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令和2年度以降入学者 | 東洋史特殊講義3 | ||||
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教員名 | 松重充浩 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 原則、同時双方向型授業(Zoom利用)。BlackboardコースIDは、20213709です。 但し、東京都における新型コロナ感染症流行の終息が確認できた場合で、かつ学生の要望があれば対面式の授業形式に切り替える場合があります。 |
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授業概要 | 中国王朝における「財政」運営をめぐる実態と特徴を、岩井茂樹『中国近世財政史の研究』(京都大学学術出版会、2004年)「第一部」をテキストとして、その輪読を通じて理解する。 |
授業のねらい・到達目標 | 東アジアのみならず世界屈指の「大国」となった中国の国家的活動の基礎となる財政が、如何なる歴史的特徴を前提とするのだったのかを、明・清代を事例として把握することを通じて、違和感の大きい異文化を理解する上で有効な知見を得ることができる。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 Zoomを利用した報告と質疑応答とそれに対する教員の講義という複合形式でおこなう。受講者による輪読分担箇所の内容紹介と疑問点提示を受けて、履修者全員による質疑応答を行う。授業後半では、報告と質疑応答の内容に対するフィードバックを兼ねて、当該箇所の解説を講義形式で行う。 なお、同時双方向型でのZoom利用が出来ない院生に対しては、授業を録画したものをBlackboard上でアナウンスするサイトで公開し受講してもらい、質疑応答は時間差が出るがBlackboardあるいは電子メールを通じて行う。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。また受講者への連絡もBlackboardの「連絡事項」欄に掲示する場合があるので、随時確認すること。 |
履修条件 | 講義だけでなく演習形式も併用しているため、報告担当者は、急病や事故などの特段の理由がない限り、無断欠席は厳禁とする。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:本授業の狙いを説明する(Blackboard「教材」に講義資料を掲示)。
【事前学習】使用テキストの岩井茂樹氏の問題意識を再確認すること。 (2時間) 【事後学習】配布された資料の読解を開始する。 (2時間) |
2 |
テキスト「第一章 正額外財政と地方経費の貧困:第一~二節」の読解内容の報告と内容理解に関する質疑応答をおこなう。
【事前学習】「第一章 第一~二節」の内容を読解しておく。 (2時間) 【事後学習】歳入・歳出構造の特徴を再確認する。 (2時間) |
3 |
テキスト「第一章 正額外財政と地方経費の貧困:第三節~小結」の読解内容の報告と内容理解に関する質疑応答をおこなう。
【事前学習】「第一章 第三~小結」の内容を読解しておく。 (2時間) 【事後学習】正額外財政を拡大過程を再確認する。 (2時間) |
4 |
テキスト「第二章 正額財政の集権構造とその変質:第一~二節」の読解内容の報告と内容理解に関する質疑応答をおこなう。
【事前学習】「第二章 第一~二節」の内容を読解しておく。 (2時間) 【事後学習】雍正期までの財政政策の内容を再確認する。 (2時間) |
5 |
テキスト「第二章 正額財政の集権構造とその変質:第三節~小結」の読解内容の報告と内容理解に関する質疑応答をおこなう。
【事前学習】「第二章 第三~小結」の内容を読解しておく。 (2時間) 【事後学習】酌撥制度の成立から崩壊の過程を再確認する。 (2時間) |
6 |
テキスト「第三章 清末の危機と財政:第一~三節」の読解内容の報告と内容理解に関する質疑応答をおこなう。
【事前学習】「第三章 第一~三節」の内容を読解しておく。 (2時間) 【事後学習】19世紀前半における清朝財政の特徴を再確認する。 (2時間) |
7 |
テキスト「第三章 清末の危機と財政:第四節~小結」の読解内容の報告と内容理解に関する質疑応答おこなう。
【事前学習】「第三章 第四~小結」の内容を読解しておく。 (2時間) 【事後学習】19世紀後半の清朝財政の特徴を再確認する。 (2時間) |
8 |
テキスト「第四章 清末の外銷経費と地方経費:第一~二節」の読解内容の報告と内容理解に関する質疑応答をおこなう。
【事前学習】「第四章 第一~二節」の内容を読解しておく。 (2時間) 【事後学習】清朝における内銷と外銷の持った特徴を再確認する。 (2時間) |
9 |
テキスト「第四章 清末の外銷経費と地方経費:第三節~小結」の読解内容の報告と内容理解に関する質疑応答をおこなう。
【事前学習】「第四章 第三節~小結」の内容を読解しておく。 (2時間) 【事後学習】外銷をめぐる中央と地方の対立関係を再確認する。 (2時間) |
10 |
テキスト全体における到達点の再確認と内容理解に関する質疑応答をおこなう。
【事前学習】テキスト全体の再確認をおこなっておく。 (2時間) 【事後学習】清朝財政の変容過程とその特徴を再確認する。 (2時間) |
11 |
テキスト全体内容に関する残された課題を確認にし、その連する近年における研究成果の調査をおこなう。
【事前学習】テキストにおける疑問点を整理しておく。 (2時間) 【事後学習】残された課題を再確認した上で、それに関する研究成果の調査をおこなう。 (2時間) |
12 |
テキスト内容に関連する近年における研究成果の紹介し、テキストにおける残された課題題について質疑応答をおこなう(その1)。
【事前学習】対象研究論文(論文は授業開始前日までにBlackboardに掲示)を読解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】取り上げた研究成果における新たな到達点と課題を再整理する。 (2時間) |
13 |
テキスト内容に関連する近年における研究成果の紹介し、テキストにおける残された課題題について質疑応答をおこなう(その2)。
【事前学習】対象研究論文(論文は授業開始前日までにBlackboardに掲示)を読解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】取り上げた研究成果における新たな到達点と課題を再整理する。 (2時間) |
14 |
テキスト内容に関連する近年における国家統合に関する究成果の紹介し、残された課題題について解説する(Blackboardに教材と課題を掲示)(その3)
【事前学習】対象研究論文(論文は授業開始前日までにBlackboardに掲示)を読解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】取り上げた研究成果における新たな到達点と課題を再整理する。 (2時間) |
15 |
本授業全体のまとめ。
【事前学習】輪読内容全体の整理を行い、清朝財政の歴史的特徴を再確認する。 (2時間) 【事後学習】本授業で得た知見を前提に、現代中国の展開過程における歴史的特徴を検討する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 岩井茂樹 『中国近世財政史の研究』 京都大学出版会 2004年 第1版 |
参考書 | 授業内で適宜参考文献の紹介を行う。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:報告レジュメの内容と質疑応答の内容(100%) 報告レジュメに関しては、専門用語の確認と先行研究の論理構造の正確な把握が出来ているかを評価する。質疑応答に関しては、積極的な発言と内容理解を助ける仮説の提示も評価する。 |
オフィスアワー | 授業終了時。 Blackboard、メール等を通じて行う。 |