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総合研究1~8(英語で学ぶ文理融合、知のフロンティア1)

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令和2年度以降入学者 総合研究1~8(英語で学ぶ文理融合、知のフロンティア1)
令和元年度以前入学者 総合研究1~8(英語で学ぶ文理融合、知のフロンティア1)
教員名 石岡丈昇
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業
Blackboard コースID:20220135
授業概要 「英語を用いて知を楽しみ、学識を広げる」授業です。「英語で文理融合、知のフロンティア1・2」をタイトルとして、人文系・社会系・理学系の枠を超えて、英語を用いて、様々な知を体験し、共有します。英語が、教室内で単位を取ったりテストで高得点を得たりするために学習する言語なのではなく、生活の場や学問の場などで、実際に相手の言うことを理解し、こちらの言うことも理解してもらうために使用する言語であることを体験すると同時に、英語を用いて文理融合の様々な分野の知を学び、その知を他者と共有する楽しさを実感することを目的とした授業です。さらに各領域の最先端の知に触れることも目指します。
授業のねらい・到達目標 英語を使って学習することの面白さと深さを理解することを目指す。具体的には以下になる。
・「英語を学ぶ」と同時に「英語を使って学ぶ」ことの楽しみを理解する。(A-6-1)
・過剰に気負うことなく英語を用いてコミュニケーションを行うことができる心的態度を身に着ける。(A-6-1)
・自身が英語を用いて国内外で他者の意見を聞いて、自分と異なる価値観を理解・尊重し、活躍するイメージを抱くことができる。(A-1-1, A-6-1)
・英語をコミュニケーション・ツールとして用いて、グローバルな視点で教養を身に着けると同時に学問的倫理観、社会的倫理観を高めることを、あきらめない意思をもって自らに動機づけることができる。(A-1-1, A-2-1, A-5-1, A-6-1)
この科目は文理学部のDP及びCPの1,2,5, 6に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【講義(英語コミュニケーション)】
様々な分野の教員が、オムニバス形式により、英語で授業を行います。概してまず基礎的または話題性のある内容を教員が英語で説明しますので、分野外の受講者の方も安心して出席してください。これにより、たとえば「5割る2は2余り1」、「生物は細胞でできている」、「小説の登場人物には主役と脇役がいる」といった日本語であれば当たり前の知識を、英語では表現できないこと、そしてそれは英語でしかコミュニケーションをとることができない相手にとっては「なにも知らない」に等しいことを、気づくところから始めます。そして授業後半でそれぞれの教員が現在もっとも興味をもっている分野やその分野の最先端の事情などについて、より専門的な内容に言及します。
ただし分野や内容によって、英語によるペアまたはグループ・ディスカッションを行うなどのアクティブ・ラーニングを挟んだり、オーディオ・ヴィジュアル教材を動画で見せる、コンピュータを使用するなど、それぞれの方法が用いられます。分野による授業形式の多様性も含めて、知の多様性とそのフロンティアを学ぶことのできる方法となっています。課題の指示・フィードバックは基本的にBlackboardを通して行います。授業計画は、実際の進行上の理由から場合によっては変更されることがあります。

なお、新型コロナウィルスの感染、もしくはその濃厚接触者に該当することになった学生については、代表教員(石岡)の許可を受けることで、対面授業実施回において代替措置を準備します。
履修条件 1)すでに過年度に英語オムニバス授業を修得済みの学生も履修・単位修得可(授業タイトルや担当教員等が過去のオムニバス講義から変更されているため)。
2)4月21日までにBlackboardで必ずこの科目を登録すること。
3)選抜・抽選を行った場合、結果はこの科目の初回授業の3日前(4月11日)までにお知らせします。

