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教職実践演習(中・高)

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令和2年度以降入学者 教職実践演習(中・高)
令和元年度以前入学者 教職実践演習(中・高)
教員名 攪上哲夫
単位数    2 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業
BlackboardID: 202224621 2022教職実践演習(中・高)(攪上哲夫・後・火2)

対面授業に参加できない場合、当日、授業終了後Blackboardに授業相当時間、授業相当内容のレポート課題を示すので提出する。
授業概要 大学でこれまで学んだ教育学、教職課程科目の理論と実践、教育実習で身に付けた実践的指導力の結合を図り、現代社会における諸課題を抱えた学校教育の在り方について考察する。教職実践演習の学びから、教員としての資質と能力を自己評価する場として本授業を位置付ける。養護学校・小学校・中学校・高等学校・海外日本人学校、公立・私立・企業立学校の教育現場での経験を活かし、多様な教育ニーズに応えられるよう受講生を支援する。コロナ禍における複雑な教育環境にどのように対応していくか、学生と共に考え、グループワークを中心とした協働学習に重きを置いた授業を展開する。
授業のねらい・到達目標 (1)授業のねらい
(1-1)教師に求められる使命感、責任感、教育的愛情、教育界の現状に関する事項を議論することができる。
(1-2)教師の力量とキャリア形成に関する事項を主体的に実践できる。
(1-3)生徒指導と学級経営に関する事項を具体的に述べ、議論することができる。
(1-4)教科等の指導に関する授業構想を立て、授業準備及び授業展開を実践的に実施することができる。
(2)到達目標
(2-1)教師として身に付けておきたい使命感、責任感、倫理観、教育的愛情を体得する。
(2-2)教師としてのキャリア形成、探究力と反省的省察力について議論できる。
(2-3)生徒理解に努め、実践的な生徒指導・学級経営を構想することができる。
(2-4)学習指導案の作成、模擬授業の実践を通して、授業の在り方を比較検討する力を身に付ける。

