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令和2年度以降入学者 | 美学特殊講義3 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学特殊講義3 | ||||
教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardコースのID: 木曜3限→20220622 |
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授業概要 | ヨーロッパを舞台とした古代、中世。近代、現代の「都市」概念を学び、その美学的意義を探究する、 |
授業のねらい・到達目標 | 本講義は、美学特殊講義2とともに「都市の美学」というテーマを形成する。前期の「美学特殊講義3」では、「都市」または「都市国家」の概念を歴史的・理論的に学ぶ。受講者は、本講義を受講することによって、ふだん対象として意識することの少ない「都市」がたんに実用的目的だけではなく、政治を含めた思想や美意識によって形成されること、したがって都市も思想の表現であることを知識として修得することができる。またこうした修得によって、都市を楽しんだり、都市に対して批評的意見を抱いたりする眼を養うことができる。 ・真・善・美・聖の探究から得 られた豊かな知識と教養に 基づいて,自己の倫理観を もって,人間と社会の倫理 的な課題に向き合うことが できる。(A-1-3) ・自らの思想的課題に取り 組むために必要な情報を 収集し,それを分析して用 いることができる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1, DP4及びカリキュラムポリシーCP1, CP4に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 毎回、資料(文字資料および画像)を配布し、それにもとづいて解説を加える。出席も毎回とる。 対面授業にどうしても参加できない履修者は、授業初回に対面授業に参加できない理由書をメール等で担当者にご提出ください。その上で授業においては、担当者が作成しBlackboard上にアップロードする資料、または、シラバスの各回に挙げられている基礎文献(「参考書コメント」参照)を―後者の場合は地元の図書館で借りるなどして―読み、毎回解説を600~800字程度でまとめ期限までにBlackboardを通じご提出ください。提出されたものに対し担当者は、(理解が十分であるとか、○○が不足しているといった)短いコメントを付して返却するので、受講者は復習に役立てていただきたい。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:都市の性格を決定するもの―政治と美―(対面授業)
【事前学習】シラバスを確認し、都市論に関係する情報を自分なりに得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】必要なし。 (2時間) |
2 |
古代ギリシアの都市国家論:プラトンの『国家』、アリストテレスの『政治学』にもとづいて(対面授業)
【事前学習】第1回講義内容を復習し、古代都市国家と現代の都市との構造的違いを知識として蓄えること。(A-1) (2時間) 【事後学習】第2回授業にもとづき、古代ギリシアの都市国家観について復習する。(A-4) (2時間) |
3 |
ウィトルウィウスの都市論:『建築論』にもとづいて(対面授業)
【事前学習】第2回講義内容を復習したあと、古代ローマに関する世界史的概観を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第3回授業にもとづき、ウィトルウィウスの建築観と都市観を理解する。 (2時間) |
4 |
中世の都市:鈴木成髙の中世都市論を手掛かりに(対面授業)
【事前学習】第3回講義内容を復習したあと、中世キリスト教社会に関する概観的知識を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第4回授業にもとづき、中世ヨーロッパの都市機能について復習する。 (3時間) |
5 |
フィレンツェ:美を目指した都市(対面授業)
【事前学習】第4回講義内容を復習したあと、イタリア・ルネサンス文化に関する概観的知識を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第5回授業にもとづき、フィレンツェの都市としての特徴に関するメモを作成する。 (3時間) |
6 |
近代都市の変貌(対面授業)
