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博物館教育論

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令和2年度以降入学者 博物館教育論
令和元年度以前入学者 博物館教育論
教員名 岡部幹彦
単位数    2 学年 2・3 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 【対面授業】
BlackboardコースID:20224717

対面授業に出席できない学生は、Blackboardで配信する動画(プリントも配信)を視聴し、指定日時までに課題を提出する。
授業概要 博物館教育の目的とその特質を理解し、基本となる理論と実践に関する知識と方法を学ぶ。これにより博物館教育に関する基礎能力を養い、《学びの契機の提供》《学びのサポート》《学びのサイクルの創出》に必要な知識・能力を身につける。また、博物館教育と生涯学習や学校教育との関係を理解し、連携事業を推進する基礎能力を養う。担当教員の学芸員としての実務経験を活かし、国内外の優れた事例を分析・紹介することにより博物館教育を多面的に理解するとともに、必要なコミュニケーション能力を養い、博物館教育事業の企画力・実践力を身につける。
授業のねらい・到達目標 1.博物館教育に携わる学芸員として多様で魅力的な教育事業を企画する視点を身につけることができるとともに、あらゆる博物館事業を教育的視点から捉えることができる。2.市民の学びをサポートするために必要なコミュニケーション能力について理解し育むことができる。3.他の機関や組織、市民グループ等と連携して地域の学びをサポートすることを理解できる。日本大学教育憲章のA-1-3,A-3-2,A-4-2、DP及びCPの1,3,4に対応する。
授業の方法 【講義】
毎回講義資料を配布し、PowerPointを用いて講義形式で授業を実施する。積極的な受講姿勢と理解を深めるためテーマにもとづく意見発表を求める。期末に試験を実施する。また、授業に参加できない学生には講義と同一内容の講義動画ならびに講義資料を【オンデマンド】で配信し、授業ごとにリアクションペーパーを求める。なお、この授業の事前・事後学習は。各2時間を目安とする。
授業計画
1 【対面授業】
《ガイダンス》授業の進め方と留意点
  博物館の定義・機能と博物館教育、博物館法と教育基本法、統計にみる博物館と博物館教育(A-1-3)
【事前学習】博物館でどのような教育事業が実施されているか種類の異なる館のWEBサイトで調べノートにまとめておくこと (2時間)
【事後学習】博物館法・ICOMの博物館定義を理解し、博物館教育の目的等について整理しておくこと (2時間)
2 【対面授業】
博物館教育の特質:学芸業務と教育普及事業、教育普及事業の形態、日本の博物館教育の特質、博物館ならではの教育とは、学びの原動力(A-3-2)
【事前学習】博物館以外の社会教育施設について調べノートに整理し理解しておくこと (2時間)
【事後学習】博物館ならではの教育事業の事例を調べ、その概要をまとめておくこと (2時間)
3 【対面授業】
モノから学ぶとは:ヒト・モノ・コトと環境、「時計と不定時法」(事例)、モノを観ること、情報を得ること、観察と鑑賞(A-4-2)
【事前学習】観察という行為と認識について調べノートに整理しておくこと (2時間)
【事後学習】1点の有形の文化遺産を例として、これに係るヒト・モノ・コト・環境などの要素を書き出して理解を深めること (2時間)
4 【対面授業】
学びの契機の提供と学びのサポート:契機の提供、コンテンツの提供、学びのサポート、学びの中断と継続、学びのサイクルの創出(A-4-2)
【事前学習】身近な博物館を拠点として学習活動を行う団体について調べておくこと (2時間)
【事後学習】事前学習で調べた学習団体がどのように成果を博物館・地域に還元しているか調べ整理すること (2時間)
5 【対面授業】
主体的な学び:学びの手法としてのワークショップ、ワークショップと《気づき》の共有(A-1-3)
【事前学習】WEB上で、博物館の特色あるワークショップについて調べておくこと (1時間)
【事後学習】講義をふまえ「学びの手法としてのワークショップ」を企画立案し、企画書を作成すること (3時間)
6 【対面授業】
