回程度の小テストを実施して、随時解説します。「世界の現状を理解し,説明する力(A-2-3)」を確認します。対面授業のみを想定していますが、どうしても対面授業に出席できない学生には、講義の録音を聞いてもらい、毎回、感想を提出してもらいます。小テスト・レポートは、対面出席者と同様、Blackboardで提出してもらいます。
オフィスアワー 講義終了時あるいは火曜日の5時限終了後に2号館12階の研究室で行います。

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