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令和2年度以降入学者 | 美学講究 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学概論2 | ||||
教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 遠隔授業(Blackboardを通じたオンデマンド型) Blackboard ID: 月曜3限→20223527 |
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授業概要 | 美学(aesthetics、Ästhetik)がどのような特徴をもった学問であるのかを復習し、これに続いて、後学期では美学が考察してきた対象のうち「藝術」を中心に講義する。したがって後期は「藝術哲学」としての美学を講じる。 |
授業のねらい・到達目標 | 「美学」という言葉が与える先入観を排し、この学問についての正確な理解を獲得してもらうことが本講義の主要な目的である。また本講義において美学に関係する諸思想や諸概念を獲得することによって、しばしば漠然とした情緒の状態におかれる自らの美的体験や美的価値を意識化・言語化させてそれらを体験として深めたり、偉大な藝術家(アーティスト)の活動を適切に説明したりすることが可能となる。 ・真・善・美・聖の探究から得られた知識と教養に基づいて,人間と社会の倫理的な課題を理解することができる(A-1-1)。 ・文献や資料の読解・解釈を通じて,哲学の代表的な問題を理解し,説明することができる(A-4-1)。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,DP4及びカリキュラムポリシーCP1,CP4に対応しています。 |
授業の方法 | 前期と同様に、毎回Blackboardを通じて、「資料」と「録画」を配信する。受講者はそれらを閲覧して、毎回400字から600字程度の小レポートをBlackboardを通じ担当者に返信する(締切は数日後に設定)。担当者はそれを読んだ上で、全体的なコメントをBlackboard上にアップロードするので、受講者はそれを読んで復習すること。この小レポートについては点数(5点満点か10点満点)のみ返却する。またこの小レポートは出席を兼ねるものとする。 このほかに、前期の全授業の最後に課題を出すので、1500字前後の前期総括レポートとして提出していただく。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する。また前学期で学んだ学問としての美学を簡単に復習する。さらに藝術の語義について学ぶ。)(資料と音声によるオンデマンド授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れについて把握しておく。 (2時間) 【事後学習】配布プリントにより、美の哲学としての美学について再確認する。 (2時間) |
2 |
藝術の源流(1):古代ギリシアにおける藝術の諸概念:ポイエーシスやムーシケーなど。(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-4)
【事前学習】美術書等で古代ギリシアの彫刻作品を調べる。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、ポイエーシス(制作)他の諸概念についてまとめてみる。 (2時間) |
3 |
藝術の源流(2):古代ギリシアにおける藝術の諸概念:ミーメーシス(模倣)。(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-4)
【事前学習】美術書等で古代ギリシアの建築作品を調べる。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、ミーメーシスについて論じてみる。 (2時間) |
4 |
表現としての藝術:近代における藝術の諸概念:表現と天才(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-1)
【事前学習】美術書等で近代藝術について調べてみる。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、古代と近代の違いについてメモしておく。 (2時間) |
5 |
偉大な藝術の時代:近代までの藝術(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-1)
【事前学習】藝術に対する感動の中身について自己自身の体験を記述してみる。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) |
6 |
現代アートの起こり:20世紀初頭(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-1)
【事前学習】20世紀初頭の藝術について調べてみる。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) |
7 |
作品とは何か(1):「開かれたもの」(1)―workの概念―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-1)
【事前学習】日本語の「作品」と英語のworkとの違いについて持っている自分の感覚について記述してみる。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) |
8 |
作品とは何か(2)―「開かれたもの」(2)―ハルトマンとハイデガーに則して―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-1)
【事前学習】「現象学」について簡潔に調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) |
9 |
作品とは何か(3)―「開かれたもの」(3)―作品の完成と未完成―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-1)
【事前学習】未完成作品の名作について調べてみる。 (2時間) 【事後学習】授業の内容を踏まえ、作品の完成とは何かという観点から短いレポートを書いてみる。(A-4) (2時間) |
10 |
マルセル・デュシャンとアートの問題(1)―「噴水(泉)」をめぐって―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-4)
【事前学習】デュシャンの作品とほかのアートとの違いについて、調べてみる。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、事物内在的な美の特徴を言えるようにしておく。 (2時間) |
11 |
マルセル・デュシャンとアートの問題(2)―反対者たち―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-4)
【事前学習】私たちがアートをアートと認めている根拠は何かという問題について言えるようにしておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点や賛成・反対について自分の意見を形成する。(A-1, A-2) (3時間) |
12 |
マルセル・デュシャンとアートの問題(3)―アートワールド論―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-4)
【事前学習】分析美学の学問的傾向について簡単に調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、ダントーやディッキーの思想に対する自分の考えを形成しておく。(A-1, A-4) (3時間) |
13 |
現代美学の諸問題(1)―フランクフルト学派の問題意識―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-4)
【事前学習】フランクフルト学派について自分で調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、フランクフルト学派の危機意識について短文をまとめてみる。 (3時間) |
14 |
現代美学の諸問題(2)―現代日本における藝術学の諸問題―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-4)
【事前学習】現代日本特有のアートとしてどのようなものがあるか、調べてみる。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、現代日本の藝術学の問題意識について短文を物してみる(A-1, A-4) (3時間) |
15 |
まとめの授業―美・藝術・美学―(資料と音声によるオンデマンド授業)(A-1, A-4)
【事前学習】これまで授業で配布されたプリント類を熟読し、改めて疑問点を整理しておく。 (3時間) 【事後学習】美と藝術と美学の相互関係について、1500字程度のレポートをまとめ始める(A-1, A-4) (3時間) |
その他 | |
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教科書 | なし(毎回配布資料をアプロードする)。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:レポートは求めるテーマと内容、提出状況をみて評価します。(50%)、授業参画度:授業参画度は、毎回の小レポートや質問等で評価します。(50%) レポートのなかに西洋美学の「藝術」の思想がいかに自分の言葉で表現されているかを見てA-1の達成度を評価する。 レポートのなかに授業配布資料がいかに適切に引用されているかを見てA-4の達成度を評価する。 |
オフィスアワー | Blackboard上で随時機会を設けます。 |