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令和2年度以降入学者 | 博物館実習1(学内) | ||||
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令和元年度以前入学者 | 博物館実習1(学内) | ||||
教員名 | 小林克 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(対面授業11回、遠隔授業4回。遠隔授業では部分的にZOOM利用の双方向型授業も予定) BlackboardコースID:20221747 |
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授業概要 | 博物館資料とは、どのように記録を作成して資料化し、公表して活用するのか、その概要を講義し、実際に学生に実技指導する。人文系博物館での学芸員経験をもとに、博物館学の専門知識を学習し、資料の取り扱いについての基本的な方法と、その背景にある基礎知識を習得するための実践的な授業を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | 人文系博物館の主要なジャンルの資料について、記録化し公開するための基本的な技術を習得し、そうした基本的作業を自分で行えるようにする。 <日本大学教育憲章との関係> ・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根 拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる(A-3-3)。 ・日常生活における現象に潜む人文学的問題を発見し、専門的知識に基づいて解決案を作成できる(A4-3)。 ・新しい問題に取り組むために、必要な情報を収集し、それを分析して用いることができる(A-5-3)。 ・様々な人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる(A-6-3)。 <ディプロマポリシーとの関係性> この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,4,5及びカリキュラムポリシーCP3,4,5に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【実習】 実習という性格上、3密対策を行いつつ、必要な半数以上を対面授業とする。遠隔授業ではBlackboardを用いオンデマンド型授業を行う。内容によりPower Pointによるスライド配信や学習資料配信を行う。遠隔授業の場合は、小テストを実施する。その結果については対面授業時に講評、または回答の解説等を行う。課題等もBlackboardを用い提出しる場合があるが、基本的には対面授業時に、提出、確認、質問等を行う。コロナ禍の影響により対面授業に出席出来ない場合は、動画を作成して視聴する等の対応を個別に協議して行う。ただし、資格科目の実習という性格上、コロナ禍に関係無い対面授業の欠席は、以前からの対応と同様、多い場合は単位取得不可とする。 (1)プレゼンテーションの方法 資料配布とそれを補足する板書。時々パワーポイントで説明。実物資料、機材等の取り扱いを実施し、人文系博物館での基本的作業を最初に解説する。その後学生が各自で実技を行い、基礎的な技術を習得する。 (2)授業形態 講義の後、実習または実技を実施。2.3人でのグループワークあり。 |
履修条件 | 「博物館概論」および「博物館経営論」の両科目の単位を取得し,かつ学芸員コース履修者選考試験に合格した者。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:授業のテーマである、博物館・学芸員の役割と実務、授業の到達目標と授業の方法について説明し、次回以降の授業で必要となる物品等を指示する(対面授業)
【事前学習】シラバスを事前に読み込み、前期に行う内容について事前に準備できるようにし、授業で説明できるようにする。 (2時間) 【事後学習】2回目以降の大項目について必要なものを用意し始める。不明な点については次回確認すること。 (2時間) |
2 |
資料の記録化(1):資料収集の流れ(全体の流れと進め方、その背景について講義)最後に理解度テスト実施(遠隔授業)
【事前学習】博物館概論での講義で取り上げられた4つの機能と、博物館資料とは何か確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】博物館資料とするための手続きとその根拠について博物館法等で確認すること。 (2時間) |
3 |
資料の記録化(2):聞き取りと資料カード作成(講義後数人のグループで聞き取りを実際に行う)(対面授業)(A-3-2.3、A-6-2)
【事前学習】実技で使用する「資料」について用意し、忘れずに授業に持ってこれるように梱包荷造りしておく。 (3時間) 【事後学習】聞き取りした内容について整理しておくこと。 (2時間) |
