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令和2年度以降入学者 | 英米文学特殊研究3 | ||||
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教員名 | 高橋利明 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 英文学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 課題研究(Blackboard を通じた学習資料配信)と一部対面授業 【Blackboard ID】20213795:2021英米文学特殊研究3(高橋利明・前・金2) *(CHIPSでの履修登録に加え)初回授業時までにBlackboardでこの科目の登録をしておくこと」 |
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授業概要 | 世界文学の最高峰とも評価されるメルヴィルの『白鯨』という作品の舞台が「海」であることは大変重要である。作家は生命の起源である「海」にユートピアを求めていたのであり、白鯨追求を通して「海」という自然そのものを描くことによって、身体的なユートピアを探究したのである。『白鯨』という作品の本質的かつ普遍的な意味を考察する。 |
授業のねらい・到達目標 | 学生はこの授業における『白鯨』というテクストの精読を通して、まず全般的な英語の語彙力を増強でき、と同時に読解力を深化させることができる。また、テクストの様々な情報を的確に捉え、文脈上何が重要であるのかを識別する能力を獲得することができ、その内容を自分の言葉で発表し、他者との議論の中で認識をさらに深めることができる。 善悪の認識、データバンクとしての芸術言語、社会と個人をめぐる文学的問題の本質的な普遍性について基本的な説明を与えることができる。 |
授業の方法 | 【演習】各回、学生は事前に配信された教員が用意した課題に対して、Blackboard の掲示板(「スレッド」)上に回答を発表していく。その後、発表者の解釈をめぐって、皆で「スレッド」上で議論を展開していく。 一部対面授業で出席できなかった場合は、Blackboard に配信する課題を提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス及び、『白鯨』解説ビデオ鑑賞【対面授業型】
【事前学習】翻訳でよいので出来るだけ全体を読み始めること。 (1時間) 【事後学習】解説ビデオの内容を反芻し、テーマ的なことなどをノートなどにまとめること。 (1時間) |
2 |
映画『白鯨』ビデオ鑑賞【対面授業型】
【事前学習】第1回目の解説ビデオを想起しつつ、翻訳の読書を継続すること。 (1時間) 【事後学習】映画と作品とは異なる面が多いが、映像作品としてひとまず理解し、興味を持続させること。 (1時間) |
3 |
Ch.128 "The Pequod meets the Rachel" / Ch.129 "The Cabin: Ahab and Pip"【課題研究型】
【事前学習】レイチェル号の船長ガーディナーは、白鯨との闘いで行方不明となった息子の探索をエイハブ船長に依頼する。だが、エイハブはそれを拒絶する。その意味とは? (1時間) 【事後学習】海上で他の捕鯨船と出会うことの意味について考察する。 (1時間) |
4 |
Ch.130 "The Hat" / Ch.131 "The Pequod meets the Delight" 【課題研究型】
【事前学習】エイハブ船長の帽子がトウゾクカモメに奪われた意味を理解する。 (1時間) 【事後学習】エイハブと拝火教フェダラーとの影をめぐる象徴的な意味を考察する。 (1時間) |
5 |
Ch.132 "The Symphony"【課題研究型】
【事前学習】なぜ「交響曲」という章名なのかを考察する。 (1時間) 【事後学習】空と海の交響、エイハブの魂の自然との交響、彼の涙とは何かを理解する。 (1時間) |
6 |
Ch.132 "The Symphony"【対面授業型】
【事前学習】なぜ「交響曲」という章名なのかを考察する。 (1時間) 【事後学習】空と海の交響、エイハブの魂の自然との交響、彼の一滴の涙とは何かを理解する。 (1時間) |
7 |
Ch.133 "The Chase: First Day"【課題研究型】
【事前学習】白鯨の追跡シーンを精読する。 (1時間) 【事後学習】白鯨追跡の意味を考察する。 (1時間) |
8 |
Ch.133 "The Chase: First Day"【課題研究型】
【事前学習】白鯨の追跡シーンを精読する。 (1時間) 【事後学習】白鯨追跡の意味を考察する。 (1時間) |
9 |
Ch.134 "The Chase: Second Day"【課題研究型】
【事前学習】白鯨の追跡シーンを精読する。 (1時間) 【事後学習】白鯨追跡の意味を考察する。 (1時間) |
10 |
Ch.134 "The Chase: Second Day"【課題研究型】
【事前学習】白鯨の追跡シーンを精読する。 (1時間) 【事後学習】テクストの復習によって理解を深める。 (1時間) |
11 |
Ch.134 "The Chase: Third Day"【課題研究型】
【事前学習】白鯨の追跡シーンを精読する。 (1時間) 【事後学習】テクストの復習によって理解を深める。 (1時間) |
12 |
Ch.135 "The Chase: Third Day"【課題研究型】
【事前学習】白鯨の追跡シーンを精読する。 (1時間) 【事後学習】エイハブの呆気ない最期について考察する。 (1時間) |
13 |
"Epilogue"【課題研究型】
【事前学習】鯨の不滅を言う章であり、いかに鯨が偉大で崇高であるかを読み取る。 (1時間) 【事後学習】全篇を一貫する鯨に対するオマージュの意味を再確認する。 (1時間) |
14 |
"Epilogue"【対面授業型】
【事前学習】ヨブ記との関連性を考察する。 (1時間) 【事後学習】全篇の中でのエピローグの意味を理解する。 (1時間) |
15 |
授業内試験と解説【対面授業型】
【事前学習】第1回から第14回の内容を復習すること (A-8) (1時間) 【事後学習】学修内容の整理をし、善悪の認識、社会と個人をめぐる文学的問題の本質的な普遍性について認識を深めること。 (A-1, A-8) (1時間) |
その他 | |
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教科書 | Moby-Dick, Library of America Paperback Classics |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:英文解釈など(50%)、授業参画度:課題への回答及び議論(50%) |
オフィスアワー | メールや Blackboard を用いて質疑応答を行います。 |