文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 哲学科 > 哲学特殊講義5
日本大学ロゴ

哲学特殊講義5

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 哲学特殊講義5
令和元年度以前入学者 哲学特殊講義5
教員名 鈴木生郎
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 原則として対面で授業を行う予定ですが、参加者が事情により対面授業に参加できない場合は、オンライン(Zoom)での授業に切り替える予定です。(連絡や課題提出等で、BlackboardやOnedriveを使用します)
Blackboard コースID:20220619
授業概要 分析哲学(形而上学)おける時間の問題、および持続(時間を通じた同一性)の問題について、基本的な知識を身につけた上で検討していきます。
授業のねらい・到達目標 この授業は、時間と持続をめぐる現代の哲学的議論を検討することを通じて、現代の分析哲学の基本的な素養とそれについて議論する能力を身につけることを目的とします。より具体的には、以下の能力を養うことが、本授業の目的です。
(1) 時間と持続に関する現代の哲学的議論を学ぶことで、現代の分析哲学についての幅広い知識と教養を獲得する。(A-1-3)
(2) 時間と持続に関するの哲学的問題について、問題を自分の力で考えることができるようになる。(A-4-3)

この科目は文理学部(学士文学)のDP及びCP1, 4に対応しています。
・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3)
・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3)
授業の方法 講義形式の授業です。
基本的には毎回資料を配布する形で授業を進めます。毎回のリアクションペーパー(Blackboard)と学期末レポートが課されます。
対面授業に参加できない方については、資料を読んでいただいた上で別の課題を出します。
授業計画
1 現代の時間論について。授業の進め方。
【事前学習】時間のあり方について、自分の関心をまとめておく (2時間)
【事後学習】授業の進め方について確認しておく。 (1時間)
2 時間についての対立する考え方:A理論とB理論、現在主義と永久主義(A-1-3)
【事前学習】自分が時間をどのように捉えているかをまとめておく (1時間)
【事後学習】授業で学んだ用語について、説明できるようになる。 (2時間)
3 A理論とB理論のさまざまな立場(A-1-3)
【事前学習】自分の時間についての考え方がどの立場に近いかを考える (1時間)
【事後学習】さまざまな立場を整理し、自分の立場に近いものを考える (2時間)
4 マクタガートの時間の非実在性の論証(1):論証を理解する(A-1-3)
【事前学習】マクタガートの論証について、事前に参考書で調べてみる。 (2時間)
【事後学習】マクタガートの論証を整理する (2時間)
5 マクタガートの時間の非実在性の論証(2):論証をさらに理解する(A-1-3)
【事前学習】マクタガートの論証について疑問点をまとめる。 (2時間)
【事後学習】マクタガートの論証について自分で例を作り説明できるようになる (2時間)
6 マクタガートの論証を評価する評価(A-1-3)
【事前学習】マクタガートの論証に対する批判を考える (2時間)
【事後学習】マクタガートの議論を自分なりに評価してみる (2時間)
7 A理論とB理論(2):A理論とB理論の違いをより深く理解する(A-1-3)
【事前学習】第3回の授業を復習しておく。 (2時間)
【事後学習】時制付きの文についての理解を整理する (2時間)
8 A理論に対する批判(1):不要さの問題(A-1-3)
【事前学習】時制付きの文をどのように理解するのかを考える (2時間)
【事後学習】時制的区別が不要であるとする批判のポイントをまとめる (2時間)
9 A理論に対する批判(2):認識論的問題(A-1-3)
【事前学習】今がまさに今であることを、自分がどうやって知ることができるのかについて少し考えておく (2時間)
【事後学習】認識論的問題の内容をまとめる (2時間)
10 A理論に対する批判(3):真理の根拠の問題 (A-1-3)
【事前学習】現在主義が正しい場合に、過去の事実が成立する根拠が存在するのかを考えてみる (2時間)
【事後学習】真理の根拠の問題をまとめる (2時間)
11 開かれた未来の問題(A-1-3)
【事前学習】未来は開かれていて、過去はそうではないということがどういうことかについて考えておく (2時間)
【事後学習】開かれた未来の問題に関する議論をまとめる (2時間)
12 A理論とB理論の課題(A-1-3)
【事前学習】これまでの授業内容をまとめ、整理する。 (2時間)
【事後学習】課題を確認した上で、自分の考えをまとめる (2時間)
13 レポートの課題と書き方について(A-4-3)
【事前学習】レポートの書き方について確認する。 (2時間)
【事後学習】課題を踏まえてレポートを作成する。 (5時間)
14 レポートについてのディスカッション(A-4-3)
【事前学習】レポートを完成させ、ディスカッションの準備をする (2時間)
【事後学習】ディスカッションを踏まえてレポートを完成させる (2時間)
15 レポートの提出と振り返り
【事前学習】授業全体を振り返り、疑問点をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】今後の自分自身の関心をまとめておく。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 B. L. Curtis and J. Robson, A Critical Introduction to the Metaphysics of Time:Bloomsbury Critical Introduction to Contemporary Metaphysics, Bloomsbury Publishing, 2016, 1 edition
成績評価の方法及び基準 レポート(80%)、授業参画度:毎回のリアクションペーパーによって評価します(20%)
対面授業に参加できない方については、毎回別途コメントペーパーの課題を科し、それに基づいて授業参画度を評価します。
オフィスアワー 授業後かメールでアポイントメントをとってください。

このページのトップ