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博物館実習2(学内)

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令和2年度以降入学者 博物館実習2(学内)
令和元年度以前入学者 博物館実習2(学内)
教員名 小林克
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業(12回は対面授業で、遠隔授業は3回の予定)
Blackboard ID:20224714
授業概要 人文系博物館で頻繁に取り扱う各種資料についての取り扱い方法を講義し、実際に学生が基礎的実技を習得する。そうした資料を用いた展覧会の企画・実施について講義し、学生が試行する。具体的には展示企画案を作成し、そのうちの幾つかをグループを組み、作成していき、一部を実際に転じ作成する。博物館での学芸員としての資料の取り扱い経験、そして展覧会実施の経験をもとに、資料の取り扱い方法と展覧会実施のための基礎的理論と技術、具体的進行管理についてを実践的に行う。
授業のねらい・到達目標 人文系博物館に多い各種資料について、その取り扱いの基礎を身につける。さらにその上で博物館活動の大きな柱である、特別展を自ら企画し、展示を行うための基礎的技術を習得する。

<日本大学教育憲章との関係>
・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる(A-3-3)。
・日常生活における現象に潜む人文学的問題を発見し、専門的知識に基づいて解決案を作成できる(A4-3)。
・新しい問題に取り組むために、必要な情報を収集し、 それを分析して用いることができる(A-5-3)。
・学修活動において、積極的にリーダーシップ及び指導力を発揮して、他者と協働して作業をすることができる(A-7-3)。
<ディプロマポリシーとの関係性>
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,4,5及びカリキュラムポリシーCP3,4,5に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【実習】
遠隔授業ではBbを用いて行い、power point等による動画配信、資料配信を主体とする。対面授業は必要不可欠な資料の取り扱い(5回)、グループワークを主体とする展覧会作成で7回行う。コロナ禍の影響により対面授業に出席出来ない場合は、動画を作成して視聴する等の対応を個別に協議して行う。ただし、資格科目の実習という性格上、コロナ禍に関係無い対面授業の欠席は、以前からの対応と同様、多い場合は単位取得不可とする。
1)プレゼンテーションの方法
資料配布とそれをパワーポイントで補足し説明。展覧会作成については、講義の後で、学生が実際に企画案を作成。次にグループ案を決定し、グループで展示を組み立て、展示の一部を実践的再現しプレゼンテーションを行う。
(2)授業形態
資料の取り扱いについては講義の後、小林が実演し、その後学生が各自で実技を行い、それを指導する。展覧会作成は各自での企画案作成の後、2.3人でのグループワークを行い、実際に展示の一部を作成し、グループで解説。
*履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。また受講者への連絡もBlackboardの「連絡事項」欄に掲示する場合があるので、随時確認すること。
履修条件 「博物館実習1」の単位を取得しているもの。
授業計画
1 ガイダンス:資料の取り扱いと、それに基づいた企画展示作成について基礎的な知識を学び、実践するという授業の到達目標と授業の方法について説明。資料の取り扱い(1):陶磁器等について、PP等動画を視聴し、その上で実際に試行する(対面授業)。
【事前学習】シラバスを事前に読み込み、後期に行う内容について事前に確認しておく。 (2時間)
【事後学習】陶磁器の扱い方について、配布資料を基に復習。 (2時間)
2 資料の取り扱い(2):巻子と掛け軸についてPP等動画を視聴し、その上で実際に試行する(遠隔授業)。
【事前学習】巻子と掛け軸に関係する名称を調べておく。 (2時間)
【事後学習】巻子と掛け軸の扱い方について、配布資料を基に復習。 (2時間)
3 資料の取り扱い(3):屏風と着物・民具等について、PP等動画を視聴しその上で実際に試行する(遠隔授業)。
【事前学習】屏風と着物の名称当について調べておく。 (2時間)
【事後学習】の屏風と着物の扱い方について、配布資料を基に復習。 (2時間)
4 資料の取り扱い(4)陶磁器・着物等の具体的な取り扱いについて、小林が指導し学生が実技を習得する。(対面授業)(A-3-3)
【事前学習】陶磁器・着物の取り扱いについて再確認しておく。 (2時間)
