文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 教職コース > 教職実践演習(中・高)
日本大学ロゴ

教職実践演習(中・高)

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 教職実践演習(中・高)
令和元年度以前入学者 教職実践演習(中・高)
教員名 杉森知也
単位数    2 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業(一部遠隔授業あり)
Blackboard ID: 20224619
授業概要 教育実習および学生生活を省察し、自らの教職への志向を再確認する。教員、学校関係者評価委員長などの経験をもとに、学校教育の課題や教師の成長という観点を踏まえて授業をおこなう。
授業のねらい・到達目標 1. 学生時代の振り返りを通して、今後の自己成長に必要なことを見出すことができる。
2. 個人ワークやグループディスカッションを通して、教育実習等の経験の振り返りをおこない、それぞれの経験を共有化することができる。
3. 以上の活動を通して、自己の教職観を再確認・修正することができる。
※この授業は、卒業に必要な単位に算入されない科目です。
授業の方法 (1)授業の形式【講義・演習】
対面授業を基本に、適宜、オンデマンド教材や課題研究、Zoomを利用した同時双方向型授業を組み合わせて実施する。
(2)具体的な方法
振り返り・研究授業の見直しに関する個人ワーク(対面授業や課題研究、オンデマンド)、学級運営方針などについてのプレゼンテーションとディスカッション(対面授業またはZoom)を組み合わせる。音声付きPowerPointによるオンデマンド教材では、確認テスト等を実施する回もある。
(3)課題の提出方法、フィードバックの方法
課題の提示・回収は、すべてBlackboardでおこなう。フィードバックは原則として個別におこなうが、最終課題については全体に対してフィードバックする。
(4)対面に参加できない学生の代替方法
・遠隔参加の要件: 学部・学科で認められた学生および新型コロナウイルスへの感染・またはそれが疑われる者を原則とするが、それ以外の理由についても、諸事情を汲んで遠隔での参加も妨げない。
・対面授業に参加できない場合: 対面授業実施前に参加希望調査を取る。遠隔併用で実施する場合等、都度、指示する。遠隔参加の場合は、Bbの連絡事項にURLを掲載するので、そこから参加すること。
履修条件 教育実習ⅠまたはⅡを履修していること
授業計画
1 ガイダンス: 本講の目的と概要【対面授業】
【事前学習】教職履修カルテを読み返す。教科書・プリントなど教育実習で使用した教材などを整理する。 (2時間)
【事後学習】講義をもとに、研究授業で使用したものなど不足している資料をおぎなう。 (2時間)
2 GIGAスクール構想【対面授業(質問受付)+オンデマンド】
【事前学習】ICT教育の利点と課題について、インターネットで調べておく。 (2時間)
【事後学習】第四次産業革命・Society5.0下で必要とされる「能力」について考えを深める。 (2時間)
3 ICTの活用で何が変わるのか【対面授業(質問受付)+オンデマンド】
【事前学習】ICT教育、GIGAスクール構想について、下調べをする。 (2時間)
【事後学習】授業をもとに、今後の授業のあり方で何が変わるのか、まとめておく。 (2時間)
4 板書計画とノート指導【対面授業(質問受付)+オンデマンド】
【事前学習】教育実習の研究授業で使用した板書・ノート計画を整理する。 (2時間)
【事後学習】授業を踏まえて、板書計画・生徒が記入するノートの完成形のあり方を見直す。 (2時間)
5 学生の学びの振り返り【課題研究】
【事前学習】大学の授業・正課外で得られたことと「悔い」が残ったことを洗い出すため、教職履修カルテと成績表を準備し、見直す。 (2時間)
【事後学習】教員として仕事をするのに不足している点を理解し、それをどのように補えるか考える。また、「うまくできなかったこと」から「できるようになった・改善できるようになった」経験をピックアップし、そのためにどのような努力・工夫をしたのか、多くエピソードを書きだす。 (2時間)
6 教科を通してどのような力をはぐくむか【課題研究】
【事前学習】自身が取得しようとする教科の教育課程上の位置づけを学習指導要領で再確認しておく。また、自身はその教科を通じてどのような力を育みたいか考える。 (2時間)
【事後学習】ワークシートの作成を通して、学習指導要領で記載されていることと、自身の考えをどのようにリンクさせることができるのか検討する。 (2時間)
7 教育実習を振り返る①: 何をどのように振り返るか【オンデマンド】
