文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 総合 II 群 > 人類の進化
日本大学ロゴ

人類の進化

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 人類の進化
令和元年度以前入学者 人類学1
教員名 江木直子
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 遠隔授業(一部対面授業あり)
Blackboard コースID︓ 月曜4限→20220118,月曜5限→20220119
授業概要 人類の起源と進化の探求
自分自身も属するヒト(Homo sapiens)はもっとも身近な生物である。講義前半では,生物として生きるヒトのからだの仕組みとその進化的背景を,比較解剖学から理解していく。解剖学はからだの形態と構造を明らかにする学問で,比較解剖学では生物間の比較にもとづき,からだの構造についての生物学的な理解を得る。
ヒトは霊長目(サルの類)に含まれ,そこから進化した。講義後半では,猿人,原人,旧人,新人という人類進化の段階におけるヒトの特徴の獲得が,化石記録からどのように推定されてきたかを説明する。
授業のねらい・到達目標 人間とは何かというテーマについて,前半はヒト(=自分)のカラダを材料に,他の生物と比較しながら,その進化的な背景や機能の仕組みを理解し,生物としての人類の特徴を把握することを目標とする。
後半は,化石資料にもとづき,ヒトがどのような状態の動物を起源とし,ヒトの特徴がどのような進化の段階を経て獲得されてきたか,その推定の根拠を含めて理解することを目標とする。

仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1)
事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。(A-4-1)
新しいことに挑戦する気持ちを持つことができる。(A-5-1)

この科目は文理学部のディプロマポリシーDP3,DP4,DP5及びカリキュラムポリシーCP3,CP4,CP5に対応しています。
授業の方法 (1) 授業の形式:【講義】
(2) 授業実施日(15回)に,Blackboardを通じてパワーポイントスライドの配布資料を配信し,授業で説明する。「小テスト」と「レポート」作成と「授業のまとめノート」の提出を実施する。
・講義はオンデマンドで行うので,Blackboardで配信される配布資料の説明動画を視聴する。小テストとレポートの解も動画で配信する。対面授業の機会は8回あり,模型などを使用した補足説明を行うとともに,講義内容についての質問を受け付ける。
(3) 小テストおよびレポート課題が提示されるので,Blackboardを使って,回答すること。提出締め切り日に注意すること。小テスト問題についての解説は,次回以降の講義で行う。授業のまとめノートは,第15回講義終了後に,授業内容の要点をA4用紙4枚以内にまとめたものを,Blackboardを使って提出する。
(4) 日本に入国できない留学生,基礎疾患・長期の体調不良などで対面授業に参加できない場合は,メールで申し出ること。この場合,講義内容についての質問もメールで受け付ける。
授業計画
1 ガイダンス:授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する。
授業のまとめノートの作成方法について説明【対面授業】【オンデマンド型・対面での質問受付】
生物の分類:ヒトを含む脊椎動物の分類と進化の地質学的時間スケールについて学ぶ。【オンデマンド型】
【事前学習】シラバスを事前に確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】配布資料を見直し,授業全体の流れを理解すること。 (1時間)
2 筋・骨格系1:体を支えるための構造について学ぶ。
レポート1の課題提示。【オンデマンド型】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
3 筋・骨格系2:関節と可動軸,筋の付着部とてこの原理から,体が動くしくみを学ぶ。【オンデマンド型・対面での質問受付】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
4 感覚器:聴覚・平衡感覚・嗅覚・視覚に関係する器官とそのしくみを学ぶ。小テスト1。レポート2の課題提示。【オンデマンド型】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
5 神経系:体節構造と神経の分布,脳神経と鰓弓について学ぶ。【オンデマンド型・対面での質問受付】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
6 循環器:血液を体にめぐらせる仕組みや構造と心臓の進化について,学ぶ。小テスト2。【オンデマンド型】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (3時間)
7 呼吸器:酸素を取り入れる器官(肺や鰓)とその進化について学ぶ。【オンデマンド型・対面での質問受付】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
8 消化器・歯:消化管の位置や形態の進化,歯の形態と食物との関係について学ぶ。小テスト3。【オンデマンド型】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
9 泌尿器:不要なものを排出する器官(腎臓)のしくみと進化を学ぶ。
発生と生殖器:卵生と胎生の違い,雌雄の生殖器とその痕跡器官について学ぶ。【オンデマンド型・対面での質問受付】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
10 霊長類:霊長目と他の哺乳類の違いについて学び,ヒトとサルとの共通点や哺乳類の中での霊長類の原始的特徴を学ぶ。小テスト4。レポート3の課題提示。【オンデマンド型】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (3時間)
11 類人猿:現生動物の中で,ヒトにもっとも近縁である類人猿について,その特徴を学ぶ。また,化石記録からその過去の多様性を学ぶ。【オンデマンド型・対面での質問受付】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
12 猿人:猿人段階の化石記録とそこから示唆される直立二足歩行などのヒト化の特徴を学ぶ。小テスト5。【オンデマンド型】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
13 原人:原人段階の化石記録とそこから示唆される道具の使用などのヒト化の特徴を学ぶ。また,地理的分布の拡大について,学ぶ。【オンデマンド型・対面での質問受付】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認する。 (2時間)
14 旧人と新人:旧人と新人段階の化石記録とそこから推察される大脳化や言語機能を学ぶ。また,現代型ホモ・サピエンスの地理的分布拡大の学説を紹介する。小テスト6。【オンデマンド型】
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】教材の内容を整理し,まとめておくこと。用語を確認すること。これまでの学習内容で疑問に思ったことをまとめる。 (3時間)
15 まとめ:これまでの総括と捕捉解説を行い授業の理解を深める。【オンデマンド型・対面での質問受付】
授業のまとめノートの作成と提出。
【事前学習】前回までの講義内容を復習する。配布資料をダウンロードしておくこと。 (2時間)
【事後学習】学習した内容を復習し、整理する。講義間の内容を関連付け,理解を深める。 (3時間)
その他
教科書 スライド資料を配信
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:レポート3回(33%)、授業内テスト:小テスト6回(54%)、授業参画度:授業のまとめノート(13%)
「小テスト」は6回行い,Blackboardで配信する。オンデマンド教材,配布資料,ノートを参照して,解答する。
「レポート」は3回行う。Blackboardを用いて提出する。課題に対し,400字以内で解答する。課題の内容を理解し,各々の視点から考えをまとめ,論理的に説明することが求められる。
第15回終了後に「授業のまとめノート」をBlackboardを用いて提出する。講義全体の要点をA4用紙4枚以内にまとめる。この作業への取り組みから授業参画度を評価する。
COVID-19感染・ワクチン副反応などによる体調不良,教育実習による欠席などの場合は,提出・〆切期限を考慮する場合もあるので,申し出ること。
オフィスアワー 授業内容への質問は偶数回に教室にて対面で対応する時間を設ける。遠隔受講の承認を得た学生については,メールでの質問も可とする。
授業の進め方や手続き(遠隔受講者であることの連絡,教育実習などでの欠席,コロナ感染・ワクチン副反応で小テストが受けられなかった場合)はメールで連絡すること。メールには学籍番号と氏名を含めること。

このページのトップ