【事後学習】取り扱いについて、配布資料を基に復習。 (2時間)
5 資料の取り扱い(5):巻子・屏風の具体的な取り扱いについて、小林が指導し学生が実技を習得する。(対面授業)(A-3-3)
【事前学習】巻子・屏風の取り扱いについて再確認しておく。 (2時間)
【事後学習】取り扱いについて、配布資料を基に復習。 (2時間)
6 資料の取り扱い(6):掛け軸の具体的な取り扱いについて、小林が指導し学生が実技を習得する(対面授業)(A-3-3)
【事前学習】掛け軸の取り扱いについて再確認しておく。 (2時間)
【事後学習】取り扱いについて、配布資料を基に復習。 (2時間)
7 展覧会を作る(1):展覧会実施の流れ(資料とパワーポイントによる講義。板書も実施)。今後の展示作成の授業方法と内容について説明。文理学部資料館の展示室を見学する。(対面授業)
【事前学習】前記に配布した展覧会の流れの資料を再確認しておく。 (2時間)
【事後学習】配布資料で展覧会実施の流れを復習。 (2時間)
8 展覧会を作る(2)展示構想をどのようにして展示企画書にするか説明。その後展示企画書を作成する。(対面授業)
【事前学習】資料館の概要を調べ質問したい点を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】企画提案書の作成準備。 (2時間)
9 展覧会を作る(3)展示企画案の作成①(展示構成・解説パネル・キャプション等について講義し解説)(遠隔授業)(A-4-3)
【事前学習】展覧会図録を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】展示企画提案書を完成させる。 (2時間)
10 展覧会を作る(4)展示企画案の作成②(学生が一人ずつ企画提案をプレゼンテーション実施。その後、投票し3案を決定。(対面授業)(A-5-3)
【事前学習】企画提案書の人数分のコピー作成とプレゼン準備。 (2時間)
【事後学習】分担作業内容を検討し、概要を作成。 (2時間)
11 展覧会を作る(5)展示解説系に関する講義。次に各グループで作業内容の分担を決める。展示案のブラッシュアップとキャプションや解説系のスタイルを決定し、今後の作業分担と進め方について確認。実際の解説文、キャプションを作成する。(対面授業)(A-6-3,A-7-3)
【事前学習】グループ内で配布する資料を作成。 (2時間)
【事後学習】決定したスタイルに沿って分担作業実施。 (2時間)
12 展覧会を作る(6):解説文・パネル・キャプションの確認と、修正、確認。(対面授業)(A-4-3)
【事前学習】分担した解説系の作業を実施。 (2時間)
【事後学習】調整したうえでの修正を行う。 (2時間)
13 展覧会を作る(7)解説文・パネル・キャプションの作成②(小林の実技実演の後、ハレパネで解説系を作成)(対面授業)(A-4-3)
【事前学習】解説系原稿を決められたスタイルで打ち出したものを用意する。 (2時間)
【事後学習】完了しなかったパネルについて、完成させる。 (2時間)
14 展覧会を作る(8)陳列作業(展示の一部を実際に並べて、次に解説系を並べ、各グループごとに展示の概要について説明する。)(対面授業)(A-7-3)
【事前学習】展示する資料を作成し、解説系についてハレパネを完成。 (2時間)
【事後学習】展示の写真を元に各グループ展示の良かった点、良くなかった点について纏める。 (2時間)
15 展覧会を作る(9)関連事業とまとめ(展覧会に関連する各種事業について提案し、それを小林が批評。最後に展示作成の流れを確認し展示作成について各グループで感想等を発表)(対面授業)
【事前学習】関連事業についての発表資料を作成。 (2時間)
【事後学習】全配布資料の復習。 (2時間)
その他
教科書 なし
参考書 小林克  『『新博物館学-これからの博物館経営-』』  同成社 2009年
授業中に参考事例として取り上げることが多いので、事前に読んでおく事が望ましい。
成績評価の方法及び基準 レポート:課題を2回程度(20%)、授業内テスト:1.2回程度授業内で小テストを行う。(20%)、授業参画度:実習の参画度と実技の内容。(20%)、実習の成果の提出物とその内容(40%)
参画度は、発表に対する質問、コメント等の発言を見ていく。また実技の習得度とその内容。発表内容とその態度等
対面授業に参加できなかった学生には授業の内容のレジュメ配信し、場合によってはオンデマンド教材を配信する。
オフィスアワー メールにて受け付ける。必要に応じて、対面授業後に対応する。なお要望がある場合は、事前に申し出ること。
備考 授業内容は、実習という性格上、進捗状況により変わる場合がある。その場合は予め学生との協議のうえで、授業形態等を事前に周知する。

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