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令和2年度以降入学者 | 社会学原理基礎研究 | ||||
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教員名 | 松岡雅裕 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 課題研究(Blackboardを通じた学習資料配信) Blackboard ID:20213827 |
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授業概要 | 修士論文作成に必要となる社会学理論の基礎概念を再確認し、重要概念と自己の研究テーマとの接点を探るなかで論文執筆の可能性を広げる。 今年度前期は、社会学原理ともいうべき「行為理論」を理論的考察の主軸とする。 |
授業のねらい・到達目標 | 理論的な基礎概念に裏打ちされた専門的な社会学視点を踏まえ、それら基礎概念を修士論文作成に自由に活用できるようになることを目標に授業を進めていく。とくに社会学原理ともいうべき行為理論に焦点を合わせた考察を行う。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 講義形式(前期は、課題研究(Blackboardを通じた学習資料配信)という形式)が中心となる。授業内容に則した教科書を使用するので、必ず教科書を入手するように。 課題レポートについては、翌週に解説・全体講評を行う。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(「理念的アプローチ」による社会学の原理・基礎理論を学ぶことの意義について)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解する。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、ガイダンス内容を整理する。 (1時間) |
2 |
社会学的分析の出発点としての「行為」(行為を分析することによって見えてくる社会の現実)
【事前学習】教科書のpp1-7を熟読し、行為の定義を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】行為概念を整理する。 (2時間) |
3 |
様々な行為のタイプ(M.ヴェーバーの『倫理論文』の解析を例に行為の動機的理解を考える)
【事前学習】教科書のpp5-10を熟読し、ヴェーバーの学説を理解する。 (2時間) 【事後学習】『倫理論文』の趣旨を整理する。 (2時間) |
4 |
行為を方向づける態度、準拠集団、イデオロギー(家族の役割、政治体制と関連しつつ)
【事前学習】教科書のpp7-14を熟読し、行為と態度の関連を理解する。 (2時間) 【事後学習】態度、準拠集団、イデオロギーの各概念を整理する。 (2時間) |
5 |
行為の価値志向性とは何か(社会学の三大巨人ヴェーバー、デュルケム、パーソンズによる宗教社会学の試み)
【事前学習】教科書の10-19を熟読し、とくにパーソンの学説を理解する。 (2時間) 【事後学習】行為の価値志向性、パターン変数の各概念を整理する。 (2時間) |
6 |
社会システム論の考え方1(社会的相互行為、および地位と役割から見る私たちの日常生活の解明)
【事前学習】教科書のpp12-19を熟読し、内容を日常生活の場面で理解する。 (2時間) 【事後学習】社会的相互行為、地位と役割の各概念を整理する。 (2時間) |
7 |
社会システム論の考え方2(価値と役割期待の相補性からみる文化の理解)
【事前学習】教科書のpp16-22を熟読し、価値という概念を理解する。 (2時間) 【事後学習】役割期待の相補性、役割葛藤の各概念を整理する。 (2時間) |
8 |
社会的相互行為は人間パーソナリティをも形成する(子供の社会化の主要因について)
【事前学習】教科書のpp19-26を熟読し、発達するパーソナリティという考え方を理解する。 (2時間) 【事後学習】クーリーとミードの理論を整理する。 (2時間) |
9 |
「文化とパーソナリティ」問題を考える(民族性と文化相対主義について)
【事前学習】教科書のpp26-28を熟読し、文化の概念を理解する。 (2時間) 【事後学習】社会化、シンボル、文化相対主義の各概念を整理する。 (2時間) |
10 |
犯罪と逸脱行動論の基礎1(単純アノミーと急性アノミーから、わが国の近代化を考える)
【事前学習】教科書のpp29-31を熟読し、アノミー概念を理解する。 (2時間) 【事後学習】逸脱の相対性、アノミー論の各概念を整理する。 (2時間) |
11 |
犯罪と逸脱行動論の基礎2(社会解体論から今日の都市問題を考える)
【事前学習】教科書のpp30-34を熟読し、都市と犯罪の関係を理解する。 (2時間) 【事後学習】社会解体論の考え方とアノミー論を比較考察する。 (2時間) |
12 |
犯罪と現代の逸脱行動論1(緊張理論と分化的接触理論から教育問題を考える)
【事前学習】教科書のpp31-34を熟読し、犯罪行為の学習性について理解する。 (2時間) 【事後学習】緊張理論、分化的接触論、機会構造論を整理する。 (2時間) |
13 |
犯罪と現代の逸脱行動論2(ラベリング理論とスティグマ理論から劇場型犯罪を考える)
【事前学習】教科書のpp34-37を熟読し、ラベリングの意味について理解する。 (2時間) 【事後学習】ラベリング理論とスティグマ理論を整理する。 (2時間) |
14 |
まとめと総括的考察(行為理論の全般的総括)
【事前学習】教科書を読み返し、疑問点を確認しておくこと。 (3時間) 【事後学習】解消された疑問点を整理しておく。 (1時間) |
15 |
最終総括レポートと問題点の解説
【事前学習】第2回~第13回の内容を復習すること。 (4時間) 【事後学習】学修した内容の整理をする。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 松岡雅裕ほか 『行為、構造、文化の社会学』 学文社 教科書に沿って授業を進めていくので、必ず教科書を用意しておくように。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題レポート(30%)、授業内テスト:最終総括レポート(40%)、授業参画度(30%) 課題レポートや最終総括レポートの得点だけではなく、授業参画度、つまり、課題の問いかけに対する回答の適切さや的確さ、課題に対する取り組み方の深さ等でも評価する。 |
オフィスアワー | メールやBlackboardを用いて質疑応答を行う。 |
備考 | 初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。 |