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教職実践演習(中・高)

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令和2年度以降入学者 教職実践演習(中・高)
令和元年度以前入学者 教職実践演習(中・高)
教員名 程田充彦
単位数    2 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業
Blackboard コースID : 水曜3限→20224624  金曜2限→20224634
授業概要 学級経営力(生徒指導力を含む)と授業力に焦点を当て、学級経営の内容、適切な生徒指導の方法(生徒とのコミュニケーションの仕方を含む)、保護者対応や授業方法、授業の作り方など現場で対応できる力を高める授業を行う。また、教職の経験をもとに、実際に現場で体験した今日的な課題(いじめ問題、不登校、体罰に頼らない適切な生徒指導技術、保護者対応、授業の作り方等)への対応を実践的な観点から指導する。
授業のねらい・到達目標 (1)学級経営の意義と内容(生徒指導技術、生徒とのコミュニケーションの仕方を含む)を理解し、学級を経営することができる。
  ・学級経営の意義を理解し、どのような内容を実践するかを説明できる。
  ・体罰に頼らず、生徒に自己解決力を身に着けさせる指導技術の基本が実践できる。
  ・保護者に対する適切な対応が実践できる。
(2)「主体的・対話的で深い学び」を目指した基本的な協同学習の授業づくりができる。
  ・協同学習の基本的な流れと具体的な指導方法がわかり授業が構成できる。
  ・学習指導要領の見方や活用方法がわかり協同学習の指導案を作成することができる。
  ・協同学習の特徴を知り、協同学習を活用した「主体的・対話的で深い学び」の授業イメージを持つことができる。
(3)教師になることについての誇りと使命感を議論し述べることができる。
  ・教師の陥りやすい状況を知ることができる。
  ・生涯にわたり、教師としての誇りと使命感を失わないための考え方を持つことができる。
授業の方法 授業の形式[演習]
(1)学級経営に関すること、生徒指導に関すること、授業づくりに関することなどについて実際の事例に基づき、グループディスカッションやロールプレイングを行い、そのつど解説・指導をする。
(2)解説・指導は主にパワーポイントを活用し、必要に応じて印刷資料を配布し活用する。
(3)授業で活用したパワーポイント資料や授業で必要な資料については、Blackboard上で公開する。
(4)授業づくりについては、協同学習を取り入れた指導案をグループで作成、指導案のプレゼンテーションを実施し、模擬授業を行う。
(5)授業によっては、簡単なレポート提出を求めることがあるので指定した期日までにBlackboardをとおして提出すること。特に6回目の授業での生徒指導の事例に関する課題と11回目の授業の後、授業の指導略案及び予想される発問・応答のレポートは評価比重を高くしてある。必ず指定した期日までにBlackboardをとおして提出すること。Blackboardのメールを通してコメントを各自に返信する。
(6)到達度を確認するために対面での試験を実施する。
(7)対面での授業が困難な学生は、事前に、Blackboardのメールで申し出ること。Blackboardのメールを通して、授業内容をその都度送信する。(ただし、到達度を確認するための試験は原則対面とする。)
授業計画
1 本講座のねらいを確認し、教育の目的についてグループディスカッションを行う。さらに法的根拠から教育の目的を確認し、今日的課題との関係を検討する。また、望ましい職業観と勤労観についても触れる。[対面授業]
【事前学習】教育の今日的課題について自分の意見をまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】本時の授業内容に関した問題を提示するので各自解答を作成すること。 (2時間)
2 教師の専門性及び学級経営の意義についてグループディスカッションを行い、教師の専門性について理解を深め、学級経営の意義について学ぶ。また、今日的教育課題(カリキュラムマネジメント、プログラム教育、チーム学校)の中から自己研修課題を選択する。[対面授業]
【事前学習】教師の専門性について自分の意見をまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】本時の授業内容に関した問題を提示するので各自解答を作成すること。 (2時間)
3 学級経営の内容を学び、学級経営の一つの手段として構成的グループエンカウンターを実施しその効果を検討する。[対面授業]
【事前学習】構成的グループエンカウンターについて調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】本時の授業内容に関した問題を提示するので各自解答を作成すること。 (2時間)
4 学級経営案の作成の仕方や評価について学び、グループで学級目標や経営目標を作成し理解を深める。[対面授業]
【事前学習】学級を経営するとはどういうことかを事前に調べておくこと。 (1時間)
【事後学習】本時の授業内容に関した問題を提示するので各自解答を作成すること。 (2時間)
5 学級担任の法的な立場を学び担任としての1日の具体的な行動及び体罰につながりやすい行動やその影響についてグループディスカッションを行い理解を深める。[対面授業]
【事前学習】体罰とその原因について自分の意見をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】本時の授業内容に関した問題を提示するので各自解答を作成すること。 (2時間)
