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歴史と社会3

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令和元年度以前入学者 歴史と社会3
教員名 菊地優美
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 ・対面授業

・ただし状況に応じて、一部の授業形態を遠隔授業(Blackboardによるオンデマンド型やZoomを利用した同時双方向型による)に変更する場合がある。授業形態を変更する場合は、そのつど授業内・Blackboardを通じて知らせる。

・授業で使用するため、履修者は第1回までにBlackBoardの使用法を必ず身につけておいてください。

Blackboard コースID: 20223055
授業概要 明治期から昭和戦前期までの女性文学について、同時代の歴史的・社会的背景や当時の女性をめぐる規範が文学作品にどのように映し出されているかに注目しつつ、物語を読み解いていく。樋口一葉、三宅花圃、田村俊子、野溝七生子といった女性作家の作品を取り上げ、ジェンダーやセクシュアリティの視点から文学作品を批判的に読み解く視点を身につけることも目指す。
授業のねらい・到達目標 1.明治~昭和期の女性文学を読み解くことを通じて、各作品が描く女性をめぐる社会状況や規範を理解する。
2.文学作品をジェンダーやセクシュアリティを軸に読む視点を身につける。

この科目は文理学部のDP3及びCP6に対応しています。
授業の方法 授業の形式:【講義】

・資料を配布し、講義形式を中心に進める。毎回コメントペーパーの提出を課す。
・なお、授業内容に関するワークへの取り組みや発言、ディスカッションへの参加を求めることがある。
・課題や授業中のワークについては、基本的に当日や翌週の授業内でフィードバックを行う。その他の場合は、授業時に連絡する。
・授業各回までに読んでくる作品を提示した場合には、各自事前に作品を入手し、必ず授業までに読んでから参加すること。

《対面授業に参加できない場合の代替方法》
・Zoomによるハイフレックス型授業への参加により代替する。
・Zoomによる授業参加の場合は、授業中の指定時間内にBlackboardを通じて課題を提出すること。
・「①Zoomへの参加」・「②課題の提出」の両方を満たした場合に、「授業に参加した」とみなす。
・Zoomによる授業参加方法の詳細については、授業開始前にBlackboardの「教材」画面に資料を掲示する。必ず【授業開始前日まで】に確認した上で、初回の授業に参加すること。


《代替方法による授業参加を認める要件》
(1)事前に学科に申請して認められた者
(2)新型コロナウイルスの感染者・感染が疑われる者、および濃厚接触者、
 ワクチン接種およびその副反応により対面授業への出席が困難な者

※(2)の場合は、必ずZoom参加となる授業の【開始前】に授業担当者にメールで連絡をすること。
 原則として、授業後にZoom参加の理由を証明する書類等の提出を求める。その提出完了と、上記「《対面授業に参加できない場合の代替方法》」の①②を満たすことで、Zoomでの参加により「授業に参加した」とみなす。

・本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とする。
履修条件 ・第1回授業において成績評価の方法等を説明するため、履修を希望する場合は必ず第1回の授業に出席すること。
・履修抽選を実施するので、履修を希望する者は9月23日(金)〜9月27日(火)の間に、CHIPSにて所定の手続きを行うこと。