【事前学習】研究授業の指導案データをもとに、授業で工夫した点、生徒の反応等を振り返る。 (2時間)
【事後学習】研究授業後に指摘されたことを参考に、指導案の修正作業を始める。 (2時間)
8 教育実習を振り返る②: プレゼンテーションとディスカッション【対面授業】
【事前学習】プレゼンテーションのための資料を整理する。プレゼンテーションのリハーサルをする。 (2時間)
【事後学習】グループディスカッションで得られたフィードバックをもとに、自分の指導案の修正作業に反映できるものは反映させる。 (2時間)
9 中間評価アンケート【課題研究】
【事前学習】これまでの授業でやったことを振り返る。 (2時間)
【事後学習】今後の予定をシラバスで確認し、必要な対応・準備を進める。特に、第8回授業を踏まえた研究授業の学習指導案修正の作業は、進めておくこと。 (2時間)
10 大学以外での成長場面を振り返る【課題研究】
【事前学習】サークル、アルバイト、ボランティアなどでの活動とそこで「うまくいかなかったこと」のエピソードを複数、用意する。 (3時間)
【事後学習】大学以外での活動が、現在の自分にどのように活きているのか、今後にどう活かせるのか具体的に振り返る。 (1時間)
11 学級運営方針を設定する【対面授業(質問受付)+課題研究】
【事前学習】中学校1年生のクラス担任になったことを想定して、どのようなクラス目標を設定するか考える。 (2時間)
【事後学習】オンデマンド教材に基づいて、「学級通信」を作成する。 (2時間)
12 学級運営方針課題についての質問受付【対面授業】
【事前学習】自身で設定した学級運営方針を達成するための具体的な手立て、指導上の留意点を考える。 (2時間)
【事後学習】共有された質問・回答内容を踏まえて、プレゼンテーションの準備を進める。 (2時間)
13 教育実習研究授業の修正と提出【課題研究】
【事前学習】第8回授業の内容を踏まえて、課題の作成を進める。 (2時間)
【事後学習】研究授業までに必要であった活動や視点について、引き取って考える。 (2時間)
14 自らの教職観(学級経営観)をアウトプットする【対面授業】
【事前学習】プレゼンテーションの準備を完了し、予行練習をしておく。 (2時間)
【事後学習】アウトプットしたものと質疑応答で出された意見を踏まえて、自分の不足をどう補うか、短期的・中期的・長期的目的を設定する。 (2時間)
15 Zoomによる模擬授業【Zoomによる同時双方向型授業】
【事前学習】3日前までにBb掲示板に学習指導案等がUPされるので、予習をしておくこと。 (2時間)
【事後学習】Zoomを使った中高生向け授業の難しさ、デメリットをどう軽減することができるのか考える。 (2時間)
その他
教科書 なし。必要な資料は、Blackboardを経由して配布する。
参考書 F・コルトハーヘン/武田信子監訳 『教師教育学-理論と実践をつなぐリアリスティック・アプローチ-』 学文社 2010年
成績評価の方法及び基準 レポート:課題研究レポート・ワークシート、研究授業の学習指導案(振り返りをして改訂したもの)、最終課題の内容で評価する。(90%)、授業参画度:模擬授業、ディスカッションなどの場面での協力姿勢で評価する。(10%)
以上の内容をもとに、総合的に評価する。なお、遠隔受講を認めた学生についてはZoomでの参加またはオンデマンド資料の閲覧・課題研究とワークシートの提出で対応するが、いずれの措置であっても対面参加と同様に扱うので、成績評価には影響しない。
オフィスアワー 質問は、メールで随時受け付ける。
備考 1. 教育実習中には、授業を構築する際に指導されたことや施した工夫、生徒の様子など様々な情報を入手・保存しておくこと。本講義では、さまざまな資料を駆使して振り返る作業をおこなうため、実習中の出来事や指導されたことなどをメモしておき、それを紛失しないようデータの保持につとめること。
2. 状況によって授業内容、順などに変更を加えることがある。その場合は、事前にBlackboardで告知する。
3. オンデマンド教材や課題研究は、当該週の日曜日0:00から土曜日23:59まで閲覧できるようにする。これらを授業の曜日時間に関わらず、できる限り早めに閲覧しておくこと。対面での質問受付を何度か時間内に設けるが、学生からの要望によってはZoomでの対応も可能とする。メールでの質問も、随時、受け付ける。
4. 学生への連絡は、基本的にBbの連絡事項・メールでおこなう。授業実施期間中は、必ず定期的にチェックすること。
5. Zoomでの個別相談以外は、原則としてカメラONで参加すること(活動状況が確認できないため)。どうしてもカメラONにできない場合は、その旨、事前に教員に理由を伝えて承諾を得ること。

このページのトップ