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書道(創作)

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令和2年度以降入学者 書道(創作)
令和元年度以前入学者 書道6
教員名 山下由季
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 対面授業
BlackboardのコースID:20221696
Blackboardのコース名称:2022書道(創作)/書道6
授業概要 漢字かな交じりの書の作品制作、そのほか創作作品について、学習します。
書論、芸術論に触れたり、鑑賞者の視点から作品について考え、作品制作に取り組みます。
実技主体の授業であるため、受講する際には半紙、半切、全紙などの紙、大筆・小筆、墨汁や下敷きなどの書道用文房具の準備が必要となります。
必要な道具については授業内で詳しく説明し、指示します。
授業のねらい・到達目標 漢字仮名交じり文の創作、俳句・短歌・詩文・随筆を素材とし、作品制作を行うために必要な技法を習得を目指します。
また、高等学校芸術科書道において漢字仮名交じりの書の指導するため知識・技能を身につけることを目標とします。

この科目は、文理学部(学士)のデプロマポリシーDP2,4,7及びカリキュラムポリシーCP2,4,7に対応している。
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら、集団の活動において,より良い成果を上げるために,お互いを尊重することができる。(A-7-2)
授業の方法 授業の形式:【対面授業】
対面授業において、講義や作品制作の課題を課し、授業内の時間を用いて実技練習・作品制作を行います。実技が主たる活動の授業です。
受講生は授業時間内や事前学習・事後学習の時間を活用して、作品制作に取り組み、作品を提出します。
対面授業においては、作品制作とともに作品批評、受講生間における相互作品批評も行います。フィードバックの方法については、授業内で提示します。
これらの活動を通して、複数の作品制作に取り組み、漢字仮名交じりの書の作品制作における知識や技術の習得を目指します。
対面での授業参加が困難な場合、その授業分を遠隔授業(授業内容の資料配布、課題)を行うことで対応します。詳細については、授業内で提示します。
授業計画
1 【対面授業:講義】授業ガイダンス・漢字仮名交じり文の歴史、学校教育での取り扱いについて。
【事前学習】シラバスをよく読み、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間)
【事後学習】実技における用具・用材の準備をしておく。 (1時間)
2 【対面授業:講義:実技】古典的芸術観、近代的芸術観から、芸術や芸術作品について考える①。
半紙の作品制作活動(グループワーク)を通して、芸術観について触れる。
【事前学習】作品制作に必要な用具・用材の準備をしておく。 (1時間)
【事後学習】作品制作の題材を検討しておく。 (1時間)
3 【対面授業:講義・実技】古典的芸術観、近代的芸術観から、芸術や芸術作品について考える②。
半紙を用いて模倣や臨書により作品制作を行う。
【事前学習】草稿をつくるにあたって、半紙の作品制作に必要な技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】作成した草稿をもとに、清書に向けて技法の習熟度を高める。 (1時間)
4 【対面授業:講義】模倣や臨書作品から、倣書に展開し、作品制作を行う。
実技指導をや受講生間で相互批評も行う。
【事前学習】倣書作品を作成するにあたっての技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】批評をふまえ、作品制作に取り組む。 (1時間)
5 【対面授業:実技】模倣作品、臨書作品、倣書作品を清書し、作品を提出する。
【事前学習】半紙形式での清書に向けて技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】それぞれの清書作品を確認し表現の違いを確認しておく。 (1時間)
6 【対面授業:講義・実技】「書ハ美術ナラス」論争について取り上げ、書作品の鑑賞や評価について考える。
半切1/3もしくは半切1/2サイズの作品制作を行う。作品の草稿(下書き)を制作する。
【事前学習】作品制作に必要な技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】草稿をふまえ、作品制作に取り組む。 (1時間)
7 【対面授業:講義・実技】作品制作にあたり、参考作品を見つけ出し、その制作過程や背景について調査する。
受講生間で発表しあい、共有する。
【事前学習】参考作品について調査し、まとめておく。 (1時間)