4 |
資料の記録化(3):資料カード作成と写真撮影(聞き取りのメモから資料カードを作成。写真の意義と実際について講義)最後に理解度テスト実施(遠隔授業・ZOOM利用の双方向型授業含む)
【事前学習】カード記入のための辞書等を用意しておく。 (2時間) 【事後学習】資料の写真撮影について手順を再確認しておくこと。 (2時間) |
5 |
資料の記録化(4):資料の写真撮影①(数人のグループで実際にライティングを行い、写真撮影を実施。最後にフィルムを抜き、現像に出す)(対面授業)
【事前学習】フィルムカメラの使用方法を前回の資料を復習し確認しておく。 (2時間) 【事後学習】写真撮影の流れを再度確認しておく。 (2時間) |
6 |
資料の記録化(5):資料の写真撮影②(教室内外で様々なものを対象に写真撮影をグループで行う)(対面授業)
【事前学習】写真台帳を事前に作成しておく。 (2時間) 【事後学習】写真台帳の記録に不備がないか確認し、必要なら追記する。 (2時間) |
7 |
資料の記録化(6):資料の写真撮影と整理(現像した写真の整理と台帳整理。資料カードへの貼付けとカードの完成)(対面授業)
【事前学習】資料カード作成方法の復習。 (2時間) 【事後学習】自分で撮影した写真とカードの再確認。 (2時間) |
8 |
資料の記録化(7):実測①(講義後の実演を見てメモを取り、各自で実測のために方眼紙上に資料を設置)(対面授業)(A-4-2.3)
【事前学習】必要な文具類を揃え、参考資料の実測の手順を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】実測の手順を資料を見て確認。 (2時間) |
9 |
資料の記録化(8):実測②(実測実技・器形と断面)(遠隔授業、一部ZOOM利用の双方向型授業含)(A-4-2)
【事前学習】実測の手順を確認。 (2時間) 【事後学習】器形と断面の関係について再確認しておく。 (2時間) |
10 |
資料の記録化(9):実測③(実測実技・文様の割付、底面等)(対面授業)
【事前学習】事前配布資料に基づき文様割付の理論について理解しておく。 (2時間) 【事後学習】実測のポイントについて自分で纏めて再確認しておく。 (2時間) |
11 |
資料の記録化(10):拓本①(講義と小林による実演 実技のための事前準備)最後に理解度テスト実施(遠隔授業)
【事前学習】拓本とは何か各自で調べ、発表できるようにしておく。 (2時間) 【事後学習】配布資料を読み込み、小林の実演のメモを再確認する。 (2時間) |
12 |
資料の記録化(11):拓本②(各自が実技を行い、拓本作成)(対面授業)(A-4-3)
【事前学習】資料を見て拓本作成の手順とコツの確認。 (2時間) 【事後学習】拓本を乾燥させる。 (2時間) |
13 |
特別展示の実務(1)特別展示作成の流れと調書作成(講義とパワーポイントによる説明)最後に理解度テスト実施(対面授業)
【事前学習】特別展示とは何か堪忍しておく。 (2時間) 【事後学習】本日配布資料の再確認。 (2時間) |
14 |
特別展示の実務(2)調書作成(グループで調書作成実技実施。小林が批評)(対面授業)(A-5-3)
【事前学習】配布資料を確認し、調書作成手順について確認。 (2時間) 【事後学習】調書作成のポイントについて復習。 (2時間) |
15 |
第2回目から第13回目までの講義内容の確認(質疑応答の後で、確認のためのテスト実施)(オンデマンド型、一部ZOOM利用型授業)
【事前学習】これまでの全ての配布資料を確認し、実技の手順について再確認。 (2時間) 【事後学習】小テスト(時間中課題)について再確認。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 小林克 『新博物館学-これからの博物館経営-』 同成社 2009年 後期の授業中に参考事例として取り上げることが多く、前期の授業でも参照する場合があるので、事前に読んでおく事が望ましい。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:15回目の授業でテストを実施(30%)、授業内テスト:数回、簡略なテストを実施する。(20%)、授業参画度:対面学習での積極的な実施と発言の度合い。(20%)、実習の成果物の提出とその内容(30%) レポート、授業内テストともに1.2回程度。 参画度は、発表、それに対する質問、コメント等の発言を見ていく。遠隔授業では殆どの場合、最後に理解度を確認する小テストを実施する。 対面授業に参加できなかった学生には授業の内容のレジュメを配信し、場合によっては授業の録画や授業の動画を配信する。 |
オフィスアワー | 対面授業の際に、授業終了後回答する。その際には、事前にメール等で知らせること。またBlackboardを通じての質問には直接回答するか次回の対面授業の後で回答する。 |
備考 | 授業内容は、実習という性格上、進捗状況により変わる場合がある。その場合はあらかじめ学生との協議のうえで、授業形態等を事前に周知する。 |