《対面授業に参加できない場合》
・【第1回の授業前日】までに、必ず授業担当者にメールで連絡をすること。
・Zoomによる授業参加方法の詳細については、授業開始前にBlackboardの「教材」画面に資料を掲示する。必ず【授業開始前日まで】にその資料をよく読んだ上で、第1回の授業に参加すること。
授業計画
1 ガイダンス、明治期における女性と社会【対面】
【事前学習】明治期の女性と「家」について調べてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、明治期の女性が置かれた社会状況について理解したことを確認する。 (2時間)
2 樋口一葉「十三夜」―明治の女性と「家」【対面】
【事前学習】樋口一葉「十三夜」の一部を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、明治期の女性と「家」について理解したことを確認する。 (2時間)
3 三宅花圃「藪の鶯」(1)―文明開化と女子教育【対面】
【事前学習】三宅花圃「藪の鶯」の一部を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、明治期の女性と教育について理解したことを確認する。 (2時間)
4 三宅花圃「藪の鶯」(2)―女学生たちの夢と現実【対面】
【事前学習】三宅花圃「藪の鶯」の一部を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、「藪の鶯」が描く女学生たちの生き方について考える。 (2時間)
5 樋口一葉「にごりえ」(1)―明治期の女性とセクシュアリティ【対面】
【事前学習】樋口一葉「にごりえ」を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、お力とお初の関係について考える。 (2時間)
6 樋口一葉「にごりえ」(2)―〈制度〉と女性同士の絆の分断【対面】
【事前学習】樋口一葉「にごりえ」を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、〈制度〉の内/外の女性たちへの抑圧について考える。 (2時間)
7 大正期の女性と社会【対面】
【事前学習】大正期の女性と「恋愛」や「姦通」について調べてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、大正期の女性と「恋愛」や「姦通」への理解を確認する。 (2時間)
8 田村俊子「炮烙の刑」―「姦通」と女性のセクシュアリティ【対面】
【事前学習】田村俊子「炮烙の刑」の一部を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、主人公の「姦通」と社会背景の関係についての理解を確認する。 (2時間)
9 昭和期の女性と社会【対面】
【事前学習】昭和戦前期の女性をめぐる社会状況を調べてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、昭和戦前期の女性が置かれた社会状況への理解を確認する。 (2時間)
10 野溝七生子「沙子死す」(1)―〈母性〉とは何か?【対面】
【事前学習】野溝七生子「沙子死す」の一部を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、「母性」について理解したことを確認する。 (2時間)
11 野溝七生子「沙子死す」(2)―〈母〉のイメージをめぐる闘争【対面】
【事前学習】野溝七生子「沙子死す」の一部を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、作品が描く〈母〉のイメージの意味について考える。 (2時間)
12 野溝七生子「沙子死す」(3)―女性間の分断と共感の可能性【対面】
【事前学習】〈男同士の絆〉について身近な出来事を例に考えてくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、作品が描く女性間の分断と共感の可能性について考える。 (2時間)
13 野溝七生子「黄昏の花」(1)―父娘間の暴力を描く【対面】
【事前学習】野溝七生子「黄昏の花」の一部を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、昭和期の女性が置かれた社会状況と父から娘への暴力の問題について考えてくる。 (2時間)
14 野溝七生子「黄昏の花」(2)―父に抗う娘【対面】
【事前学習】野溝七生子「黄昏の花」の一部を読んでくる。 (2時間)
【事後学習】授業内容を振り返り、昭和期の女性が置かれた社会状況と「私」の語りの方法との関連を考えてくる。 (2時間)
15 全体のまとめ【対面】
【事前学習】これまでの授業内容をふまえ、レポートを作成する。 (2時間)
【事後学習】授業全体で学んだことを振り返り、文学作品と女性をめぐる歴史・社会について自分の考えをまとめる。 (2時間)
その他
教科書 とくに指定しない。授業教材を配信する。
また、授業で取り上げる作品については、各自事前に作品を入手し(あるいは配布された作品についての参考資料を)、授業までに読んでから参加すること。
参考書 授業時に適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:授業最終回終了後、レポートを提出する。詳細は授業時に説明する。(80%)、授業内テスト:毎回課すコメントペーパーや授業中のワークへの取り組みを評価の対象とする。(20%)
・なお、レポート作成において本、論文、雑誌、新聞、インターネットなどから全部あるいは大幅な部分を、典拠を明らかにせずにコピーして書いた場合は単位を取得できない。
授業の内容を踏まえ、自身で資料等を調べて考察し、自分自身の考えを作り上げて書いたレポートを優れたレポートとして評価する。

《対面授業に参加できない場合の成績評価の方法》
・本授業では、対面による参加と遠隔オンラインによる参加とにおいて成績評価に差を設けない。
・Zoomによる授業参加の場合、成績評価の方法は上記の対面授業に参加した場合の評価方法と同じとする。
※対面での授業参画度における「毎回課すコメントペーパー」については、授業中の指定時間内におけるBlackboardを通じた課題提出により代替する。
オフィスアワー 質問等は授業開始前・終了後、もしくはメールにより受け付ける。
備考 ・授業に関する連絡を、Blackboardを通じた掲示・Blackboardのメール機能により行う場合がある。各自、必ず定期的にBlackboardや大学から配布されているアドレスに届くメールを確認すること。

・オンライン上で授業資料を配信した場合、この授業で配布するBlack board上の授業資料を利用できるのは授業履修者のみです。
他人への譲渡、インターネット上でのSNSへの投稿等による公開は絶対にしないこと。

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