(3)学修目標
(3-1)日大生としてのアイデンティティ
  ・日本大学について様々な角度から概観することで、本学で学ぶ意味や意義について、説明することができる。
  ・文理学部各学科の特色を理解し、在学中の目標を定め、学びの意識を高めることができる。
(3-2)コミュニケーションとインクルージョン
  ・様々なコミュニケーションの在り方や特徴を説明することができる。
  ・セミナーの発表者として、自身の考えを適切に伝達することができる。  
  ・他者の発表を傾聴することができる。
  ・多様な存在や価値観を受容し、尊重しながら、協働することができる。
(3-3)論理的・批判的試行とアウトプット
  ・グループまたは個人でセミナーのテーマを設定することができる。
  ・他者の意見を尊重しながら、批判的に自身の考えを見直し伝えることができる。
  ・ワークでの検討結果を論理的に構成し、他者へ説明することができる。
  ・他者の成果物に対して、自身の考えを説明することができる。
(4)日本大学教育憲章との関係
  ・これまでの学修経験から得られた知識と教養に基づいて、教職課程を学ぶ者としての倫理観を身に着ける(A-1-4)。
・新しいことに挑戦する気持ちを持つことができる(A-5-4)
・グループワークや討論を通じて、受講生と積極的にコミュニケーションを取り、お互いの意見を尊重しつつ、意見を交換することが
   できる(A-6-4)。
  ・受講生の発表を記録し、自己の学識経験と比較しながら振り返る(A-8-4)。
(5)ディプロマポリシーとの関係性
  この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP1~DP8およびカリキュラムポリシーCP1~CP8に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【講義・演習】
①学校教育全般の事項について課題を提示し、演習形式で授業を行う。中学校・高等学校の教員を想定した模擬授業を実施する。課題場面に応じた幅広い教育に関する事項を設定し、ディスカッションを通して問題を議論する。また、先進的な授業場面の視聴覚メディアを視聴し、学生相互で授業を論評する。
②対面授業を基本とする。やむを得ない理由により対面授業に参加できない場合は、当該授業の課題を提示し、提出する。
履修条件 原則として、教育実習を修了していること。
授業計画
1 スタートアップ(自己紹介・他己紹介):教職への自己課題の明確化、今後の教職への在り方を確認する。(A-4)【対面授業】
【事前学習】履修カルテを振り返り、教職実践演習での自己の課題を認識する。(A-4) (2時間)
【事後学習】教育実習の自己評価をレポートし、教育実習の振り返りを行う。(A-8) (2時間)
2 教育実習の振り返り:事後学習での自己評価レポートを下に、各自の教育実習の振り返りを行う。(グループディスカッション)(A-8)【対面授業】
【事前学習】教育実習中に使用した教材、学習指導案を整理し、授業に臨む。(A-8) (2時間)
【事後学習】グループディスカッションの内容を踏まえ、学習指導・生徒指導を再考する。(A-4) (2時間)
3 学習指導要領の目標を理解する:学生が履修する共通の教科ごとに分かれ、教科の目標と内容の概要について、グループで確認する(グループワーク)。(A-4)【対面授業】
【事前学習】取得する免許教科の目標と内容の一覧表を作成する。(A-3) (2時間)
【事後学習】教科学習における学習指導要領の目標を学年単位で表にまとめる。(A-3) (2時間)
4 模擬授業計画を立てる:取得する免許教科ごとに分かれ、模擬授業計画を立てる。学習指導案を作成する。(グループワーク)(A-3)(A-4)【対面授業】
【事前学習】模擬授業と同一教科内容の学習指導案を比較検討する。(A-3)(A-4) (2時間)
【事後学習】模擬授業の準備と計画、授業シミュレーションを実施する。(A-3)(A-4) (2時間)
5 模擬授業①:第1回模擬授業を行い、グループで批評する(演習)。(A-3)(A-4)【対面授業】
【事前学習】模擬授業担当者は模擬授業の準備と授業シミュレーションを行う。他の学生は、模擬授業学習指導案を分析する。(A-3)(A-4) (2時間)
【事後学習】模擬授業の批評をレポートする。批評レポートは翌週に提出する。(A-2) (2時間)
6 模擬授業②:第2回模擬授業を行い、グループで批評する(演習)。(A-3)(A-4)【対面授業】
【事前学習】模擬授業担当者は模擬授業の準備と授業シミュレーションを行う。他の学生は、模擬授業学習指導案を分析する。(A-3)(A-4) (2時間)
【事後学習】模擬授業の批評をレポートする。批評レポートは翌週に提出する。(A-2) (2時間)
7 模擬授業③:第3回模擬授業を行い、グループで批評する(演習)。(A-3)(A-4)【対面授業】
【事前学習】模擬授業担当者は模擬授業の準備と授業シミュレーションを行う。他の学生は、模擬授業学習指導案を分析する。(A-3)(A-4) (2時間)
【事後学習】模擬授業の批評をレポートする。批評レポートは翌週に提出する。(A-2) (2時間)
8 生徒指導上の諸課題①「不登校への対応」令和3年度の文部科学省調査報告書から、不登校問題への課題を考察する。【PBL】(A-5)(A-6)(対面授業)
【事前学習】令和3年度不登校調査を調べ、問題点を整理する。(A-5) (2時間)
【事後学習】令和3年度不登校調査より、不登校問題の課題をレポートする。(A-5) (2時間)
9 生徒指導上の諸課題②「いじめへの対応」令和3年度の文部科学省調査報告書から、いじめ問題への課題を考察する。【PBL】(A-5)(A-6)(対面授業)
【事前学習】令和3年度いじめ調査を調べ、問題点を整理する。(A-5) (2時間)
【事後学習】令和3年度いじめ調査より、いじめ問題の課題をレポートする。(A-5) (2時間)
10 生徒指導上の諸課題①「暴力行為・体罰への対応」令和3年度の文部科学省調査報告書から、暴力行為・体罰問題への課題を考察する。(A-5)(A-6)【PBL】(対面授業)
【事前学習】令和3年度暴力行為・体罰調査を調べ、問題点を整理する。(A-5) (2時間)
【事後学習】令和3年度暴力行為・体罰調査より、暴力行為・体罰問題の課題をレポートする。(A-5) (2時間)
11 学校教育の課題①「子どもの貧困と学校教育の課題」:子どもの貧困問題の現状を調査し、学校での対応についてグループワークでまとめ、発表する。(グループワーク)(A-6)(A-7)【対面授業】
【事前学習】近年の貧困問題の資料を収集し、子どもの貧困の現状を調査する。(A-5) (2時間)
【事後学習】子どもの貧困問題について、学校教育での対応をレポートする。(A-5) (2時間)
12 学校教育の課題② 各自が問題とする学校教育の課題をレポートし、発表する。(グループワークや討論)(A-6)(A-7)【対面授業】
【事前学習】各自が考える学校教育の課題を調査する。(A-5) (2時間)
【事後学習】グループで話し合った学校教育の課題をレポートする。(A-5) (2時間)
13 学校教育の課題③ 各自が問題とする学校教育の課題をレポートし、発表する。(グループワークや討論)(A-6)(A-7)【対面授業】
【事前学習】各自が考える学校教育の課題を調査する。(A-5) (2時間)
【事後学習】グループで話し合った学校教育の課題をレポートする。(A-5) (2時間)
14 教師として身に付けておきたい使命感、責任感、倫理観、教育的愛情等教師の資質・能力について考察する。(グループワーク)(A-8)【対面授業】
【事前学習】教師の使命感・責任感・倫理観・教育的愛情を参考文献等より調査する。(A-8) (2時間)
【事後学習】教師の生き方・在り方についてレポートする。(A-8) (2時間)
15 教師の力量とキャリア形成についてまとめる。(グループワーク)(A-8)【対面授業】
【事前学習】中教審答申「教師の在り方」を読み、求められる教師の在り方、生き方について事前にレポートする。(A-8) (2時間)
【事後学習】15回の教職実践学習を振り返り、今後の自己の課題をまとめる。(A-8) (2時間)
その他
教科書 スライド資料を事前に配布する。
参考書 原田恵理子 森山賢一 『自己成長を目指す教職実践演習テキスト』 北樹出版 2014年 第1版
参考図書は、これまでに学んだ教職課程の学びの集大成をサポートするために理論と教育現場の最新事情や指導の工夫を取り入れた図書である。「生徒理解や学級経営などに関する事項」「教科内容などの指導力に関する事項」「社会性や対人関係能力に関する事項」「使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項」という4つの柱を重視し、「自己成長」の視点から捉え、学びの集大成を保管することを目指したテキストである。
成績評価の方法及び基準 レポート:各回の課題をレポートとして評価する.(50%)、授業参画度:演習への参加状況とグループワーク評価する。(20%)、学習指導案と模擬授業の実際を評価する。(30%)
各回の振り返りを含むレポートを重視する。授業参画度に反映します。
対面授業に参加できない場合の要件を満たし、当日のBlackboard課題を提出した場合、評価する。
オフィスアワー 授業終了後受け付ける。Blackboardを通しての質問は直接回答する。

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