【事後学習】共有した参考作品について復習し、作品制作の過程や表現技法について確認しておく。 (1時間)
8 【対面授業:実技】参考作品をもとに、半切1/3もしくは半切1/2サイズの作品制作を行い、表現の多様性を図る。
作品制作を行い、実技指導を行う。また、受講生間で相互批評も行う。
【事前学習】半切1/3形式及び半切1/2形式での清書に向けて技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】批評をふまえ、作品制作に取り組む。 (1時間)
9 【対面授業:実技】半切1/3縦形式及び横形式、半切1/2縦形式にて清書し、作品を提出する。
【事前学習】半切1/3形式及び半切1/2形式での清書に向けて技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】半紙形式と半切1/3形式、半切1/2形式の清書作品を確認し、それぞれの表現技法の共通点を確認しておく。 (1時間)
10 【対面授業:講義・実技】書鑑賞、鑑賞教育における書作品の取り扱いについて考える。
どのように鑑賞されているかを知り、作品制作活動に還元する。
半切1/3以上の大きさのサイズで作品制作を行う。
【事前学習】草稿をつくるにあたっての技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】作成した草稿をもとに、清書に向けて技法の習熟度を⾼める。 (1時間)
11 【対面授業:実技】作品制作を行い、実技指導を行う。また、受講生間で相互批評も行う。
【事前学習】作品制作に必要な技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】批評をふまえ、作品制作に取り組む。 (1時間)
12 【対面授業:実技】批評をふまえた作品制作を行い、清書し、作品を提出する。
【事前学習】清書作品提出にむけて、作品制作に必要な技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】表現技法を確認し、復習をしておく。 (1時間)
13 【対面授業:実技】講義内で紹介した理論や、作品制作の視点などをふまえ、種々の表現法をもとに創作する。
作品制作を行い、実技指導を行う。また受講生間で相互批評も行う。
【事前学習】創作に向けて、これまで学んだ知識・技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】批評をふまえ、作品制作に取り組む。 (1時間)
14 【対面授業:実技】批評をふまえた作品制作を行い、清書し、作品を提出する。
【事前学習】作品提出にむけて、作品制作に必要な技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】作成した作品を見直し、技法の復習をしておく。 (1時間)
15 【対面授業:実技】漢字仮名交じりの書の作品制作における技法などのまとめ、振り返りを行う。
提出された作品を、受講生間で共有し、意見交換を行う。
【事前学習】清書作品の提出に向けて技法を確認しておく。 (1時間)
【事後学習】他の受講生間の意見を受けとめ、授業以外での作品制作に参考になるように、まとめておく。 (1時間)
その他
教科書 必要に応じて、授業内でプリントを配布します。
参考書 田宮文平、中野遵 『漢字かな交じり書の名品』 天来書院 2010年
古谷稔 『漢字かな交じりの書 (雄山閣書道講座)』 雄山閣出版 1998年
字形やくずしなどを調べるために、書道字典(文字典)があると便利です。
成績評価の方法及び基準 授業参画度:授業時間内における作品制作の過程、制作態度を評価します。(40%)、清書し、最終的に提出された作品を評価します。(60%)
【対面授業に出席できなかった場合】
遠方に居住している、対面での参加が難しいなどの場合は、事前に教員に連絡し、許可した場合に限り、遠隔授業で参加できます。
遠隔授業の場合は、BackboardやZoomを用いて授業資料の提示、作品批評を行います。授業参画度の「授業時間内における作品制作の過程、制作態度」の代わりに、作品制作の過程などをレポートにまとめて提出してもらうことで評価します。詳細は授業内で提示します。
その他の「清書し、最終的に提出された作品」に関しては、自宅などで作品を制作し、提出してもらい、評価します。
対面授業であっても、遠隔授業であっても成績評価に差を設けることはありません。
オフィスアワー 授業終了後、教室で対応します。
その他の連絡方法については、初回授業で提示します。
備考 実技主体の授業であるから、受講する際には半紙、半切、全紙などの用紙、中筆(4号筆程度)、小筆、墨(墨液で可)などの書道用文房具を各自持参する必要があります。

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