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倫理学特殊講義1

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令和2年度以降入学者 倫理学特殊講義1
令和元年度以前入学者 倫理学特殊講義1
教員名 金子佳司
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業
Blackboard コースID: 火曜2限→20220620
授業概要 プラトンの『ソクラテスの弁明』『クリトン』で語られているソクラテスの倫理思想を学びます。まず、『ソクラテスの弁明』でソクラテスは何を弁明しようとしたのかを考察し、次に、ソクラテスが冤罪で死刑判決を下されたにもかかわらず、なぜ亡命しなかったのかを『クリトン』によって考察します。
授業のねらい・到達目標 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの1,2,4に対応しています。
日本大学教育憲章の8つの能力とそのレベル(A-1-3)(A-2-3)(A-4-3)
ソクラテスの考える哲学的な生き方がどのようなものであるかを理解し、説明できる。 また、ソクラテスの考える国家と国民のあるべきあり方を理解し、説明できる。そして、それらの理解を踏まえて、自分がどのような生き方をするのがよいのかを考えることができる。
授業の方法 講義形式
やむをえない事情で対面授業に参加できない学生には、毎回、簡単な課題を出すので、自分で教科書を読んで学習し、それを踏まえて課題に答え、それを提出してください。さらに、オンラインで期末試験を行います。なお、課題の答えや期末試験の答案の提出方法についてはBlackboard上で指示します。
授業計画
1 授業計画や評価方法などの説明。
ギリシア文字を学ぶ。「最初の訴え」とは何かを理解する。
【事前学習】教科書p.9〜p.18を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】ギリシア文字を覚える。教科書p.9〜p.18の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
2 ソクラテスがデルポイの神託をどのように解釈したかを理解する。
【事前学習】教科書p.18〜p.27を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.18〜p.27の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
3 ソクラテスに対する憎しみの原因と教育に関するソクラテスへの告訴について理解する。
【事前学習】教科書p.27〜p.38を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.27〜p.38の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
4 宗教に関するソクラテスへの告訴について理解する。
【事前学習】教科書p.38〜p.44を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.38〜p.44の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
5 ソクラテスの生き方そのものに関する弁明を理解する。
【事前学習】教科書p.44〜p.55を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.44〜p.55の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
6 ソクラテスが公的な場で活動しない理由を理解する。
【事前学習】教科書p.55〜p.68を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.55〜p.68の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
7 ソクラテスの刑罰に関する考えを理解する。
【事前学習】教科書p.68〜p.75を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.68〜p.75の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
8 裁判の結果に対するソクラテスの考えを理解する。
【事前学習】教科書p.75〜p.85を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.75〜p.85の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
9 『ソクラテスの弁明』に関する論点を理解する。
【事前学習】教科書p.103〜p.118を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.103〜p.118の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
10 クリトンによるソクラテスへの説得の内容を理解する。
【事前学習】教科書p.121〜p.130を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.121〜p.130の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
11 ソクラテスの考える「よく生きる」とはどういうことかを理解する。
【事前学習】教科書p.130〜p.143を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.130〜p.143の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
12 国家と国民(=市民)はどういう関係にあるのかを理解する。
【事前学習】教科書p.143〜p.159を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.143〜p.159の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
13 『クリトン』に関する論点を理解する。
【事前学習】教科書p.174〜p.199を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】教科書p.174〜p.199の内容を、授業を踏まえて整理する。 (2時間)
14 この授業全体を振り返って、ソクラテスは裁判において何を弁明しようとしたのか、また、ソクラテスは冤罪で死刑判決を下されたにもかかわらず、なぜ亡命しようとしなかったのかを改めて考える。
【事前学習】これまでの授業内容全体を見直しておく。 (3時間)
【事後学習】これまでの授業内容の重要な論点についての自分の理解を確認する。 (1時間)
15 この授業の重要な論点を理解できているかどうかを確認する。
【事前学習】これまでの授業内容の重要な論点を理解する。 (3時間)
【事後学習】これまでの授業内容の重要な論点のうちで自分が理解できていなかったところを見直す。 (1時間)
その他
教科書 プラトン 『ソクラテスの弁明・クリトン』 講談社(講談社学術文庫) 1998年
必携です。
参考書 授業中に随時紹介します。
成績評価の方法及び基準 試験(60%)、レポート:予習と復習のためのレポート(40%)
レポートは予習のためのレポート2通と復習のためのレポート2通を提出してもらいますが、予習のためのレポートはちゃんと教科書を読んだ上で書かれているかどうかを、また復習のためのレポートは授業の内容を踏まえて書かれているかどうかを評価します。
なお、対面授業に参加できない学生の場合は、課題の解答の評価(50%)とオンラインの試験(50%)で評価します。
オフィスアワー 授業の前後に教室にて。または、Blackboardにて。

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