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文学

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令和2年度以降入学者 文学
令和元年度以前入学者 文学1
教員名 堀井一摩
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 対面授業
BlackboardのコースID:20220054
授業概要 日本の近代文学には、女学生、売春婦、障害者、工場労働者、植民地の先住民など、多様な人間像が描かれています。近代文学は、国家が規定する国民規範の抑圧を受けたり、そこから排除されたりした人たちの葛藤や闘争を描いてきました。近代の日本社会において「国民」はどのように定義され、いかに形成されてきたのか、また、文学に描かれている人間は国家が規定する「国民」とどのように切り結んできたのか。本講義は近代日本文学の代表的な作品を読みながら、文学が国家にどのように対峙してきたのかを検討します。また、この作業を通して、規範的な「国民」概念を批判的に捉え直す視点を獲得すると同時に、性的・民族的・身体的マイノリティを包摂する共生社会への道筋を受講生とともに考えていきます。
授業のねらい・到達目標 ①近代日本文学の代表作について理解を深め、あらすじを言えるようになる 。
②文学理論や文学史に関する基礎的知識を身につけることができる 。
③文学作品の背景となる近代の日本社会について理解を深めることができる。
④マイノリティに対する差別を批判し、それを乗り越える視点を獲得する。

この科目は文理学部のディプロマポリシーDP1,3及びカリキュラムポリシーCP2,6に対応している。

なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部のディプロマポリシーDP1,2,8及びカリキュラムポリシーCP1,2,8に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1)
・世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。(A-1-2)
・自己の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-1-8)
授業の方法 授業の形式:【講義】

なお、対面授業に参加できない場合、以下の要件を満たす学生には動画視聴での参加を認める。
(1)動画視聴での参加を認める要件:日本に入国できない留学生、遠方に居住している学生。
(2)対面授業に参加できない場合の代替方法:Blackboardに配信する動画(教室の環境によっては講義音声)を視聴し、オフィスアワーやメールで質問を受け付ける。

フィードバック方法等については、授業内で指示する。
履修条件 ・履修抽選を実施するので、履修を希望する者は4月11日(月)〜4月15日(金)の間に、CHIPSにて所定の手続きを行うこと。
授業計画
1 ガイダンス:①授業の目標、進め方および成績評価の説明、②近代日本文学史の見取り図【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】シラバスを読む (2時間)
【事後学習】今後読む作品が文学史のどこに位置づけられるかを整理する (2時間)
2 樋口一葉「にごりえ」を読む(1)【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
3 樋口一葉「にごりえ」を読む(2)【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
4 田山花袋「蒲団」を読む【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
5 森鷗外「ヰタ・セクスアリス」を読む【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
6 谷崎潤一郎「刺青」を読む【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
7 夏目漱石『こころ』を読む(1)【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
8 夏目漱石『こころ』を読む(2)【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
9 芥川龍之介「羅生門」を読む【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
10 志賀直哉「城の崎にて」を読む【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
11 小林多喜二「蟹工船」を読む【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
12 萩原朔太郎『月に吠える』を読む――「異化」とは何か【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
13 萩原朔太郎『青猫』を読む【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
14 萩原恭次郎『死刑宣告』を読む【対面】【講義】(A-1-1、A-1-2)
【事前学習】授業で扱う作品を熟読する (2時間)
【事後学習】授業内容をふまえて作品を再読する (2時間)
15 授業の総括とレポート提出【対面】【講義】(A-1-8)
【事前学習】レポートを提出する (2時間)
【事後学習】これまでのレジュメを再読し、授業を学んだことを整理する (2時間)
その他
教科書 夏目漱石 『こころ』 新潮社 2004年
短編は青空文庫を利用して読んできてください。青空文庫にないものに関してはBlackboardを通して共有します。
夏目漱石『こころ』は長編なので文庫本を購入して読むことを推奨します。
授業ではプリント教材を配布します。
参考書 授業の中で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:詳しくは授業内に指示する(60%)、授業参画度:リアクションシートによる評価(30%)、小課題(10%)
授業参画度はリアクションシートで評価します。
授業で取り上げる作品について小課題(解釈課題)を一題出します。
対面授業に参加できない場合は、オンラインで課題やリアクションシートを提出してもらい、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。
オフィスアワー 水曜4限と木曜3限、7号館4階堀井研究室にて、あるいはメールで質問を受け付けます。
メールアドレスは初回の授業でお知らせします。

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