教育事業の企画と実践:事例に学ぶ、企画と準備、市民参加・市民参画、企画評価のポイント(A-3-2)
【事前学習】市民参加と市民参画の差違を調べ、ノートに整理しておくこと (1時間)
【事後学習】第5回の事前学習で調べたワークショップを講義をふまえて評価し、ノートに記録すること (3時間)
7 【対面授業】
多様な博物館教育:事例に学ぶ、学びのツール、ツール開発、ICTツール、プログラム開発(A-3-2)
【事前学習】博物館が作成・利用する学びのツールにどのようなものがあるか調べておくこと (2時間)
【事後学習】博物館のWEBサイト上の学習コンテンツを利用し、授業をふまえて評価し、ノートに記録すること (2時間)
8 【対面授業】
博物館を学ぶ:ミュージアムリテラシー、バックヤードツアー、人材育成、事例に学ぶ(A-1-3)
【事前学習】ミュージアムリテラシーの意味を調べ、ノートに整理しておくこと (1時間)
【事後学習】博物館を学ぶプログラムの事例を調べ、博物館機能との関係を整理し、理解すること (3時間)
9 【対面授業】
学びのサポートとコミュニケーション:コミュニケーション能力とは、コミュニケーションと《共有》(A-4-2)
【事前学習】コミュニケーション能力とは一般にどのようなものとされているか調べ、ノートにまとめておくこと (1時間)
【事後学習】授業中に指示する資料について市民に説明することを具体的に想定し、コミュニケーションのポイントをノートに整理すること (3時間)
10 【対面授業】
博物館と学校教育(1):博学連携とは、事例に学ぶ、博学連携の現状、博学連携の背景・方向性、博学連携の課題(A-1-3)
【事前学習】博物館が学校の児童・生徒を対象に行う事業にどのようなものがあるか調べて整理しておくこと (1.5時間)
【事後学習】授業で扱った審議会の答申等の要点をノートに整理しておくこと (2.5時間)
11 【対面授業】
博物館と学校教育(2):単元学習と博物館の学び、事例に学ぶ、教員への働きかけ、博学連携の基本とすべき考え方(A-3-2)
【事前学習】総合的な学習の時間について各自の体験を整理し、ノートに評価をまとめておくこと (1時間)
【事後学習】これまでの授業をふまえ、学校教育と博物館の学びとの関係を整理し理解すること (3時間)
12 【対面授業】
展示における学び:資料情報の提供、モノと情報を隔てる展示手法等、絵画の鑑賞と観察(A-3-2)
【事前学習】博物館のWEBサイトで資料(作品)解説がどのように記述されているかを調べておくこと (2時間)
【事後学習】指示する資料(作品)について、情報を共有する視点からの解説文を作成すること (2時間)
13 【対面授業】
地域社会の課題と博物館教育:ユネスコの描いた博物館の理想像、貧困と博物館教育(海外の事例から)(A-1-3)
【事前学習】ユネスコについて調べノートに整理しておくこと (1時間)
【事後学習】地域社会の課題に応える博物館教育についてノートに整理しておくこと (3時間)
14 【対面授業】
人類社会の課題と博物館教育:博物館とESD・SDGs、博物館教育に可能なこと(A-3-2)
【事前学習】ESD(持続可能な開発のための教育)について調べノートにまとめておくこと (2時間)
【事後学習】博物館以外のESDの具体例について調べ理解を深めておくこと (2時間)
15 【対面授業】
まとめ 学芸員の果たすべき役割、(A-4-2)《試験》
【事前学習】全回の資料を熟読し、INDEXを作るとともに各回のポイントをノートに整理しておくこと (2時間)
【事後学習】この講義によって示された博物館教育に求められる学芸員像をノートに整理すること (2時間)
その他
教科書 なし
参考書 全国大学博物館学講座協議会西日本部会(編集) 『新時代の博物館学』 芙蓉書房出版 2012年
受講に必須ではなく任意
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、授業参画度:質疑応答ならびに意見発表等(20%)
授業内試験を受けられない場合、対面授業に参加できない要件を満たしていれば、別途指示する授業内容に関するレポートの提出によって評価する。授業内試験を受けた場合の評価と差が出ることはない。
オフィスアワー 授業後に対面もしくはメール等により質問・相談を受け、回答する。

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