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児童サービス論

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令和元年度以前入学者 児童サービス論
教員名 島弘
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業
BlackboardID:後期木曜日4限 20224701
授業概要 子どもの発達と電子書籍を含めた読書の意義を考える。また、資料への理解を深めるために、提示する資料を学生が評価するという手法をとる。教員による講評も行う。それらを受け、子どもに資料を結びつけるための考え方や方法・技術を学ぶ。授業では頻繁に自らの意見を述べるレポートを課す。なお、授業では司書としての経験をもつ教員が具体的な事例などを紹介する。
授業のねらい・到達目標 子どもが読書に出会い、生きる力を育むためには、子どもの発達段階を理解し、それに沿った資料への知識と手渡す方法・技術を理解することが大切である。授業ではそれらを概観するとともに学生自らが考察することを目標とする。(A-5-3,A-6-3)


<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP4,DP5及びカリキュラムポリシーCP4,CP5に対応している。
授業の方法 授業の形式:【講義】
毎回、資料を配布し、資料に基づく講義を行う。また、その都度課題を課す。課題については、翌週以降に解説、全体の講評を行う。なお、対面授業に参加できない学生(日本に入国できない留学生、遠方に居住している学生)には、対面授業終了後、Blackboardで配信する動画を視聴し、メールで質問を受け付ける。課題もBlackboardで提出のこと。
授業計画
1 全体の説明:授業の全体像や到達目標、授業の方法などについて説明する。紙媒体、デジタル媒体の違いや、スマートフォンなどの新しいデバイスについても考える。(対面授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認して授業の全体像を把握すること。 (0.5時間)
【事後学習】配布資料を熟読し、「子ども時代の読書体験」「子ども時代の図書館体験」のレポート課題を行うこと。 (2時間)
2 児童資料を知る(1)子どもの発達に沿って絵本を紹介し、その関係を考える。(対面授業)
【事前学習】どのような絵本があるかを調べ、傾向を理解しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業で紹介した絵本を比較してレポートにまとめること。 (3時間)
3 児童資料を知る(2)子どもの発達に適した絵本・児童文学を考える。(対面授業)
【事前学習】どのような児童文学があるかを調べ、傾向を理解しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業で紹介する児童文学の変化を示す本についてレポートにまとめること。 (4時間)
4 児童資料を知る(3)子どもの発達に適した児童文学を考える(対面授業)。
【事前学習】指定した児童文学の作品リストから1冊を選び読むこと。 (1時間)
【事後学習】読み終えた児童文学の作品の感想をレポートにまとめること。 (4時間)
5 児童資料を知る(4)口承文芸とは何か。口承文芸が伝えたいことを考える。(対面授業)
【事前学習】配布資料で昔話などの資料の特徴を理解しておくこと。 (1時間)
【事後学習】提示した昔話を読み、そこからのメッセージを読み取り、レポートにまとめること。 (3時間)
6 児童資料を知る(5)ノンフィクション資料を学ぶ。(対面授業)
【事前学習】配布資料でノンフィクション資料の特徴を把握しておくこと。 (3時間)
【事後学習】授業で取り上げた資料の感想をレポートにまとめること。 (2時間)
7 蔵書構成と資料選択(1)蔵書に対する多様な考え方を学ぶ。(対面授業)
【事前学習】配布資料で理解を深めておくこと。小・中・高校の学校図書館の蔵書構成を思い出しノートにまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】代表的な資料選択の考え方について、自らの考えをレポートにまとめること。。 (3時間)
8 蔵書構成と資料選択(2)多様な考え方と自らの考え方を検討する。(対面授業)
【事前学習】配布資料で理解を深めること。公共図書館の児童室の蔵書構成を観察しておくこと。 (3時間)
【事後学習】小・中・高校の図書館や公共図書館の蔵書構成の実際と多様な考え方を比較検討すること。 (2時間)
9 児童サービスの実際(1)貸出とレファレンスサービスについて(対面授業)
【事前学習】今までの公共図書館を利用した体験をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】レファレンスで陥りやすい課題を出すので回答を提出すること。 (2時間)
10 児童サービスの実際(2)読み聞かせ、ストーリーテリング、ブックトークを学ぶ。(対面授業)
【事前学習】自分がブックトークをする場合、テーマをどうするかをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】読み聞かせに適した本はどのような本かを考え、具体的に書名等をまとめておくこと。ストーリーテリングでよく使われる昔話などを読んでみること。 (2時間)
11 児童サービスの実際(3)STEM関連資料の紹介方法、書評・紹介文の書き方、乳幼児サービスなどを学ぶ。(対面授業)
【事前学習】公共図書館で配布されたり、HPで公開されている紹介文を読んでおくこと。 (1時間)
【事後学習】本の紹介文を書き提出すること。 (2時間)
12 児童サービスの実際(4)ヤングアダルトサービスとは何か、図書館利用に障害がある子供へのサービスのあり方を学ぶ。(対面授業)
【事前学習】自らの中・高校時代の読書体験をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】中・高校生が読書に関心をもらうためのアイデアをレポートにし提出すること。。 (2時間)
13 児童サービスの実際(5)多文化サービスとは何か、学校図書館との連携・協力のあり方を学ぶ。(対面授業)
【事前学習】学校図書館と公共図書館の連携・協力について配布資料で理解を深めておくこと。 (2時間)
【事後学習】学校図書館と公共図書館のこれからの連携・協力をまとめておく。 (2時間)
14 子どもの読書活動推進法、子どもの読書活動推進計画について説明する。授業への理解を確認しその解説を行う(対面授業)。
【事前学習】講義内容で疑問や不明なことをまとめておく。 (1時間)
【事後学習】教員の回答に検討を加え、疑問や不明なことが解決したかをまとめる。 (2時間)
15 家庭・地域との連携を考える。これまでの復讐・解説を行い授業の理解を深める(対面授業)。
【事前学習】授業全体や個々の疑問・不明な点を再度確認し質問の準備をする。 (1時間)
【事後学習】 15回の授業を受けて図書館情報学全体の中の児童サービス論の位置づけを整理すること。 (2時間)
その他
教科書 教科書は使用しない。
参考書 堀川照代編著 『児童サービス論 新訂版 (JLA図書館情報学テキストシリーズ3-6)』 日本図書館協会 2020年
赤星隆子・荒井督子編著 『児童図書館サービス論 (新図書館情報学シリーズ12)』 理想社 2009年 第新訂版
島弘 『図書館と子どもたち (日本児童文化叢書33)』 久山社 2003年
その他の参考書はその都度紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:事前にレポートを2本課す。また、ほぼ毎回、課題を出す予定である。(60%)、授業内テスト:第14回目に授業内テストを実施する。(40%)
レポート等は内容のほか、指定字数、提出期限も評価対象とする。
授業参加度はレポート、課題の提出から判断する。
対面授業に参加できない場合の条件を満たし、Blackboardで参加した場合、課題の提出によって評価する。
オフィスアワー 質問等はメールで行う。
備考 事前・事後学習では地域の公共図書館を利用すること。
シラバスの内容は学修の状況により変更することがあります。
また、事前学習・事後学習の時間は目安です。

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