なお、語学としての英語の授業ではないので、英語力は問いません。
授業計画
1 ガイダンス
Guidance
石岡 丈昇(社会学科)A-1, A-2, A-6
【事前学習】シラバスを読んでくる。その上で、本講義のどのような内容に興味・関心があるのかを説明できるようにしておく。 (2時間)
【事後学習】自己紹介動画を英語で作成し、それをFlipgridを使って他の受講生と共有する。 (2時間)
2 放射能と原子力
Radioactivity and Nuclear Power 
十代 健(物理学科)A-1, A-2, A-6
【事前学習】放射能に関する情報をネットで調べ関連する英単語を調べておく。 (2時間)
【事後学習】講義の内容を踏まえて日頃から、どんな行動が可能か考えてみよう。 (2時間)
3 『私をはなさないで』:彼らはなぜ逃げないのか
Never Let Me Go:Why Won't They Run Away?
閑田 朋子(英文学科)A-1, A-2, A-6
【事前学習】『わたしを離さないで』の内容を調べ、以下のいずれかについて自分の意見を英語で説明できるようにしてきてください。①あなたがクローンの立場だったら、臓器を奪われると知って、どうしますか。②作中、クローンが逃げないのはなぜだと思いますか。 (2時間)
【事後学習】英語でリアクション・ペーパーを作成する。 (2時間)
4 細胞同士のコミュニケーション
How Do Cells Talk to Each Other?
外川 徹(生命科学科)A-1, A-5, A-6
【事前学習】高等学校の「生物基礎」あるいは「科学と人間生活」で学んだ「細胞の構造」「遺伝子のはたらき」について復習しておいてください。上記科目を履修していない方は,インターネットを利用して「細胞」「遺伝子発現」「遺伝子のはたらき」について少し調べておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で新たに学べたこと,あるいは再確認できたことを,自分なりにまとめてください。 (2時間)
5 歴史から学ぶ数学者列伝
A history of great mathematicians
下元 数馬(数学科)A-1,A-2,A-8
【事前学習】ニュートン以降の時代から現在までに活躍した数学者が考えた事、また数学以外の分野への貢献について調べてきて下さい。 (2時間)
【事後学習】数学が社会や人間の生活に与える影響について自分の考えをまとめること。 (2時間)
6 ヘロドトスと歴史叙述
Herodotus and Historiography
伊藤 雅之(史学科)A-2, A-5, A-6
【事前学習】古代ギリシアの歴史家ヘロドトスがどのような人物で、そしてまたどのような作品を残したのかを、日本語版のWikipediaで書かれている範囲で構わないので、確認しておいてください。 (2時間)
【事後学習】現在~30年前までの間に起こった、そして日本と1か国以上の外国がそれに何らかの形で関わったといえる事件や出来事を何か1つ取り上げてそれについての報告を自国の人間に行なうとしたら、何を題材に選ぶか、どのように情報収集を行なうか、さらにその上で、読者・聴衆にその内容を信じさせるためにどのような工夫を凝らすかを、英文で論じるという課題に取り組んでもらうことを予定しています。 (2時間)
7 言語と文化の関係について
The Relation of Language and Culture
Gabriela Schmidt(ドイツ文学科)A-1,A-2,A-3,A-4,A-6,A-8
【事前学習】Reflect on the meaning of the terms 「文化」,「culture」, 「言語、話」、「language」. What implies 文化 and what implies culture? Where is culture? What is language? How do we use language and what does language with us? (2時間)
【事後学習】Write a reflection paper 感想 to the topics of the lesson. You will receive some guiding questions. (2時間)
8 構造で書く英文エッセイー理由で押し切る
Skills for Better Writing: Introduction to a Balancaded Essay
小林和歌子(総合文化研究室)A-1, A-2, A-6
【事前学習】事前に配布される資料をよく読んで、辞書を使用して英文作成の際に使う単語を準備しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業にて新しく学んだこと、ノートを参照してBalanced essayを意識した英作文を提出して下さい。 (2時間)
9 放射性廃棄物の処分について考えよう
Thinking about the disposal of radioactive waste 
竹内 真司(地球科学科)A-1, A-2, A-6
【事前学習】世界の主な原子力発電を行っている国における放射性廃棄物の処分の現状について、調べておいてください。 (2時間)
【事後学習】日本における高レベル放射性廃棄物の処分についてどうすべきかについて海外の状況と比較しながら、自分の考えをまとめて提出してください。 (2時間)
10 計算機は/a/と/i/の音をどう区別するのか
How Computers Distinguish /a/ and /i/ sounds
北原 鉄朗(情報科学科)A-1, A-2, A-6
【事前学習】音声認識の仕組みを、自分なりにwebで調べてみてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学んだ事柄、疑問に思った事柄を英語で作文して提出してください。 (2時間)
11 外国語の習得はなぜ簡単でないのか
Why foreign language learning is not easy 
隅田 朗彦(英文学科)A1, A4, A6, A8
【事前学習】英語その他の外国語学習について、Blackboardに提示された事前課題に答える (2時間)
【事後学習】授業内容を踏まえ、これまでの自身の「外国語」学習とこれからの「外国語」学習について、授業担当者からの問いに英語で答えるレポートを書いてください。 (2時間)
12 歴史を「化学」の立場から考えてみる
Disucssing History in terms of chemistry
吉田 純(化学科)A-1, A-5, A-6
【事前学習】身の回りの物質を1つ選び、その成分を調べてきてください。また、調べたことをパワーポイント1,2枚程度に英語でまとめ、そのデータを持参してください。PCはこちらで用意しますが、講義中に発表してもらうこともあります。 (2時間)
【事後学習】授業で学んだこと,あるいは疑問に思ったことをレアクションペーパーとしてまとめてください。 (2時間)
13 データで理解する教育機会不平等の変化と無変化
Change and Stability in Educational Inequality: Understanding in Empirical Data
濱本 真一(社会学科)A-1,A-5
【事前学習】自分の教育経験においてどのような選択を積み重ねてきたのかを振り返り、異なる選択をしていたらどうなっていたのかを想像してみる。 (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて、これまでの自分の教育経験が何に影響を受けていたのかを整理する。 (2時間)
14 地震に備える
Preparing for an Earthquake
村瀬 雅之(地球科学科)A-1, A-2, A-6
【事前学習】「東京防災」英語版( https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1002147/1008042/1008046/index.html )で興味のある部分を読んでいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学んだ内容をふまえて、授業担当者からの地震防災についての問いに英語で答えるレポートを書いてください。 (2時間)
15 クロージング
Closing
石岡 丈昇(社会学科)A-1,A-2,A-5,A-6
【事前学習】本講義全体を振り返り、どのような内容が自らの深い学びにつながったのかを英語で説明できるように準備する。 (2時間)
【事後学習】本講義全体の振り返りレポートを英語で執筆する。 (2時間)
その他
教科書 適宜紹介する。
参考書 適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 授業参画度:リアクション・ペーパー、ペアまたはグループ・ワーク等で評価します。(50%)、事前学習や事後学習の実施状況によって評価します。(50%)
積極的な授業参画を求めます。
感染症に罹患するなどで対面授業に参加できない場合には,代表教員(石岡)に連絡をくださ い(「授業の方法」参照)。成績評価については,その都度担当教員と協議し,対象学生へ連絡します。
オフィスアワー 授業終了時
備考 昨年度は、英語オムニバス講義の正課授業とは別に、自由参加の各種の課外授業(COIL、英語連続特別講演会など)を実施しました。本年度についてもこうした課外授業が実施可能になった際には、授業内の広報およびBlackboardを通じて、受講生のみなさんに案内する予定です。

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