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令和元年度以前入学者 | 考古学2 | ||||
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教員名 | 小泉龍人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業(一部Zoomによるライブ中継予定;Zoom参加要件は「授業の方法」参照)、状況により数回遠隔授業もあり得る。 Blackboard のコースID:20223011 |
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授業概要 | 本授業は考古学の基本的な方法論、オリエントのおもな世界遺産、メソポタミアやエジプトの発掘調査や現地の生活について解説する。考古学とは世界各地のフィールドでの調査にもとづき、「モノ」を切り口として「人」を多角的に考究する学問である。考古学的な発掘調査という現地での生の体験を通して、机の上、本の中、ネットのヴァーチャルでは得られない喜びや発見と出会うことができる。考古学は、過去への好奇心に突き動かされたフィールドの学問といえる。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果、現地での滞在生活や人々の暮らしなどを授業に反映していく。さらに講師が南アジア〜西アジア〜地中海世界を横断して見聞した各地の世界遺産を紹介し、現地で挑戦しているメソポタミアの彩文土器の復元実験なども披露する。 |
授業のねらい・到達目標 | <ねらい> ・考古学の方法論を構成している層位論と型式論について、基礎的な知識を習得する。 ・相対的編年論と絶対年代の具体的な方法についておおまかに説明できる。 ・オリエントのフィールドにおける発掘調査などの実状を知り、世界のなかの日本人の在り方について自分なりの意見を述べることができる。 <目標> ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。 ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。 ・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。 ※この科目は文理学部のDP及びCPの1, 3, 4に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 ①原則として教室にて対面授業(パワーポイントによる講義形式)。対面参加が困難な場合、以下の要件を満たす学生は事前に教員の許可を受けて、Zoomにてオンライン参加できる。 (A)学部が認めた者(学生が学科へ事前に申請することで有効):新型コロナウイルス感染症への対策により入国ができない外国人留学生/ 経済的な理由により通学が困難な学生/ 基礎疾患があり通学に不安を感じる学生(証明できるものが必要)/ 精神的な理由等により通学に極度の不安を感じる学生(証明できるものが必要)。 (B)体調不良者(学生が教員に事前に連絡することにより有効):新型コロナウイルスの感染 ・感染が疑われる者および濃厚接触者。 ※許可を受けずにオンライン参加した場合、減点対象とする。 ②月曜日までにBlackboardの教材にて当該回の授業レジュメ等をダウンロードして内容を確認しておく。 ③授業後、Blackboard当該回の掲示版フォーラムで感想・質問等を投稿する(次回授業までにフィードバック予定)。 |
履修条件 | ※旧カリキュラム対象の4年生が履修登録可能。 ※本授業は旧カリキュラム対象科目のため、本年度一杯で閉講予定。 |
授業計画 | |
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1 |
授業内容・目標、対象地域・時代の概説、「期末レポートの書き方」解説(A-1-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。レポート作成における注・参考文献の書き方などを調べておく。 (1時間) |
2 |
オリエント横断の旅−モヘンジョ・ダロからローマの道まで(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、モヘンジョダロ遺跡などの概略について確認 しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、各地の世界遺産や遺跡の位置、時代、特徴などをノート などに整理する。 (2時間) |
3 |
旧約聖書の舞台−バベルの塔とノアの箱船(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、『旧約聖書』のバベルの塔などの概略につい て確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、バベルの塔やノアの箱船のルーツなどをノートなどに整理する。 (2時間) |
4 |
科学的発掘へのあゆみ−ウルのジッグラトから王墓まで(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、科学的発掘のあゆみを確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、さまざまな発掘調査の成果をノートなどに整理する。 (2時間) |
5 |
地質学と層位論−フィールドでの実践(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、地質学の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、考古学的層位論の形成をノートなどに整理する。 (2時間) |
6 |
シリアのテル型遺跡の層位的発掘−ユーフラテス川に沈む遺跡(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、遺跡の位置について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、現地での発掘調査の様子をノートなどに整理する。 (2時間) |
7 |
生物学と型式論−モノを分類する(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、生物学の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、おもな分類方法と考古学的型式論の形成をノートなどに整理する。 (2時間) |
8 |
フィールドにおける土器分類−シリア、エジプトの発掘現場(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、遺跡の位置について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、発掘現場での土器の分類作業の様子をノートなどに整理する。 (2時間) |
9 |
相対編年と絶対年代−モノの時間的配列(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、相対編年と絶対年代の種類について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、層位編年と型式編年の違いや歴年代と測定年代の違いをノートなどに整理する。 (2時間) |
10 |
最古の都市文明のルーツを求めて−メソポタミアの遺跡踏査(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、遺跡の位置について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、現地でのフィールド調査の様子をノートなどに整理する。 (2時間) |
11 |
生態考古学の芽生え−モノから人へ(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、生態考古学とは何か確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、モノから人への研究対象の推移をノートなどに整理する。 (2時間) |
12 |
ティグリス川流域の遺跡発掘−トルコ・クルド・日本人の国際調査(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、遺跡の位置について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、現地での発掘調査や生活の様子をノートなどに整理する。 (2時間) |
13 |
実験考古学−メソポタミアの彩文土器を復元する(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、実験考古学の概略について確認しておく。 (1時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、現地での復元実験の様子をノートなどに整理する。 (2時間) |
14 |
メソポタミアの世界遺産−戦後イラクの復興と日本人の貢献(A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】当該教材(PDF・動画ファイル等)を閲覧・視聴し、メソポタミアの世界遺産の概略について確認しておく。 (1時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、イラクでの戦後復興に日本人として何ができるのか自分なりに考えてノートなどに整理する。期末レポ ート提出に向けてこれまで学習した内容を整理しておく。 (2時間) |
15 |
期末レポート作成に向けての準備、リアクションペーパーへのフィードバック(A-1-1, A-3-1, A-4-1)【対面】
【事前学習】期末レポートの作成に向けて準備を進めておく。 (1時間) 【事後学習】講師からフィードバックされるリアクションペーパーの評価を確認して、期末レポート作成に備える。 (7時間) |
その他 | |
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教科書 | とくに指定しない。 |
参考書 | 小泉龍人 『都市の起源−古代の先進地域=西アジアを掘る (選書メチエ)』 講談社 2016年 第1版 ほかは適宜プリントにて知らせる。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:授業内容を理解した上で参考文献を適切に引用して考察しているかどうかを評価(60%)、授業内テスト:適宜、授業中にリアクションペーパーを実施して、授業の理解度を評価(20%)、授業参画度:授業マナー、掲示版フォーラムへの積極的な参加を評価(20%) 【期末レポート】「期末レポートの書き方」の解説を聴いた上で、レポート(2,000字前後)を期日までにBlackboard「期末レポート」にて提出する。 【授業内テスト】対面参加者は教室にて用紙に記入して提出、オンライン参加者はBlackboard当該回の「リアクションペーパー」にて提出(いずれも授業時間内受付)。 【授業参画度】遅刻(オンライン参加の場合も含む)2回で欠席扱いとし、授業マナー重視(私語・飲食等の授業の妨げとなる言動、授業に関係のない行為には厳正に対処)。 |
オフィスアワー | 質問等は授業後に直接、授業日にBlackboard掲示板フォーラム、常時メール(第1回授業までにアドレスを通知)にて受付ける。 |
備考 | ※世界の歴史や考古学に興味を持つ学生向き。 ※受講者への連絡は授業教室で口頭にて伝え、Blackboard「連絡事項」にも掲示するので随時確認すること。 ※授業計画の順番・内容の変更もあり得る。 ※講師の海外出張(発掘調査、国際学会)等による休講の場合、補講等実施予定。 |