【事前学習】第5回講義内容を復習したあと、産業革命等近代化の契機となった世界史的出来事について調べておく。 (2時間) 【事後学習】第6回授業にもとづき、近代市民社会の勃興と都市の変貌との関係についてメモを作成する。 (3時間) |
7 |
現代都市論(1):ル・コルビュジエのユルバニスムをもとに(1)(対面授業)
【事前学習】第6回講義内容を復習したあと、建築史の本などで現代建築の様相を調べる。(A-1) (2時間) 【事後学習】第7回授業にもとづき、ル・コルビュジエの革新性についてメモを作成する。 (3時間) |
8 |
現代都市論(2):ル・コルビュジエのユルバニスムをもとに(2)(対面授業)
【事前学習】第7回講義内容を復習したあと、西洋国立美術館などル・コルビュジエの建築作品について調べ、その特徴をノートしておく。 (2時間) 【事後学習】第8回授業にもとづき、ル・コルビュジエの都市構想についてメモを作成する。 (3時間) |
9 |
現代都市論(3):ル・コルビュジエのユルバニスムをもとに(3)(対面授業)
【事前学習】第8回講義内容を復習したあと、ル・コルビュジエのユルバニスムの長所と短所について私見をまとめる(A-1, A-4)。 (2時間) 【事後学習】第9回授業にもとづき、ル・コルビュジエと他の現代建築家の都市構想を比較検討する。 (3時間) |
10 |
現代都市論(4):今道友信の都市哲学(Urbanica)をもとに(1)(対面授業)
【事前学習】第9回講義内容を復習したあと、自分なりに日本の巨大都市の諸特徴を列記しておく。 (2時間) 【事後学習】第10回授業にもとづき、今道の都市哲学の構想について簡単なメモを作成する。 (3時間) |
11 |
現代都市論(5):今道友信の都市哲学(Urbanica)をもとに(2)(対面授業)
【事前学習】第10回講義内容を復習したあと、今道の都市哲学と倫理学との関係について自分なりの考察をメモする。 (2時間) 【事後学習】第11回授業にもとづき、今道の都市哲学の独自性や意義をノートにまとめる(A-4)。 (2時間) |
12 |
現代都市論(6):芦原義信の『街並みの美学』をもとに(1)(対面授業)
【事前学習】第11回講義内容を復習したあと、日本とヨーロッパの「街並み」の違いについて、自分なりの考察をメモしておく。 (2時間) 【事後学習】第12回授業にもとづき、芦原の「街並み」の概念についてノートを作成する。 (2時間) |
13 |
現代都市論(7):芦原義信の『街並みの美学』をもとに(2)(対面授業)
【事前学習】第12回講義内容を復習したあと、現代日本建築家における芦原の独自性について自分の考えるところをメモする。 (2時間) 【事後学習】第13回授業にもとづき、ル・コルビュジエ、今道、芦原それぞれの構想の比較を行う(A-1, A-4)。 (3時間) |
14 |
現代都市論(8):補遺(対面授業)
【事前学習】第13回講義内容を復習したあと、学期末レポートに向けてノートを作成する。 (2時間) 【事後学習】第14回授業にもとづき、現代都市論に関する知識の補完ノートを作成する。 (3時間) |
15 |
まとめ:都市の性格を決定するもの・再説(対面授業)
【事前学習】都市における政治的機能と美についてまとめ始める(A-1, A-4)。 (2時間) 【事後学習】藝術としての都市という見方が可能な都市を挙げ、考察をまとめる(A-1, A-4)。 (3時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用せず、毎回プリント(資料)を配信します。 |
参考書 | プラトン『法律』、アリストテレス『政治学』(以上第二回)、ウィトルウィウス『建築論』(第三回)、鈴木成高『中世の町』(第四回)、今道他著『芸術都市の創造―京都とフィレンツェの対話』(第五回)、ル・コルビュジエ『ユルバニスム』、『輝く都市』(第七回・第八回・第九回)、今道友信「都市哲学」(『存在と価値―現代哲学の課題』、日本放送出版協会、1989年、第十回、第十一回)、芦原義信『街並みの美学』(第十二回、第十三回) |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末レポート(50%)、授業参画度:毎回のリアクションペーパー(50%) 対面授業に参加できない場合は、「授業の方法」に記したとおり、担当者作成の資料または、「参考書コメント」欄の書籍を指定回ごとに近隣のまたは大学の図書館で借りる等して読み(各書籍のどの箇所かについてはBlackboardを通じて指示する)、毎回600~800字程度のレポートをまとめていただきます。その提出によって成績を評価します。 |
オフィスアワー | 授業後またはBlackboardのメールで随時受け付けます。 |