6 生徒との効果的なコミュニケーション技術とそれに伴う体罰に頼らない指導技術を学び、具体的な生徒指導上の事例に対してどう活用していくかグループディスカッションを通して理解を深める。[対面授業]
【事前学習】中高生の発達の特徴について各自調べておくこと。 (3時間)
【事後学習】生徒の具体的な事例についてどのように指導するかをレポートにして提出すること。 (3時間)
7 問題行動が生じた場合に担任が対応する一般的な手順を学び、その手順に沿っていじめの具体的な事例をグループディスカッションで検討し理解を深める。さらに、いじめの定義、発見のポイントについても学ぶ。[対面授業]
【事前学習】いじめられる側、いじめる側に分けてどのように接するか自分の考えをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】さまざまないじめを本時の授業を基に自分なりに分類してみること。 (2時間)
8 今日的な保護者問題の概要を学び、保護者からの要望や苦情への対応をグループごとにロールプレイングで実践検討することで、基本的な対応方法がわかる。[対面授業]
【事前学習】最近の出来事の中から保護者の要望、苦情にはどんなものがあるかを各自調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】保護者との電話対応について自分の考えをまとめておく。また、第2回の授業で選択した自己研修課題にいつて導入された背景をまとめレポートにして提出すること。 (2時間)
9 「主体的・対話的で深い学び」とは何かを学び、授業を進めるうえでの課題やよい授業についてグループディスカッションをし理解を深める。また、学習指導要領をどのように活用し授業を創っていくかがわかる。[対面授業]
【事前学習】中学校学習指導要領(平成29年公示)の第1章総則第1、2、3の部分を読んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】前半(第1回~第8回)の学級経営に関した授業内容についての問題を提示するので各自解答を作成すること。 (3時間)
10 協同学習の基本的な流し方と活用できる指導方法のいくつかを学び、協同学習を進めるための効果的な学習課題の条件や提示の仕方についてグループディスカッションを実施し理解を深める。[対面授業]
【事前学習】協同学習を取り入れた指導案を作成するための授業内容を検討してくること。 (3時間)
【事後学習】本時の授業内容に関した問題を提示するので各自解答を作成すること。 (1時間)
11 指導案の意義と形式及び協同学習の授業構成の仕方を学び学習指導案をグループで検討する。[対面授業]
【事前学習】指導案を作成する授業の内容に関する学習指導要領の部分を読み、各自指導案を検討しておくこと。 (1時間)
【事後学習】各自、自分の選んだ教科について協同学習を取り入れた指導案を作成し提出すること。また、予想される発問・応答も同時に作成し提出すること。(形式は授業内で指示する。) (3時間)
12 各自作成してきた指導案を基にグループで一つの指導案を作成して、授業展開についてのプレゼンテーションを行う。そのことで授業力の向上とともに、効果的なプレゼンテーションの仕方の理解を深める。[対面授業]
【事前学習】自分の指導案のよさをどのようにプレゼンテーションをしたら効果的か考えてくること。 (1時間)
【事後学習】本時の授業を基に、各自の指導案を修正すること。 (1時間)
13 協同学習を取り入れた模擬授業を実施し、授業のどの部分が「主体的・対話的で深い学び」につながっていると思われるか、またその効果はどうだったかなど授業についてグループディスカッションを行い、協同学習への理解を深める。[対面授業]
【事前学習】模擬授業の指導案をBlackboard上に公開するので、授業について各自検討しておくこと。 (3時間)
【事後学習】実施した授業についてよかった点、改善すべき点を確認すること。 (2時間)
14 まとめの試験を実施し、その解説をする。[対面授業]
【事前学習】これまでの授業内容に関係した練習問題を中心に復習すること。 (4時間)
【事後学習】まとめの試験の解答を整理して、これまでの学習を見直すこと。 (2時間)
15 試験の補足説明をする。また、ベテラン教師が陥りやすい状況についてグループディスカッションを実施し、そのようにならないためにはどうするかを通して教師の誇りと使命感を考えられるようにする。
【事前学習】ベテラン教師が陥りやすい状況について自分の意見をまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】学習内容を振り返り教師になることの意味を自覚すること。 (1時間)
その他
教科書 教科書は特になし。必要に応じて授業ごとに資料を配布する。
参考書 文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)』 東山書房
『教育六法』 どこの出版社でもよい 2022年
成績評価の方法及び基準 レポート:第6回、第11回のレポートの状況を評価する。(30%)、授業内テスト:第14回の授業内テストを評価する。(60%)、授業参画度:グループディスカッションへの参加状況、発表状況や小レポート提出状況を評価する。(10%)
オフィスアワー 授業終了後、教室、または講師控室などで相談に応じる。Blackboardのメールや掲示板などでも相談に応じる。
備考 シラバスの授業内容は最新の社会の出来事などを検討するために状況によって前後することがある。

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