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代数学特論Ⅱ

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令和2年度以降入学者 代数学特論Ⅱ
令和元年度以前入学者 代数学特論Ⅱ
教員名 下元数馬
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 地球情報数理科学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 毎回、対面形式で行う。
Blackboard のコースID:20214061
授業概要 岩澤理論の基礎について学ぶ。p-進数の概念から出発して、代数体のイデアル類群、Z_p-拡大や岩澤の類数公式について学ぶ。また数論において扱われる典型的な可換環の構造についても調べる。
授業のねらい・到達目標 現代の数論におけるp-進数による基本的な方法論について習得することができる。
最終的に以下の内容について理解を深めることができる。
・代数体とイデアル類群
・解析的なゼータ関数とp-進ゼータとの関係
・Z_p-拡大から派生する岩澤代数と呼ばれる可換環の性質
授業の方法 授業の形式:【講義】
対面形式で行うが、出席できない学生に対してはレポート課題等で対応する。
授業計画
1 準備と復習1(イデアル類群)
【事前学習】イデアル類群の復習 (2時間)
【事後学習】第1回目の内容の復習 (2時間)
2 準備と復習2(有限群)
【事前学習】有限群の指標 (2時間)
【事後学習】第2回目の内容の復習 (2時間)
3 局所体1(非アルキメデス絶対値と完備化)
【事前学習】非アルキメデス絶対値と完備化 (2時間)
【事後学習】第3回目の内容の復習 (2時間)
4 局所体2(p-進数)
【事前学習】p-進数 (2時間)
【事後学習】第4回目の内容の復習 (2時間)
5 局所体3(p-進数と代数体の関係)
【事前学習】p-進数と代数体の関係 (2時間)
【事後学習】第5回目の内容の復習 (2時間)
6 代数的整数論1(代数体のガロア拡大)
【事前学習】代数体のガロア拡大 (2時間)
【事後学習】第6回目の内容の復習 (2時間)
7 代数的整数論2(不分岐拡大とFrobenius元)
【事前学習】不分岐拡大とFrobenius元 (2時間)
【事後学習】第7回目の内容の復習 (2時間)
8 代数的整数論3(類体論)
【事前学習】類体論 (2時間)
【事後学習】第8回目の内容の復習 (2時間)
9 円分拡大1(無限次ガロア拡大1)
【事前学習】無限次ガロア拡大1 (2時間)
【事後学習】第9回目の内容の復習 (2時間)
10 円分拡大2(イデアル類群と円分拡大1)
【事前学習】イデアル類群と円分拡大1 (2時間)
【事後学習】第10回目の内容の復習 (2時間)
11 円分拡大3(ガロア群と群)
【事前学習】ガロア群と群環 (2時間)
【事後学習】第11回目の内容の復習 (2時間)
12 円分拡大4(逆極限と岩澤代数)
【事前学習】逆極限と岩澤代数 (2時間)
【事後学習】第12回目の内容の復習 (2時間)
13 円分拡大と類数公式1(岩澤代数上の加群)
【事前学習】岩澤代数上の加群 (2時間)
【事後学習】第13回目の内容の復習 (2時間)
14 円分拡大と類数公式2(類数公式の定式化と証明1)
【事前学習】類数公式の定式化と証明1 (2時間)
【事後学習】第14回目の内容の復習 (2時間)
15 円分拡大と類数公式3(類数公式の定式化と証明2)
【事前学習】類数公式の定式化と証明2 (1時間)
【事後学習】第15回目の内容の復習 (2時間)
その他
教科書 教科書は指定しない。
参考書 加藤和也、斎藤毅、黒川信重 『数論1』 岩波書店 2005年
加藤和也、斎藤毅、黒川信重 『数論2』 岩波書店 2005年
L.C.Washington, Introduction to Cyclotomic Fields :Graduate Texts in Mathematics , Springer, 2012, 2 edition
落合理 『岩澤理論とその展望(上) (岩波数学叢書)』 岩波書店 2014年 第1版
和書、洋書を含めて色々な本が出版されているので参考にするとよい。
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業参画度(60%)
毎回の質問などの積極性を授業参画度として評価する。
オフィスアワー 講義終了後にメールなどで行う。

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