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令和2年度以降入学者 | 自然地理学詳論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 自然地理学概論2 | ||||
教員名 | 梶山貴弘 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業 Blackboard ID:20224666 |
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授業概要 | 自然地理学は,地形,気候,水文,植生,土壌等の自然地理学的要素から総合的に地域の自然環境特性や環境問題を捉える分野である。地形は,地球表面の起伏をなすばかりでなく,地形に作用する内的営力・外的営力に地域性があるため起伏に多様性を生じ,他の自然地理学的要素に影響を与える要素であり,他の自然地理学的要素から影響を受ける要素でもある。気候は,ケッペンの気候区分に代表されるように,植生の成り立ちに対する支配要因であり,また,水文や土壌など他の自然地理的要素の成り立ちを理解する上でも重要な要素である。この講義では,地形と気候のグローバルな成り立ちと地域性を整理するとともに,その中に観られる植生や土壌等の自然環境要素の特徴や地域全体としての自然環境特性を詳解するとともに,自然地理学の研究課題と各分野の研究成果の詳細を紹介する。 |
授業のねらい・到達目標 | 中学校社会科及び高等学校地理歴史科の学習指導要領の目標・内容を理解したうえで,自然地理学の各分野における研究成果を詳細に学び,自然地理学に関する教材研究や学習評価などができるようになります。具体的には,地形の成り立ちや,地形の形成環境を理解するとともに,ケッペンの気候区分とその中で成立する植生と土壌といった自然環境の特徴と,気候の成因を降水量と気温の特徴を左右する風の流れや気候因子,熱収支などから理解することができます。また,それら自然環境と人間生活との関係性についての知識と技術を修得することができます。 |
授業の方法 | ・授業の形式:【講義】 各回の基本的な流れは,配布資料を基にスライドを用いて学修し,最後に練習問題(小テスト)を実施する(Blackboardも利用する)。 一部の授業では,図上作業等の『実習(小レポート)』を実施し,その解説は次回の授業時におこなう。 ・対面授業に参加できない学生の代替方法:遠隔授業(Blackboardを通じたオンデマンド型) |
授業計画 | |
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1 |
授業の到達目標・計画・評価方法,自然地理学の対象と分野,地球の構成要素と関連性 ・地球惑星システム,環境,自然資源,自然災害,自然環境問題 【事前学習】シラバスを読んでおく。また上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
2 |
地球の時間・空間と構造 ・地球の時空間スケール、地形と地質,地圏の構造と岩石 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
3 |
世界スケールの地形・地質環境①:プレートテクトニクス ・プレートテクトニクスとプレート運動,プレート境界の地形・地質現象,大地形と地震・火山 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
4 |
世界スケールの地形・地質環境②:大地形とその変化 ・プレート内部の地形・地質現象,『図上作業と主題図読図』 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
5 |
日本列島の地形・地質環境 ・実習の解説,日本列島の地体構造と大地形,日本列島の中地形 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
6 |
低地と段丘・台地の環境 ・地形の変化と形成,低地と段丘の分類と形成プロセス,段丘に関連する地形種 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
7 |
河川地形と洪水災害①:河成堆積低地と自然堤防・後背低地 ・河流の時空間変化と岩石の関係,河床と河川の流路形態,自然堤防と後背低地 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
8 |
河川地形と洪水災害②:茨城県における鬼怒川の氾濫と洪水災害 ・河川氾濫と洪水災害,鬼怒川中流域における洪水災害,『図上作業と主題図読図』 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
9 |
大気の構造と気象現象 ・実習の解説,気候と気象,気圏の構造と組成 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
10 |
世界スケールの気候環境①:放射収支と大気大循環 ・太陽の放射エネルギー,地球のエネルギー収支,世界スケールの大気の運動 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
11 |
世界スケールの気候環境②:気候要素と気候因子 ・気候の構成,気候の地域差の要因,『図上作業と主題図読図』 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
12 |
世界スケールの気候環境③:ケッペンの気候区分 ・実習の解説,気候の季節変化,世界の気候の地域区分 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 |
13 |
気候変化と近年の気温上昇 ・第四紀の気候変動,地球温暖化の実態と要因,ヒートアイランド現象 【事前学習】上記の内容について,中学または高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門書やインターネットなどで調べて,まとめておく。 (2時間) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
14 |
まとめ,補足事項,試験の内容・方法
【事前学習】これまでの学習内容を整理して,不明な点を質問できるようにしておく。 (2時間) 【事後学習】これまでの学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) |
15 |
理解度の確認(授業内試験)とその解説
【事前学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。 (2時間) 【事後学習】期末試験で分からなかったところは,これまでの学習内容を再確認するとともに,不明な点を教員に質問する。また今後の発展的な学習計画について考える。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 教科書は指定しない。毎回プリントを配布する。 ただし,任意の地図帳を用意すること(中学または高校で使用したもので可)。 |
参考書 | 高橋日出男・小泉武栄編著 『自然地理学概論』 朝倉書店 2008年 吉田英嗣 『はじめての自然地理学』 古今書院 2019年 第2版 貝塚爽平ほか編 『写真と図で見る地形学 増補新装版』 東京大学出版会 2019年 仁科淳司 『やさしい気候学』 古今書院 2019年 第4版 小倉義光 『一般気象学』 東京大学出版会 2016年 第2版 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(60%)、レポート:複数回の小レポート(30%)、授業参画度:毎回の練習問題(小テスト)(10%) 対面授業に参加できない学生の試験の代替方法:期末レポート |
オフィスアワー | 授業終了後またはEメールで対応する。 E-mail:kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp |